シュコダ1Tr
シュコダ1Tr | |
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基本情報 | |
製造所 | シュコダ |
製造年 | 1936年 |
製造数 | 1両 |
運用終了 | 1956年 |
主要諸元 | |
編成 | プラハ・トロリーバス |
軸配置 | 3軸バス |
設計最高速度 | 46 km/h |
車両定員 | 着席29人 定員73人 |
車両重量 | 10,365 t |
車体長 | 10,330 mm |
車体幅 | 2,350 mm |
主電動機 | シュコダ製 |
主電動機出力 | 66.2 kw |
出力 | 66.2 kw |
制御装置 | 発電ブレーキ、パーキングブレーキ、空気ブレーキ |
備考 | 主要数値は[1][2]に基づく。 |
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シュコダ1Tr(チェコ語: Škoda 1Tr)は、チェコスロバキア(現:チェコ)のシュコダが開発したトロリーバス車両。同社が初めて製造したトロリーバス車両である[1][2][3]。
概要
現在のチェコの首都であるプラハにトロリーバスを導入する方針が最初に打ち出されたのは1927年で、以降計画が進められる中で、使用される車両については当時のチェコスロバキアにある車両メーカーから導入される事となった。そのうち、シュコダが試作車として製造したのが「1Tr」、工場内部で「656P」という形式名が付けられた車両である[4][1]。
金属で補強された木製の車体を有する3軸バスで、当時存在したシュコダの子会社であるASAP (Akciová společnost pro automobilový průmysl) によって製造された。一方、電気機器はプルゼニに存在したシュコダの工場で生産されており、後部の車軸へ動力が伝達される構造が用いられた。制動装置は空気ブレーキ、パーキングブレーキの他、勾配区間走行時に作動する発電ブレーキも搭載されていた[5][6][1]。
1936年に製造された後、1956年までプラハのトロリーバスで営業運転に用いられた。その間、1939年に実施された右側通行への移行に伴い前方の乗降扉が電空制御の自動扉となった他、後に後部の扉も同様の改造を受けた。引退後はプラハ国立技術博物館(チェコ語版)に展示されたが、その後解体されたため2022年時点では現存しない[1]。
関連形式
- プラガTOT(チェコ語版)、タトラT86(チェコ語版) - シュコダ1Trと共にプラハ・トロリーバス開通時に導入されたトロリーバス車両[4]。
脚注
[脚注の使い方]
注釈
出典
- ^ a b c d e Martin Harák 2015, p. 42-43.
- ^ a b Martin Harák 2015, p. 140,145.
- ^ ŠKODA ELECTRIC a.s. Bateriové autobusy (PDF) (Report). ŠKODA. 2017. 2022年4月6日閲覧。
- ^ a b “Praha neplánuje návrat trolejbusů, počítá pouze s elektrobusy”. LIDOVKY.cz (2016年8月25日). 2022年4月6日閲覧。
- ^ “COMPANY HISTORY.”. ŠKODA. 2022年4月6日閲覧。
- ^ Martin Harák 2015, p. 17.