カンロ

カンロ株式会社
KANRO Co., Ltd.
本社の入居する東京オペラシティビル
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 2216
1962年9月28日上場
本社所在地 日本の旗 日本
163-1437
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号
東京オペラシティビル 37階
設立 1950年(昭和25年)5月6日
業種 食料品
法人番号 9011201001240 ウィキデータを編集
事業内容 菓子、食品の製造および販売
代表者 村田哲也(代表取締役社長
資本金 28億6424万9千円
売上高 240億39百万円
経常利益 10億07百万円
純利益 6億51百万円
純資産 108億27百万円
総資産 191億69百万円
従業員数 578人
決算期 12月31日
主要株主 三菱商事 29.72%
カンロ共栄会 7.06%
榎本武平商店 6.3%
三井住友銀行 4.6%
三井住友信託銀行 4.51%
みずほ銀行 3.69%
東京海上日動火災保険 3.38%
山口銀行 2.23&
日本トラスティ・サービス信託銀行 1.87%
井村屋グループ 1.22%
外部リンク https://www.kanro.co.jp/
特記事項:財務データは2019年12月期有価証券報告書より[1]
テンプレートを表示

カンロ株式会社KANRO Co., Ltd.)は、東京都新宿区西新宿三丁目に本社を置き、を中心とした菓子の製造を事業の中核とする、日本の食品メーカーキャッチフレーズは「ひと粒のメッセージ」。コーポレート・スローガンは「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」。

概要

宮本製菓所として大正時代創業。「宮本のドロップス」や「宮本の生玉」により山口県では有数なキャンディメーカーであった。第二次世界大戦後に宮本製菓株式会社を設立。昭和35年に「カンロ飴」のヒットにより社名をカンロ株式会社に変更する。カンロ飴の隠し味は「しょうゆ」で、セロハン紙で個別包装されたキャンディとしては日本初である。

1980年代より「のど飴」「グミ」へ製品の幅を広げる。売上の大部分が飴菓子のキャンディ専業メーカーである。三菱商事の持分法適用会社で、売上高構成比96.1%を占める最大の取引先でもある[1][2]

社名は、サンスクリット語アムリタ(甘露)に由来する。甘露とは天から降る甘いであり不老不死の薬の意味もある。子供たちに親しまれるよう、カタカナ表記の「カンロ」とした。

沿革

  • 1912年大正元年)11月10日 - 創業者の宮本政一が山口県熊毛郡島田村(現在の光市)にて個人経営による「宮本製菓所」を創業[3]
  • 1950年昭和25年) - 株式会社に改組し、資本金100万円で「宮本製菓株式会社」を設立。
  • 1954年(昭和29年) - 山口県内で「カンロ玉」の販売を開始[4]
  • 1955年(昭和30年) - 「カンロ玉」を機械で個別包装にし「カンロ飴」として販売を開始[4][5]
  • 1957年(昭和32年) - 東京での「カンロ飴」販売を開始[4][5]
  • 1959年(昭和34年) - 長野県松本市に松本工場を新設。
  • 1960年(昭和35年) - 商号を「カンロ株式会社」に変更。
  • 1962年(昭和37年)
  • 1963年(昭和38年) - 本社を東京都中野区新井に移転。
  • 1970年(昭和45年) - 日本万国博覧会(大阪万博)菓子展示会出展。
  • 1972年(昭和47年) - 光市に子会社の光製菓株式会社を設立[注釈 1][3]
  • 1973年(昭和48年) - 三菱商事と販売総代理店契約を締結。
  • 1977年(昭和52年) - CI導入。新社章ロゴマーク(2017年まで使用)を制定。
  • 1981年(昭和56年) - 「健康のど飴」の販売を開始[4]
  • 1988年(昭和63年) - 本社を東京都新宿区に移転。
  • 1997年平成9年) - 中国汕頭市に合弁会社「甘楽四洲食品有限公司」を設立。
  • 1998年(平成10年) - 本社を東京都中野区新井二丁目10番11号に移転。
  • 2003年(平成14年) - 本社・営業所がISO 14001認証取得。
  • 2010年(平成22年) - 長野県東筑摩郡朝日村に朝日工場を新設。
  • 2012年(平成24年)
    • 創業100周年。
    • アーモンドスウィーツクランチ キャンディ2012年度モンドセレクション金賞受賞。
    • 初の直営店「ヒトツブ カンロ」を東京駅にオープン。
  • 2017年(平成29年)11月14日 - CIを40年ぶりに刷新。同時にコーポレート・スローガン「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」が制定された[注釈 2]
  • 2018年(平成30年)
    • 2月 - 本社を新宿区西新宿三丁目の東京オペラシティに移転。
    • 7月 - 子会社のひかり製菓株式会社を吸収合併。
  • 2021年(令和3年) - 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業 100選」選定[6]

