どくさいスイッチ企画

どくさいスイッチ企画
本名 青山 知弘[1][2]
(あおやま ともひろ)
別名義 銀杏亭魚折
ウォーリー
パイロットランプ
佐賀砂有信
DJ寝床
生年月日 1987年9月(36歳)[3]
出身地 日本の旗 日本 神奈川県
最終学歴 大阪大学経済学部
芸風 コント
落語家(アマチュア)
事務所 アマチュア
活動時期 2009年 -
他の活動 落語作家
サラリーマン(事務職)
配偶者 あり(2023年 - )[4]
受賞歴
2009年 全日本学生落語選手権 策伝大賞 優勝
2013年 社会人落語日本一決定戦 優勝
2023年 全日本アマチュア芸人No.1決定戦2023 優勝
2023年 新人お笑い尼崎大賞 奨励賞
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どくさいスイッチ企画と銀杏亭魚折
YouTube
チャンネル
  • どくさいスイッチ企画と銀杏亭魚折
活動期間 2012年 -
ジャンル コメディ
登録者数 5610人
総再生回数 512,056 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
000000002024-03-12-00002024年3月12日時点。
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どくさいスイッチ企画(どくさいスイッチきかく)は、日本のピン芸人[注 1]、アマチュア落語家、落語作家である青山 知弘(あおやま ともひろ、1987年9月 - )によるソロユニット[7]R-1グランプリ2024ファイナリスト。

ユニット名は1人コント時の名前であり、芸名としても使用している。活動によって名前を使い分けており、落語で活動する時は銀杏亭 魚折(いちょうてい うぉーりー)の高座名、大喜利プレイヤーとして活動する時はウォーリーの名前を用いている[5]。ほか、ラジオネームパイロットランプショートショートを投稿していたカクヨムやショートショートガーデンでは佐賀砂 有信(さがすな ありのぶ)という名前になっており[8]DJ活動時にはDJ寝床(DJねどこ)を名乗ったことがある[9]

大阪府在住で、普段はサラリーマンとして一般企業に事務職として勤務のため、芸能事務所に所属せずに活動している。「兼業芸人」というスタイルではなく、あくまで「コントが趣味の会社員」のスタイルで活動している[5]

概要

神奈川県出身[7][注 2]。11歳の時に関西に移り住む[12]兵庫県立長田高等学校大阪大学経済学部卒業。大学在学時は落語研究会に所属、大学4年時に古典落語「動物園」の改作で全日本学生落語大賞(策伝大賞)を受賞[13]。卒業後はプロの落語家にはならず、大阪で就職後は社会人落語を中心に活動を続ける。大学時は古典落語をアレンジして演じていたが、層の厚い社会人落語では古典ではかなわないと判断して新作落語を作り始めた[14]。26歳の時自作の新作落語で社会人落語日本一決定戦で優勝(5代目名人選出)[1][2]。アマチュア落語家として初の策伝大賞・社会人落語日本一の二冠を達成した[15][16]。また、26歳での社会人落語名人選出は史上最年少である[17]2014年に転職[9]

2020年に「(コロナ禍で)ご年配の方を集めることができなくなった」と落語をやめ、同年9月からピン芸(ソロユニット)の活動を再開するようになる[5]2022年にはR-1グランプリに8年ぶりに準々決勝まで進出。2023年にはアマチュア芸人の頂点を決める賞レース「全日本アマチュア芸人No.1決定戦2023」で優勝した[18]ほか、2019年に落語部門で優秀賞を獲得した新人お笑い尼崎大賞の漫才・コント部門で奨励賞を受賞した。

2024年R-1グランプリで初めて決勝に進出。アマチュア史上初のR-1ファイナリストとなった[3][19]。決勝では9人中9番目で一人コントを披露し、真輝志と同率の4位となった[20][21]

