アジアの片隅で

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アジアの片隅で
吉田拓郎スタジオ・アルバム
リリース
録音 日本の旗 日本
Rock Well Studio
Hitokuchizaka Studio
日本武道館(#4)
ジャンル ニューミュージック
レーベル フォーライフ
プロデュース 吉田拓郎
チャート最高順位
吉田拓郎 アルバム 年表
Shangri-La
(1980年)
アジアの片隅で
(1980年)
ONLY YOU
1981年
『アジアの片隅で』収録のシングル
  1. 元気です
    リリース: 1980年11月5日
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アジアの片隅で』(アジアのかたすみで)は、吉田拓郎の11枚目のスタジオアルバム1980年11月5日フォーライフから発売された。

制作

岡本おさみが作詞を、青山徹が編曲を手がけた作品が主になっていることもあり、前作の『Shangri-La』から一変して、硬派な印象を持つアルバムとなった。

このアルバム以降、作詞:岡本おさみ・作曲:吉田拓郎コンビで複数の楽曲を発表するのは、1996年のアルバム『感度良好 波高し』まで途切れている[注釈 1]

収録曲

A面

  1. まるで孤児のように
  2. いつも見ていたヒロシマ
  3. 古いメロディー
    編曲:吉田拓郎
    • 1979年末に「古い歌はもう歌わない」と宣言したが、この楽曲で前言撤回したような歌詞となっている。実際に、当アルバム発売前後に行われているツアーでは1970年代の曲が歌われるようになっている。
  4. アジアの片隅で
    編曲:松任谷正隆
    • 1980年に行われた日本武道館でのライブ録音が収録されている。この曲はライブ録音以外のバージョンは存在しない。
    • 12分を超える大作で、拓郎作品のなかで最重量級といえるもの[1]。拓郎は当時、芸能誌のインタビューで、当時、ニューミュージックが「軟弱」とか「クラい」などと世間から叩かれていたことに腹を立て、「男が軟弱になっちまってるコトにイライラする。今のニューミュージックっていわれてる連中のコンサートだって、聴きに来てるのは圧倒的に女だろ。男はどこへ行っちまったんだ。そうしちまったのは、ミュージシャン側にももちろん責任はある。今のニューミュージックといわれる連中の歌の世界には、"ボク"と"アナタ"しか出て来ない。"オメエラ"の世界がないんだよ。それは主張、つまり主義=イズムが歌う側にないからだろ。イズムのない歌は演歌だよ。特に男の歌手が何で女言葉で歌うんだ?それは昔の演歌だよ。オレは聴いてられない。ニューミュージックなんて名前が泣くよ。別に男だ女だとこだわるつもりはない。今はもう男も女も一緒よ。男が女性化してるんだ。だから"やさしさ"しかウケないんだな。結局、快いやさしい声や音楽しか求めちゃいないんだ。歌には詩がある、なんてことをまるで考えちゃいないんだよ。オレは叫ぶ。それがオレの"歌"だからね」等と捲し立てており[2]、「女まがいの唄」があふれる時代に、拓郎は政治腐敗、戦争、経済優先、人間疎外、倫理崩壊、権利主張などに対する苛立ちを、レゲエの重たいリズムに乗せて畳みかけるように叫んだ[1]
    • 1987年12月30日放送の音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』(フジテレビ系)で、THE ALFEEをコーラスに従えて披露した[3]。曲の途中、飛び入りでかまやつひろしも参加した。

B面

  1. 二十才のワルツ
    作詞:吉田拓郎、編曲:青山徹・大村雅朗、ストリングスアレンジ:大村雅朗
  2. いくつもの朝がまた
  3. ひとつまえ
    作詞:吉田拓郎
  4. 元気です
    作詞:吉田拓郎、編曲:青山徹・大村雅朗、ストリングスアレンジ:大村雅朗
  5. この歌をある人に
    作詞:松本隆、編曲:徳武弘文

参加ミュージシャン

アジアの片隅で

発売履歴

発売日 規格 規格品番 備考
1980年11月5日 LP 28K-5
1990年2月21日 CD FLCF-29020
2006年4月5日 CD FLCF-4108 紙ジャケット仕様
配信

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ この間に、1985年に発売された『俺が愛した馬鹿』に収録の「LAST KISS NIGHT」の1曲のみ提供している。

出典

  1. ^ a b 桑原聡 (2022年9月3日). “モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら (135) 拓郎よ、フォーエバー”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社). オリジナルの2022年9月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220903022810/https://www.sankei.com/article/20220903-5S7XI2NM4VNCBLXSHDC6WYRLMY/ 2022年9月5日閲覧。 
  2. ^ 「インタビュー・吉田拓郎 『みんな親の保護から飛び立て!」『月刊明星』1979年8月号、集英社、78頁。 
  3. ^ “きくち伸話”. 2021年1月28日閲覧。
  4. ^ “元気です!”. テレビドラマデータベース. 2022年2月28日閲覧。
シングル
配信
  • That's it やったね
  • 慕情
アルバム
オリジナル
ベスト
エレック

たくろうベスト・コレクション

CBSソニー
Sony Music Direct
フォーライフ
FLME
avex trax
  • From T
ライブ
CD-BOX
  • ONE & ONLY
  • 吉田拓郎 '79-'90
  • LIKE A ROLLING STONE 1970〜1974
  • TAKURO YOSHIDA IN THE BOX
  • Have A Nice Day
  • Takuro Yoshida Premium 1971-1975
その他
  • 古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう
  • 真夏の青春
  • クリスマス
映像作品
  • ONE LAST NIGHT IN つま恋
  • ONE LAST NIGHT IN つま恋 Part II
  • イン・ビッグ・エッグ Part 1
  • イン・ビッグ・エッグ Part 2
  • コンサート・イン・つま恋 1975
  • TAKURO YOSHIDA TOUR '91“detente”
  • '89 TAKURO YOSHIDA IN BIG EGG
  • '90 日本武道館コンサート
  • '93 TRAVELIN' MAN LIVE at NHK STUDIO 101
  • '79 篠島アイランドコンサート
  • '82 日本武道館コンサート 王様達のハイキング
  • 1996年、秋
  • 感度良好ナイト in 武道館
  • 吉田拓郎 LIVE 〜全部だきしめて〜
  • 101st Live 02.10.30
  • 吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975
  • TAKURO & his BIG GROUP with SEO 2005 Live & His RARE Films
  • Forever Young Concert in つま恋 2006 (吉田拓郎・かぐや姫)
  • 歩道橋の上で COUNTRY BACK STAGE DOCUMENT
  • 吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975+'79 篠島アイランドコンサート
  • 吉田拓郎 LIVE 2012
  • 吉田拓郎 LIVE 2014
  • 吉田拓郎 LIVE 2016
  • 吉田拓郎 2019 -Live 73 years- in NAGOYA / Special EP Disc「てぃ〜たいむ」
楽曲
テレビ番組
放送中
  • 吉田拓郎YOKOSO(不定期)
過去
ラジオ番組
過去
関連人物
関連項目
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