ジャレッド・ポリス

ジャレッド・ポリス
Jared Polis
生年月日 (1975-05-12) 1975年5月12日(48歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 コロラド州ボルダー
出身校 プリンストン大学
所属政党 民主党
称号 政治学学士
配偶者 マーロン・レイス(英語版)(2021 -)
子女 2人
公式サイト [Government website ]

在任期間 2019年1月8日 - 現職
副知事 ダイアン・プリマベラ

選挙区 コロラド州の旗 コロラド州
在任期間 2009年1月3日 - 2019年1月3日

コロラド州の旗 コロラド州
教育委員
在任期間 2001年1月3日 - 2007年1月3日
州知事 ビル・オーエンス
ビル・リッター
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ジャレッド・シュッツ・ポリス英語: Jared Schutz Polis1975年5月12日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、起業家、慈善家。第43代コロラド州知事を務めている。ゲイを公表して当選した初の州知事で、またLGBTと公表して当選した2人目の州知事[1]。またコロラド州知事に選ばれた初めてのユダヤ系アメリカ人でもある[2]

人物

1975年5月12日にコロラド州ボルダーのボルダーコミュニティ病院で、グリーティングカード及び書籍出版社のブルーマウンテンアーツの創設者であるスティーブン・シュッツとスーザン・ポリス・シュッツの息子として誕生した。高校生の時にカリフォルニア州サンディエゴに移り、ラホーヤ・カントリー・デイスクールを成績で複数の称号をとり卒業した。プリンストン大学では政治学で学士号を取得した。

在学中から様々な起業をスタートアップさせて売却してきた。大学在学中にインターネットアクセスプロバイダーのアメリカン・インフォーメション・システムズ(AIS)を共同設立して売却し、無料の電子グリーティングカードのWebサイトのbluemountain.com(ブルーマウンテンドットコム)を共同設立し、株で4億3000万ドル、現金で3億5000万ドルで売却した[3]

1996年にプリンストン大学を卒業後も様々なスタートアップに関わり、中でもインターネットを活用した花のデリバリーサービスの企業「ProFlowers」(プロフラワーズ)を立ち上げ、後に2003年12月17日にPRVDの社名でナスダックに上場し、4億7700万ドルで売却した。

2000年に教育委員に選出された。

2009年に生まれ故郷のコロラド州から民主党の下院議員に選出される。インターネットの中立性を擁護する政策、超党派のブロックチェーン部会を立ち上げ、ブロックチェーン技術の拡大と、非干渉型の規制導入をめざした[4]。ジャレッドは下院議員を5期務めた。議会での在職期間中、ポリスは議会の最も裕福なメンバーの1人であり、純資産は3億ドル以上と推定されている。

2018年11月6日のアメリカの中間選挙では36州で州知事選挙が行われた。選挙戦では自分が同性愛者であることをオープンに語り、共和党のウォーカー・ステープルトン候補との違いを打ち出して選挙戦を戦い、勝利[5]。ジャレッドはアメリカ初のオープンリー・ゲイの州知事となり日本でも話題となった[6][7]

2019年の就任演説で、「私たちの国では今、分断と民族主義が広がっています。しかしこのコロラド州で、私たちは違う道を選んだのです」と語った[8]。2022年11月8日の州知事選挙では共和党候補で起業家のハイディ・ガナール(英語版)を下し再選[9]

パートナーのマーロン・レイス (左) とミシェル・オバマ

私生活

私生活ではパートナーのマーロン・レイスとの間に息子と娘がいる[10]。2011年に息子が生まれ、代理出産養子かどうかは公表されていないが、ポリスは同性愛者で親となった初の議員[11]となる。また2014年に娘を迎える。議員知事選挙の選挙期間中は公式的な結婚はしていないが、レイスはコロラド州のファースト・ジェントルマンとなると発表した[12]。親として就学前教育の平等などにも取り組んでいる[13]

2020年12月、17年間連れ添ったパートナーで動物の権利擁護活動家兼ライターのレイスが新型コロナウイルスで入院する際、ポリスがプロポーズしたことが記事となった[14]。2021年09月15日に正式に挙式し結婚した。アメリカで、現職の知事が同性パートナーと結婚するのは初めてとなる[15][16]

死刑廃止

2020年3月23日にコロラド州の死刑制度廃止法案に署名し、アメリカで22番目の死刑廃止州となった[17]