「どくさいスイッチ企画」の名前の由来は、漫画『ドラえもん』のひみつ道具「どくさいスイッチ」から。この道具が登場する話の、地球上からのび太以外の全員が消えるという恐ろしい展開を踏まえ、「僕は1人でも頑張っていくんだ」という意味を込めて命名した[5]。それに団体っぽさを出すために「企画」を付けた[22]

2024年5月、今後の芸能活動を考えて会社の退職と関東への移住を報告した[12]。肩書を「アマチュア」から「コントができるフリーランス」に変え、芸人として活動しながら並行してできる仕事を探すことにしている[23]

芸風

主にコント。なるべく音響や照明、小道具を使わないことをこだわりとしている[22]。コントインしてしばらくしてから、片手を挙げ「どくさいスイッチ企画です。コント『○○』」と紹介的なブリッジを挟む形式のネタが多い。関西弁は話せるがネタには使わず、最初に覚えた標準語でネタをする[24][12]

ネタは机の前で考え抜くという[7]

賞レース・受賞歴

銀杏亭魚折として

青山知弘として(落語作家)

どくさいスイッチ企画として

R-1グランプリ/R-1ぐらんぷり

年(回) 結果 会場 備考
2011年(第9回)[33] 2回戦進出 テイジンホール 「フリー」で出場
2012年(第10回)[34] HEP HALL 「アマチュア」で出場
2013年(第11回)[35] テイジンホール
2014年(第12回)[36] 1回戦敗退 なんばパークスホール
2022年(第20回)[37] 準々決勝進出 よしもと漫才劇場
2023年(第21回)[38]
2024年(第22回)[39] 決勝4位[19] フジテレビ

その他

  • 2021年 兼業芸人王 準優勝[40]
  • 2021年 アマチュア演芸NO.1決定戦 ブンブンチャンプ2021 優勝[41]
  • 2023年 全日本アマチュア芸人No.1決定戦2023 優勝
  • 2023年 新人尼崎お笑い大賞 漫才・コントの部 奨励賞
  • 2022年 キングオブコント 準々決勝進出(準新作とのユニット「新作のスイッチ企画」として)[42][43]

佐賀砂有信として(ショートショート)

  • 第3回 ショートショート大賞(KINOBOOKS)(2018年)「強盗コンビニ」「オールクリアー」最終審査作品[44]
  • ショートショートガーデン コンテスト プチコン3 新生活(2019年)ショートショート「内来種」優秀賞[45]
    「受賞作品集」に収録され、PHP研究所より電子書籍化
  • TapNovel 第1回ショートシナリオ・短編小説コンテスト(2021年)「ホントの拳」予選通過作品[46]

マスコミ

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ただし、プロの芸人ではなく、プロの芸人に対するリスペクトもあるため[5]、自身について「お笑い芸人さんではありません」と称しており[6]、「兼業芸人」という肩書も名乗っていない[5]
  2. ^ 11歳の頃から兵庫県神戸市に住み始めた[10]ため、神戸市出身とされることもある[11]

