イオカステーコンプレックス

イオカステーコンプレックス(英:Jocasta complex)は、母親の息子に対する近親相姦的、性的欲求である[1]エディプスコンプレックスに類似した概念として、スイス精神分析家レイモン・ド・ソシュールにより、1920年に提示された。実の息子エディプスと結婚したイオカステーに因んで命名されている。エディプス的な近親相姦願望は母親の願望でもあるという[2]映画怪人カリガリ博士』に登場するジェーンの、息子に対する愛着が、イオカステーコンプレックスとも言えると指摘されている[3]

21世紀に入ってからは、「マザコン」「ファザコン」「ロリコン」との対比で「息子コンプレックス」、略して「ムスコン」とも呼ばれ出している[4]

出典

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  1. ^ Jon E. Roeckelein. Elsevier's dictionary of psychological theories. Elsevier, 2006. ISBN 0-444-51750-2. Page 112
  2. ^ 岡田尊司『父という病』,ポプラ社, 2015年. ISBN 978-4-591-14280-6. 285ページ
  3. ^ 『澁澤龍彦全集 7』,河出書房新社, 1993年. ISBN 978-4-309-70657-3. P362
  4. ^ 「息子の初体験は私が!」暴走する“ムスコン”母はなぜ生まれる秋山謙一郎、週刊ダイヤモンド

関連項目

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