エルゲネ

エルゲネモンゴル語: Ergene、生没年不詳)は、モンゴル帝国第2代皇帝(カアンオゴデイの側室。

元史』などの漢文史料では業里訖納(yèlǐqìnà)、『集史』などのペルシア語史料ではارگنه(ārgne)と記される。

概要

『集史』「オゴデイ・カアン紀」第一部には、「六男:カダアン・オグル。彼の母はエルゲネ(Ergene>ārgne)という名前の妃であった……七男:メリク。彼の母もまた上述の妃であった……」とあり、オゴデイの息子のカダアン、メリクの母親であった[1]

また、『元史』巻106表1后妃表にも「業里訖納(Ergene>yèlǐqìnà)妃子:滅里(Melik>mièlǐ)の母」と記されている。エルゲネの人柄や事蹟についてはほとんど記録が残っていない。

脚注

  1. ^ 松田1996,31-32頁

参考文献

  • 松田孝一「オゴデイ諸子ウルスの系譜と継承」『ペルシア語古写本史料精査によるモンゴル帝国の諸王家に関する総合的研究』、1996年
元朝以前
太祖チンギス・カン
太宗オゴデイ
定宗グユク
憲宗モンケ
大元
世祖クビライ
成宗テムル
武宗カイシャン
仁宗アユルバルワダ
英宗シデバラ
泰定帝イェスン・テムル
明宗コシラ
文宗トク・テムル
寧宗リンチンバル
恵宗トゴン・テムル
北元
追尊