出典

  1. ^ a b 「アマチュア落語日本1決定 創作落語「スライダー課長」で会社員男性が栄冠 大阪・池田」『産経ニュース』2013年10月21日。2024年2月13日閲覧
  2. ^ a b 「5代目名人に大阪の26歳会社員/社会人落語日本一決定戦」『SHIKOKU NEWS』四国新聞社、2013年10月20日。2024年2月13日閲覧
  3. ^ a b 「【R-1】決勝進出唯一のアマチュア・どくさいスイッチ企画って何者? 慇懃なコメントもネタ順ラストにチクリ」『ENCOUNT』2024年2月11日。2024年2月11日閲覧
  4. ^ w「2023!!!」『note』2023年12月30日。2024年2月13日閲覧
  5. ^ a b c d e f どくさいスイッチ企画(インタビュアー:なかにし)「コントが趣味の会社員・どくさいスイッチ企画が仕掛ける、新しいアマチュア芸人のあり方」『ワラパー』、Astray、2022年7月29日。https://wluck-park.com/interview/8810/2024年2月13日閲覧 
  6. ^ どくさいスイッチ企画 [@dsatwalle] (2024年2月7日). "どくさいスイッチ企画と申します。". X(旧Twitter)より2024年2月13日閲覧
  7. ^ a b c 「どくさいスイッチ企画がアマチュア芸人の頂点に「僕、本当に仕事できなくて…」妻に捧げる号泣V」『よろず〜ニュース』2023年7月29日。2024年2月11日閲覧
  8. ^ 「佐賀砂 有信(@DJnedoko)」『カクヨム』。2024年2月13日閲覧
  9. ^ a b w「銀杏亭魚折について」『note』2021年5月3日。2024年2月13日閲覧
  10. ^ どくさいスイッチ企画「すべての芸人にリスペクトを込めて笑いに向き合う。アマチュア史上初のR-1ファイナリスト・どくさいスイッチ企画の知られざる素性に迫る。」『MARZEL』(インタビュー)(インタビュアー:六車優花)、カルタクリエイティブ, ダブリューアール、2024年3月26日、3頁。2024年3月27日閲覧
  11. ^ ウォーリー (1 August 2022). "【アマチュア大喜利プレイヤー列伝】ウォーリー-不動の三本柱-". note (Interview). Interviewed by Jナカノ. 2024年2月13日閲覧
  12. ^ a b c w (2024年5月14日). “関西を出ます”. note. 2024年5月20日閲覧。
  13. ^ 「第7回全日本学生落語選手権『策伝大賞』結果報告」岐阜市笑いと感動のまちづくり実行委員会事務局。2024年2月13日閲覧
  14. ^ a b “かみ落語 vol32” (pdf). 池田・落語みゅーじあむ (2013年12月8日). 2024年2月7日閲覧。
  15. ^ a b 「初の2冠達成!社会人落語日本一に青山知弘さん」『スポーツニッポン』、2013年10月21日。2024年2月13日閲覧。
  16. ^ 「桂文枝「見事」会社員の落語賞賛」『日刊スポーツ』2013年10月20日。2024年2月15日閲覧
  17. ^ 「5代目社会人落語名人に、豊中市の青山知弘さん」『マチゴト 豊中・池田ニュース』2013年10月21日。2024年3月15日閲覧
  18. ^ “良いお笑いライブは芸人のネタだけでなく「お客さんの笑い声の質」も大きく影響する”. 日刊サイゾー (2023年7月15日). 2024年2月7日閲覧。
  19. ^ a b 「R―1史上初「どくさいスイッチ企画」アマチュア初の決勝進出!!しかも大トリに本人泣きそうな顔」『Sponichi Annex』2024年2月11日。2024年2月11日閲覧
  20. ^ 「惜しくも敗退の「どくさいスイッチ企画」だが…「アマチュアとは思えない」野田クリスタルら審査員から高評価【R―1グランプリ】」『中日スポーツ』2024年3月9日。2024年3月11日閲覧
  21. ^ 「R-1決勝史上初アマ芸人・どくさいスイッチ企画 大健闘の第4位「夢のような景色見られた」」『Sponichi Annex』2024年3月9日。2024年3月11日閲覧
  22. ^ a b どくさいスイッチ企画『どくさいスイッチ企画 自己紹介』(YouTube)どくさいスイッチ企画と銀杏亭魚折、2024年2月9日。https://www.youtube.com/watch?v=JLQXLPE3fXw2024年2月15日閲覧 
