アレイオーン

アレイオーン古希: Ἀρίιων, Areiōn)は、ギリシア神話に登場する名馬の名である。別名アリーオーン古希: Ἀρίων,Arīōn)とも言う。

日本語では長母音を省略してアレイオンアリオンとも表記される。

概説

海神ポセイドーンと女神デーメーテールがたがいに馬の姿で交わって生まれたとされ、右足が人間の脚になっており、人語を話すことができた。

デーメーテールは娘ペルセポネーを探して大地を放浪していたときポセイドーンに迫られたが、女神は牝馬の姿になり、アルカディアのオンコス王の馬群の中に隠れた。しかしポセイドーンはこれを発見し、自らも馬の姿となってデーメーテールと交合した。こうして名前の明らかでない1人の娘(デスポイナ)とアレイオーンが生まれた。

後にヘーラクレースや、テーバイ攻めの大将アドラーストスがこれに乗った。敗走したアドラーストスはこの馬のおかげで7将の中で唯一の生還者となった。

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