ソラナ
ソラナ(英: Solana)は、分散型金融(DeFi)アプリケーションや非代替性トークン(NFT)向けのブロックチェーンプラットフォームである。ビットコインやイーサリアムなどの既存の暗号資産と比較して、高いスケーラビリティと低い取引手数料を特徴とする。またイーサリアムと同様にスマートコントラクトに対応している。
概要
ソラナは2020年に元クアルコム社のエンジニア、アナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)とグレッグ・フィッツジェラルド(Greg Fitzgerald)が設立したSolana Labsによって開発された。独自のコンセンサスアルゴリズム「プルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History)」を採用し、1秒あたり5万件の取引処理能力を持つ。主な用途として、分散型金融(DeFi)アプリケーションや非代替性トークン(NFT)のプラットフォームとして利用されている[1]。
プラットフォーム上では、SOL(ソル)と呼ばれる独自の暗号資産が発行されており、これがソラナエコシステム内での主要な通貨として機能している。さらに、ソラナはステーキング機能も提供しており、ユーザーは長期保有によってステーキング報酬を得ることができる[1]。
ビットコインやイーサリアムはスケーラビリティ問題を抱えており、レイヤー2ソリューションで取引を分散処理することで、時間とコストの問題を解決しようとしている。一方、ソラナはトランザクション処理速度とブロック生成速度が非常に早くコストも安いため、レイヤー1だけで処理を完結させることができる[2]。
プルーフ・オブ・ヒストリー(Proof of History)
ソラナの最大の特徴である独自のコンセンサスアルゴリズム「PoH(Proof of History)」は、ブロックチェーンのトランザクション処理速度を向上させる仕組みである。通常のブロックチェーンは、ノード間で同期を取りつつタイムスタンプを使用してトランザクションを承認するが、これが処理の遅延を引き起こす原因となる。
一方、PoHでは、特定の時点でイベントが発生したことを証明する履歴レコードを活用し、ノードが非同期で動作するため、同期のための時間が不要となり、処理速度が大幅に向上する。この仕組みにより、ソラナはデータベースレベルの処理速度を実現している[3]。
脚注
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日本国内取引所上場 暗号通貨 |
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テクノロジー |
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Proof-of-work (PoW) 暗号通貨 |
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Proof-of-Stake (PoS) 暗号通貨 |
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Proof-of-Personhood(PoP)(英語版) 暗号通貨 | |
ERC-20トークン |
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ステーブルコイン |
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その他 暗号通貨 |
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関連項目 |
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