事業所

本社
  • 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル37階
R&D 豊洲研究所
工場
  • ひかり工場(山口県光市小周防高尾568)
  • 松本工場(長野県松本市笹賀6002-4)
  • 朝日工場(長野県東筑摩郡朝日村大字古見字柳久保2216-1)
支店・営業所

主な商品

  • カンロ飴 - 砂糖水飴醤油を配合した飴。
  • 健康梅のど飴
  • 金のミルクキャンディ
  • ピュレグミ
  • ノンシュガー珈琲茶館
  • もりもり山のくだもの飴
  • ノンシュガー果実のど飴
  • ノンシュガースーパーメントールのど飴
  • ボイスケアのど飴
  • ナッツボン - ピーナッツのクラッシュを加えたキャンディ
  • メゾン・ド・コンフィズリー
  • カンデミーナグミ
  • まるごとおいしい干し梅
  • 海苔と紀州梅のはさみ焼き
  • プチポリ納豆
  • 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE[7]

過去の商品

提供番組

カンロお口の童話えいが会

昭和50年代に、全国各地で「カンロお口の童話えいが会」を開催し多くの子供達から好評を得ていた。スーパーマーケットなどでカンロ製品の購入者に入場券を配布し、当時流行していたアニメ作品などを上映していた。

広報活動

メディア放送・掲載

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ その後商号を「ひかり製菓株式会社」に変更された。
  2. ^ 海外進出を見据え英語でも制定された。新ロゴの商品はパッケージの下部に英語表記がされているほか、裏面にQRコードが印刷されている
  3. ^ カルピスキャンディは、その後アサヒグループHDの食品事業子会社アサヒフードアンドヘルスケアから販売された。2016年1月1日からはアサヒグループ食品に移行し、アサヒフードアンドヘルスケアは子会社として製造続けたが、翌年2017年1月1日にアサヒグループ食品に吸収合併された。

出典

  1. ^ a b “第70期有価証券報告書” (pdf). カンロ株式会社 (2020-02-30). 2020年10月30日閲覧。
  2. ^ フィスコ企業調査レポート
  3. ^ a b “カンロ株式会社「沿革」”. カンロ株式会社. 2018年10月1日閲覧。
  4. ^ a b c d “「ニッポン・ロングセラー考」Vol.117 「カンロ飴」”. NTTコムウェア株式会社. 2018年10月1日閲覧。
  5. ^ a b “J-Net21 「カンロ飴」-日本人に馴染みのある味に”. 独立行政法人中小企業基盤整備機構. 2018年10月1日閲覧。
  6. ^ ダイバーシティ推進の先進的な取り組みを評価カンロ 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定
  7. ^ 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE
  8. ^ “Story ~長寿企業の知恵~ #004 FRESH!(フレッシュ)”. サイバーエージェント. 2017年5月21日閲覧。
  9. ^ 2020年10月29日放送 万能調味料から特保まで 小さな一粒から無限のビジネス展開(テレビ東京カンブリア宮殿公式ページ)2020年11月6日閲覧
  10. ^ 合言葉は・・・"もう捨てない!"(2022年5月6日放送・第1013回)(2022年5月18日閲覧)

外部リンク

  • カンロ株式会社(日本語)(英語) - 公式サイト


  • 表示
  • 編集