シケオン・ナムゲル
シケオン・ナムゲル(Sidkeong Namgyal, 1819年 - 1874年4月)は、インド、シッキム王国(ナムゲル朝)の第8代君主(在位:1861年 - 1874年)。
生涯
1819年、シッキム王ツグプ・ナムゲルの息子として生まれた[1]。
1861年、父王ツグプ・ナムゲルの退位により、王位を継承した[1] [2]。だが、彼の王位継承は1860年にダージリン居住民がシッキム人に拉致され、イギリスがこの機会に本格的に出兵し、1861年にツグプが退位させられたことによる[2]。
その後、同年にシケオンはイギリスと条約の締結を余儀なくさせられ、その国権をイギリスに委譲した。そのため、父の代に結ばれたティタリヤ条約で保護国となっていたシッキムはさらにその従属性を強めた[2]。
1874年4月、シケオンは死亡し、弟のトゥトブ・ナムゲルが王位を継承した [1]。
脚注
- ^ a b c Sikkim 2
- ^ a b c 小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.382
参考文献
- 小谷汪之『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』山川出版社、2007年。
関連項目
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プンツォ・ナムゲル1642-1670 / テンスン・ナムゲル1670-1700 / チャドル・ナムゲル1700-1717 / ギュルメ・ナムゲル1717-1733 / プンツォ・ナムゲル2世1733-1780 / テンジン・ナムゲル1780-1793 / ツグプ・ナムゲル1793-1861 / シケオン・ナムゲル1861-1874 / トゥトブ・ナムゲル1874-1914 / シケオン・トゥルク・ナムゲル1914 / タシ・ナムゲル1914-1963 / パルデン・トンドゥプ・ナムゲル1963-1975 |