脚注

  1. ^ “同性愛公表の候補が州知事選勝利へ、米国初”. www.afpbb.com. 2020年2月4日閲覧。
  2. ^ JTA. “Jared Polis elected first Jewish governor of Colorado” (英語). www.timesofisrael.com. 2020年2月4日閲覧。
  3. ^ “Jared Polis - Techstars Mentor” (英語). Techstars. 2020年2月4日閲覧。
  4. ^ Ichikawa, Hiroyasu (2018年11月9日). “ブロックチェーン推進で起業家出身の米コロラド州の新知事、ジャレッド・ポリス氏に注目。” (英語). Medium. 2020年2月4日閲覧。
  5. ^ 「【米中間選挙】 同性愛を公表の知事が誕生 トランスジェンダー保護の州法可決も」『BBCニュース』、2018年11月7日。2020年2月4日閲覧。
  6. ^ “中間選挙「勝ち組」と「負け組」を米紙が総ざらい+2020年大統領選は? | トランプ再選に立ちはだかるのは…”. クーリエ・ジャポン (2018年11月8日). 2020年2月4日閲覧。
  7. ^ “同性愛公表の候補が州知事選勝利へ、米国初”. www.afpbb.com. 2020年2月4日閲覧。
  8. ^ Staff, Colorado Public Radio. “Transcript: Read Colorado Gov. Jared Polis’ Entire 2019 Inauguration Address” (英語). Colorado Public Radio. 2021年3月28日閲覧。
  9. ^ “Jared Polis easily beats Heidi Ganahl to secure second term as Colorado’s governor”. The Colorado Sun. (2022年11月8日). https://coloradosun.com/2022/11/08/colorado-governor-results-jared-polis-heidi-ganahl/ 2022年11月18日閲覧。 
  10. ^ Post, Lynn Bartels | The Denver (2014年7月4日). “Congressman Polis announces baby girl has joined family” (英語). The Denver Post. 2020年2月4日閲覧。
  11. ^ News, A. B. C.. “House Democrat Jared Polis Becomes First Openly Gay Parent in Congress” (英語). ABC News. 2020年2月4日閲覧。
  12. ^ “How should we refer to Governor-elect Jared Polis’ longtime partner?” (英語). The Denver Post (2018年11月8日). 2020年2月4日閲覧。
  13. ^ 『すべての家族のために戦うゲイのお父さん、コロラド州知事ジャレッド・ポリスに会う』 (英語)
  14. ^ “コロラド州知事、交際17年のファーストジェントルマンにプロポーズ「完璧なタイミングだった」”. ハフポスト (2021年3月6日). 2021年3月28日閲覧。
  15. ^ Birkeland, Bente (2021年9月15日). “Colorado Gov. Jared Polis' Wedding Marks 1st Same-Sex Marriage Of Sitting Governor” (英語). NPR. https://www.npr.org/2021/09/15/1037675898/colorados-polis-weds-marking-the-1st-same-sex-marriage-of-a-sitting-governor 2022年6月11日閲覧。 
  16. ^ “コロラド州知事が同性パートナーと結婚。現職知事初の同性婚「これ以上幸せなことはない」”. ハフポスト (2021年9月17日). 2022年6月11日閲覧。
  17. ^ “米国:コロラド州が死刑廃止”. アムネスティ日本 AMNESTY. 2020年6月7日閲覧。

外部リンク

先代
ジョン・ヒッケンルーパー
コロラド州の旗 コロラド州知事
2019年1月8日 -
次代
現職
アメリカ合衆国大統領:    ジョー・バイデン (D)
   ダンリービー (R)
   ホッブス (D)
   ポリス (D)
   ラモント(英語版) (D)
   カーニー(英語版) (D)
   ケンプ (R)
   グリーン (D)
   リトル(英語版) (R)
   ホルコム(英語版) (R)
   ケリー(英語版) (D)
   ベッシャー(英語版) (D)
   ランドリー(英語版) (R)
   ミルズ(英語版) (D)
   ムーア(英語版) (D)
   ヒーリー(英語版) (D)
   ワルツ(英語版) (D)
   リーブス(英語版) (R)
   パーソン(英語版) (R)
   ジアンフォルテ(英語版) (R)
   ピレン(英語版) (R)
   ロンバルド(英語版) (R)
   スヌヌ(英語版) (R)
   マーフィー(英語版) (D)
   グリシャム(英語版) (D)
   ホウクル (D)
   クーパー(英語版) (D)
   バーガム(英語版) (R)
   ドゥワイン(英語版) (R)
   スティット(英語版) (R)
   コテック (D)
   シャピロ(英語版) (D)
   マッキー(英語版) (D)
   マクマスター(英語版) (R)
   ノーム(英語版) (R)
   リー(英語版) (R)
   アボット (R)
   コックス(英語版) (R)
   スコット(英語版) (R)
   ヤンキン(英語版) (R)
   ジャスティス(英語版) (R)
   エバーズ(英語版) (D)
   ゴードン(英語版) (R)
   バウザー(英語版) (D)、市長
準州・自治領:
   マウガ (D)
   ゲレロ (D)
PR
   ピエルイジ(英語版) (PNP/D)
  •    共和党 (R): 27人 (27州)
  •    民主党 (D): 28人 (23州と4地域と1地区)
準州 (1861年-1876年)
  • ギルピン(英語版)
  • エヴァンス(英語版)
  • カミングス(英語版)
  • ハント(英語版)
  • マクック(英語版)
  • エルバート(英語版)
  • マクック(英語版)
  • ラウト(英語版)
(1876年以降)
  • ラウト(英語版)
  • ピトキン(英語版)
  • グラント(英語版)
  • イートン(英語版)
  • A・アダムズ(英語版)
  • クーパー(英語版)
  • ラウト(英語版)
  • ウェイト(英語版)
  • マッキンタイア(英語版)
  • A・アダムズ(英語版)
  • トーマス(英語版)
  • オーマン(英語版)
  • ピーボディ(英語版)
  • A・アダムズ(英語版)
  • マクドナルド(英語版)
  • バックテル(英語版)
  • シャフロス(英語版)
  • E・アモンズ(英語版)
  • カールソン(英語版)
  • ガンター(英語版)
  • シャウプ(英語版)
  • スウィート(英語版)
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  • E・ジョンソン(英語版)
  • タルボット(英語版)
  • T・アモンズ(英語版)
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  • ヴィヴィアン(英語版)
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  • W・ジョンソン(英語版)
  • ソーントン(英語版)
  • E・ジョンソン(英語版)
  • マクニコルズ(英語版)
  • ラヴ(英語版)
  • ヴァンダーフーフ(英語版)
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