キャットスーツ

白いキャットスーツとマスク
前面にファスナーがある黒いラテックスのキャットスーツ

キャットスーツ(英語:catsuit)は、全身(胴体のほか、多くの場合はも)を覆う、身体にフィットした作りをしたワンピース衣装である[1]ライクラシフォンスパンデックスラテックスベロアなどの伸縮性に富む素材のほか、ポリ塩化ビニル(塩ビ、PVC)といった伸縮性の少ない素材も使用される。衣装の着脱は前面または背面の線ファスナーを開閉して行う。

歴史

キャットウーマン(1966年、リー・メリーウェザー

キャットスーツは1960年代から1990年代にかけて、しばしば着用された衣装である。 1970年代から1980年代にかけてはエアロビクスやディスコダンスで着用された。イギリスでは1980年頃にディスコ衣装として流行した。

スピードスケートボブスレースキー自転車体操といったスポーツ競技では、キャットスーツに似たユニタードと呼ばれる、それぞれのスポーツに応じてデザインされた衣装が着用される。また、スキューバダイビングで着用されるウェットスーツドライスーツ水泳競泳)で問題視されて規制が強められた高速水着も、キャットスーツに似た作りをしている。このほか、テニスではセリーナ・ウィリアムズがキャットスーツを着て試合に臨む場面があった(2002年全米オープン、2018年全仏オープン)。

「キャットスーツ」という名称が付けられたのは、1955年ないし1960年頃とされる[2][3]。詳しい由来は不明であるが、着用時にネコを連想させるような、セクシーなシルエットによるものだとする説がある[4]

キャットスーツは、映画、テレビ、ミュージックビデオ、コンピュータゲームなどの作品で多くの着用例が見られる。

脚注

  1. ^ Catsuit – Definition and More from the Free Merriam-Webster Dictionary. 2011年8月11日閲覧
  2. ^ “cat suit”. Dictionary.com. 2019年11月27日閲覧。
  3. ^ “catsuit”. Merriam-Webster Dictionary. 2019年11月27日閲覧。
  4. ^ The Sciolist. “catsuit (n.)”. Etymology Online. 2019年11月27日閲覧。

関連項目