エドゥアルド・ヘゲル

エドゥアルド・ヘゲル
Eduard Heger
スロバキア共和国首相
任期
2021年4月1日 – 2023年5月15日
大統領ズザナ・チャプトヴァー
前任者イゴール・マトビッチ
後任者ルドヴィート・オドール（英語版）
スロバキア共和国副首相
任期
2020年3月21日 – 2021年4月1日
リハルド・スリーク、シュテファン・ホリー、ヴェロニカ・レミショヴァーとサービング
首相イゴール・マトビッチ
前任者リハルド・ラシ、ペテル・カジミール、ガブリエラ・マテチュナー、ラースロー・ソーリモシュ
後任者リハルド・スリーク、イゴル・マトヴィッチ、シュテファン・ホリー、ヴェロニカ・レミショヴァー
スロバキア共和国財務相
任期
2020年3月21日 – 2021年4月1日
首相イゴール・マトビッチ
前任者ラディスラヴ・カメニツキー
後任者イゴル・マトヴィッチ
国民議会議員
任期
2016年3月23日 – 2020年3月21日
個人情報
生誕 (1976-05-03) 1976年5月3日（47歳）
チェコスロバキア社会主義共和国
（現在のスロバキア）、ブラチスラヴァ
政党OĽaNO（英語版） （2016年 - ）
配偶者ルツィア・ヘゲロヴァー
子供4人
教育ブラチスラヴァ経済大学
署名

エドゥアルド・ヘゲル（スロバキア語: Eduard Heger、1976年5月3日 - ）は、スロバキアの政治家。前首相。

かつてはイゴール・マトビッチ内閣で、副首相兼財務相を務めた。包括政党・普通の人々と独立した人格（英語版） (OĽaNO) 所属。

経歴

1999年、ブラチスラヴァ経済大学経済学部の5年制課程を修了後、スロバキア企業インターコンプ・アイメックス社の本部長補佐として、浴室用品の製造に従事した。1998年から1999年にはブラチスラヴァの外食グループ、コフーティク社にマネージャーとして、1999年から2000年にはEBI社に営業マネージャーとして勤めた。2001年から2005年にはアメリカ合衆国のキュービック・アプリケーション社のジュニア・コンサルタントとして、スロバキア国防省に助言などを行った。2007年から2016年には、スロバキアのウォッカメーカーであるオールド・ナッソー社のマネージャーとして米国に駐在した[1][2]。

2016年の総選挙に、反汚職を掲げる政党・普通の人々と独立した人格（英語版）(OĽaNO) から候補者名簿24位で立候補。15000票以上の個人票を集め、10位で当選した。国会ではOĽaNOの院内総務となったほか、軍事情報管理委員会と経済外交委員会の委員長を務め、当時の第三次ロベルト・フィツォ内閣を激しく糾弾した。173本の法案を提出し、680回の国会演説を行ったことで、全議員中2番目に活動的と評価された。野党からなる「影の内閣」の財務相でもあったため、財政健全化計画を起草し、官僚主義と戦うための一連の方策を提案した。複数の反汚職・反政府運動にも参加ないし組織した。

2020年にイゴール・マトビッチ内閣が発足すると副首相兼財務相に抜てきされた。マトビッチの辞任後、2021年4月1日、首相に指名された。2022年9月6日に自由と連帯（英語版）が連立政権を離脱したことで少数与党に転落[3]。12月15日、 国民議会はヘゲル政権に対する不信任決議を賛成78、反対20票で可決した[4]。その後は新たな連立政権の枠組みを模索したが、2023年1月17日には新たに過半数を確保した政権を樹立することを諦め、2024年2月までに予定されている議会総選挙の繰り上げ実施を要求した[5]。5月に入りサミュエル・ヴルチャン（英語版）農相やラスティスラフ・カーチェル（スロバキア語版）外相が相次いで辞任表明したことを受け、5月7日に首相からの辞任を表明した[6]。

人物

妻ルツィアとのあいだに4人の子どもがいる[7][8]。熱心なカトリック教徒で、休みの日などに教会活動に参加している。かつては無神論者だったが、1999年の父の死を機に入信した[9]。

ギャラリー

脚注

  1. ^ “Minister financií SR - web.text.serverTitle”. www.mfsr.sk. 2021年9月4日閲覧。
  2. ^ Kern, Miro (2021年3月28日). “Nekonfliktný charizmatik a obchodník s vodkou: premiérom bude Eduard Heger”. Denník N. 2021年9月4日閲覧。
  3. ^ “Slovakia's government loses majority after junior party quits coalition”. ユーロニュース. (2022年9月5日). https://www.euronews.com/2022/09/05/slovakias-government-loses-majority-after-junior-party-quits-coalition 2022年9月6日閲覧。 
  4. ^ “Hegerova vláda padla, za hlasovalo 78 poslancov. Matovič vytrhol demisiu z rúk úradníka prezidentky (online)”. Pravda. (2022年12月15日). https://spravy.pravda.sk/domace/clanok/650620-nasli-clenovia-olano-medzi-sebou-zhodu-caka-sa-na-klucovy-verdikt/ 2022年12月16日閲覧。 
  5. ^ “Slovak Prime Minister Heger says he has given up trying to rebuild majority government”. bne IntelliNews. (2023年1月18日). https://www.intellinews.com/slovak-prime-minister-heger-says-he-has-given-up-trying-to-rebuild-majority-government-267239/ 2023年1月19日閲覧。 
  6. ^ “Úradnícku vládu povedie viceguvernér NBS Ľudovít Ódor. Zvyšné mená prezidentka predstaví v najbližších dňoch”. Radio and Television of Slovakia. (2023年5月7日). https://spravy.rtvs.sk/2023/05/uradnicku-vladu-povedie-viceguverner-nbs-ludovit-odor/ 2023年5月8日閲覧。 
  7. ^ “Eduard Heger”. www.mojpribeh.sk. 2021年9月4日閲覧。
  8. ^ “Eduard Heger: Musíme sa učiť spravovať svoj čas” (2019年1月28日). 2021年9月4日閲覧。
  9. ^ Koval, Hubert (2021年3月30日). “Eduard Heger: Obchodnik s vodkou, kresťan a korunný princ OĽaNO” (Slovak). TREND.sk. 2021年4月2日閲覧。
  10. ^ “Volodymyr Zelenskyy met with the Prime Minister of Slovakia in Kyiv” (英語). Official website of the President of Ukraine (2022年4月8日). 2022年4月24日閲覧。
  11. ^ “欧州委員長らがブチャ訪問　ウクライナに連帯姿勢”. 時事ドットコムニュース (2022年4月9日). 2022年4月24日閲覧。

外部リンク

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2020年 – 2021年 		次代
イゴール・マトビッチ
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2021年 – 2023年 		次代
ルドヴィート・オドール（英語版）
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欧州理事会議長：シャルル・ミシェル / 欧州委員会委員長：ウルズラ・フォン・デア・ライエン