  23. ^ 「今年のR―1でアマチュアで活躍した「どくさいスイッチ企画」が勤務先を退職→フリーに 大阪から関東へ拠点も移す」『スポーツ報知』、2024年4月27日。
  24. ^ “R―1決勝アマ芸人「どくさいスイッチ企画」 本人衝撃の大トリ「私はプロの後のボーナストラック」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年3月6日閲覧。
  25. ^ “第7回全日本学生落語選手権『策伝大賞』結果報告”. 全日本学生落語選手権『策伝大賞』. 岐阜市笑いと感動のまちづくり実行委員会事務局 (2010年2月27日). 2024年2月7日閲覧。
  26. ^ “「第8回上方落語台本募集」受賞作発表!”. よせぴっブログ (2015年12月9日). 2024年2月7日閲覧。
  27. ^ 「「おかん」「移植屋さん」「ぜいきん」「さん付け」「臨時スタントマン」「実在生物」…上方落語台本大賞」『産経新聞』、2015年12月8日。
  28. ^ 林家つる子(@hayashitsuruko) (2017年11月17日). “本日、落語の高座は、そのものズバリ「ぜいきん/青山知弘作」でございました。”. X. 2024年2月15日閲覧。
  29. ^ さや香/落語ジャーナル (2022年2月24日). “憧れのストロベリーフィールズフォーエバー”. note. 2024年2月7日閲覧。
  30. ^ “「2020新作落語台本発表落語会」受賞作品発表”. 落語協会 (2020年12月5日). 2024年2月7日閲覧。
  31. ^ “「2022新作落語台本発表落語会」受賞作品発表”. 落語協会 (2022年11月26日). 2024年2月7日閲覧。
  32. ^ 松友宏士. “CD「鈴々舎馬るこ芸歴二十周年記念落語会」”. maruko0048. base. 2024年2月16日閲覧。
  33. ^ “日程・結果 - 東洋水産R-1ぐらんぷり2011公式サイト”. www.r-1gp.com. 2024年2月11日閲覧。
  34. ^ “R-1ぐらんぷり2012 2/12(日) 2回戦・大阪 HEP HALL”. web.archive.org (2013年2月6日). 2024年2月11日閲覧。
  35. ^ “R-1ぐらんぷり2013 2回戦[大阪]テイジンホール”. web.archive.org (2013年2月14日). 2024年2月11日閲覧。
  36. ^ “R-1ぐらんぷり2014 [大阪]なんばパークスホール”. web.archive.org (2016年5月26日). 2024年2月11日閲覧。
  37. ^ “R-1グランプリ2022”. R-1グランプリ2022 公式サイト. 2024年2月11日閲覧。
  38. ^ “R-1グランプリ2023”. www.r-1gp.com. 2024年2月11日閲覧。
  39. ^ “決勝進出者9人が決定しました!|R-1グランプリ”. note(ノート) (2024年2月11日). 2024年2月11日閲覧。
  40. ^ 「①「二足のわらじ」「兼業芸人王」結果」『楽屋A・舞台袖のブログ』2022年6月9日。2024年2月15日閲覧
  41. ^ 「【大会終了しました!】アマチュア演芸NO.1決定戦『ブンブンチャンプ2021』」『アマチュア演芸 『ブンブンライブ』』。2024年2月15日閲覧
  42. ^ “キングオブコント2022体験記|w”. note(ノート) (2022年8月18日). 2024年2月7日閲覧。
  43. ^ 「「KOC」準々決勝シード組が明らかに!2700、しずる、にゃんこ、アキナら参戦」『お笑いナタリー』ナターシャ、2022年8月16日。2024年2月11日閲覧
  44. ^ 「第3回「ショートショート大賞」受賞作決定!」『第3回 ショートショート大賞』KINOBOOKS(キノブックス)。2024年2月15日閲覧
  45. ^ 「ショートショートガーデン プチコン3 新生活」『ショートショートガーデン(SSG)』。2024年2月15日閲覧
  46. ^ 「第1回ショートシナリオ・短編小説コンテスト予選通過作品」『TapNovel(タップノベル)』。2024年2月15日閲覧

外部リンク

  • どくさいスイッチ企画 (@dsatwalle) - X(旧Twitter)
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