ディズニーのロゴ

ディズニーのロゴ

ディズニーのロゴ(Disney logo)はアメリカ合衆国ウォルト・ディズニー・カンパニーによって使用されているロゴについて述べる。

ウォルト・ディズニーの直筆のサイン。
ウォルト・ディズニーのロゴ
東京ディズニーリゾートのロゴ
東京ディズニーリゾート内の東京ディズニーシーのロゴ
Disney+のロゴ

歴史

ディズニーの象徴的なロゴはウォルト・ディズニーの様式化されたサインに基づいているとされているが、ウォルト本人は、現在のロゴが誕生する前に死去している[1][2]

ディズニーのさまざまなのロゴに同じスタイル、フォントが使用されているが、場合によってら多少の違いがあるが、1980年代に現在の象徴的なロゴが使用される事となった。

東京ディズニーランドのロゴ

例えば、1983年に開園した東京ディズニーランド(東京ディズニーリゾート)は、ディズニーの象徴的なロゴを使用していない。

ディズニーのロゴのDの部分には黄金比が3度使用されている。

バリエーション

ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

1985年まで、ディズニー映画のオープニング・クレジットには公式ロゴの代わりに「Walt Disney Presents」、後に「Walt Disney Productions Presents」と書かれたタイトルカードが使われていた[3]。『ネバー・クライ・ウルフ』と試写版の『スプラッシュ』では、「Walt Disney Pictures」と書かれた水色の長方形が表示され、黒い画面に白い輪郭の長方形が縁取られているのが特徴的だった。

1985年の『オズ』から、Walt Disney Picturesはファンタジーな城のロゴを導入した。音楽が付いたものは「コルドロン」で初登場した[3]。このロゴはウォルト・ディズニー・プロダクションが伝統的な手描きアニメーションで制作したもので、青色の背景にディズニーランドの眠れる森の美女の城の白いシルエットを配し、スタジオの名前とジョン・デブニーによってアレンジされた「星に願いを」で構成されている[4]。このロゴは、映画『オズ』のオープニングロゴとして使用されているが、この映画は『コルドロン』が公開される数ヶ月前に公開された。『トイ・ストーリー』から『レミーのおいしいレストラン』までのピクサー・アニメーション・スタジオの全作品の前には、CGアニメーションであるRenderManを使用し、『トイ・ストーリー』のオープニング曲を基にランディ・ニューマンが作曲したオリジナルのファンファーレを流している。『ダイナソー』(2000年)以降、黒の背景にオレンジ色の城とロゴを組み合わせた別のロゴは、時として落ち着いたトーンの実写映画で登場したが、『ブラザー・ベア』、2003年の『ライオン・キング』の再上映、『ライアンを探せ!』(このロゴ使用の最後の映画)など一部のアニメーション映画ではこのロゴを使用していた。このロゴは、2021年にショップディズニーによる商品化ラインのために、オリジナルの姿に基づき再登場した。

2006年、当時のウォルト・ディズニー・スタジオ会長ディック・クックとスタジオ・マーケティング社長オレン・アヴィヴの指示により、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の公開に合わせてスタジオのロゴを一新することになった[4]。ディズニーのアニメーション監督マイク・ガブリエルとプロデューサーのベイカー・ブラッドワースがデザインしたこの現代的なロゴは、Wētā FXとyU+coによる全編CGアニメーションで制作され、3Dのニューウォルトグラフタイポグラフィが採用された。ロゴの最終的なレンダリングは、キャメロン・スミスとサイリース・パリッシュが担当した[5]。さらに、リニューアルされたロゴには、「ピノキオ」、「ダンボ」、「シンデレラ」、「ピーター・パン」、「メリー・ポピンズ」を示す映像が含まれ、再デザインされた城には、シンデレラ城と眠れる森の美女の城、そして花火やウォルト・ディズニーの家紋の要素が取り入れられている[6]マーク・マンシーナは、2006年のロゴに合わせて「星に願いを」を新たに作曲・編曲した。デヴィッド・メッツガーが共同編曲とオーケストレーションを担当した。2011年、『ザ・マペッツ』から、「Walt Disney Pictures」のブランド名を「Disney」へと短くする変更が行われた[7]。新しいロゴのパターンは、『トロン: レガシー』『マレフィセント』『トゥモローランド』『美女と野獣』を含む話題作で一貫して変更されている。

2022年、スタジオの100周年記念のために新しいオープニングロゴが発表され、2022年のD23 Expoで初公開された。新しいキャッスルロゴは、ディズニーとインダストリアル・ライト&マジックが制作したCGアニメーションによる最新のオープニングシーンと、クリストフ・ベックによる「星に願いを」のアレンジが採用されている。通常、城の上空を右から左に飛ぶ魔法のアーチが、左から右へ進むようになった[8]。スタジオ100周年記念のディズニーロゴの下には「100 Years of Wonder」と書かれた見出しが表示される。以前のロゴと同じ内容の映像が使われているが、新たに「ポカホンタス」、「カールじいさんの空飛ぶ家」、「ヘラクレス」、ノートルダムの鐘、『白雪姫』、「リトル・マーメイド」、「塔の上のラプンツェル」、「メリダとおそろしの森」、「美女と野獣」が加わり、城の向こうには「山の上の第三の男」とディズニーランドのマッターホルンと「ライオン・キング」のプライドロックが背景として加わっている。Disney+で期間限定配信されたD23 Expo 1日目の見逃し配信で映像が公開され、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』の劇場公開とともに正式にお披露目した[9]

脚注

  1. ^ Ubani, Favour (2023年7月28日). “ディズニーのロゴ: ロゴの背後にある真の意味と必要なもの”. BusinessYield. 2024年1月13日閲覧。
  2. ^ Inc, mediagene (2018年7月3日). “意外と歴史が浅い「Disney」のロゴ。頭文字「D」が採用された経緯は?”. www.gizmodo.jp. 2024年1月13日閲覧。
  3. ^ a b Guerrasio, Jason (2015年6月22日). “Why the iconic Walt Disney Pictures logo was changed for 'Tomorrowland'”. Business Insider. オリジナルの2015年6月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150605101831/http://www.businessinsider.com/tomorrowland-disney-logo-change-2015-5 2015年6月4日閲覧。 
  4. ^ a b “Old Disney magic in new animated logo”. The Hollywood Reporter. オリジナルの2006年7月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20060718065547/http://www.hollywoodreporter.com/thr/film/article_display.jsp?vnu_content_id=1002802054 2006年7月10日閲覧。 
  5. ^ “Behance”. Behance. 2016年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月19日閲覧。
  6. ^ Cieply, Michael (2014年7月10日). “Eat Your Heart Out, MGM Kitty”. The New York Times. オリジナルの2020年9月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200923195002/https://www.nytimes.com/2014/07/13/movies/movie-studios-strive-for-ever-more-inventive-logos.html 2020年8月20日閲覧。 
  7. ^ Walker, RV (2015年3月28日). “The Disney Logo: A Brief History of its Evolution and Variations”. Nerdist Industries. オリジナルの2019年7月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190727162913/https://nerdist.com/article/the-disney-logo-a-brief-history-of-its-evolution-and-variations/ 2015年10月16日閲覧。 
  8. ^ Parlevliet, Mirko (2022年9月9日). “Disney Live Action, Pixar and Animation Studios Present Upcoming Slate at D23 Expo”. vitalthrills.com. 2022年9月10日閲覧。
  9. ^ “New details about Disney 100 Years of Wonder revealed to fans during D23 Expo”. abc7chicago.com (2022年9月13日). 2022年9月16日閲覧。
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