デリー6

デリー6
Delhi-6
監督 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ(英語版)
脚本 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
プラスーン・ジョーシー(英語版)
カムレーシュ・パーンデー
原案 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
カムレーシュ・パーンデー
製作 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
ロニー・スクリューワーラー(英語版)
出演者 アビシェーク・バッチャン
ソーナム・カプール
オム・プリ
ワヒーダ・レフマン(英語版)
リシ・カプール
ディヴィヤ・ダッタ(英語版)
アディティ・ラーオ・ハイダリー(英語版)
音楽 A・R・ラフマーン
撮影 ビノード・プラダーン(英語版)
編集 P・S・バラティ
製作会社 ショーマン・ピクチャーズ
配給 ショーマン・ピクチャーズ
UTVモーション・ピクチャーズ(英語版)
ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ・ピクチャーズ
公開 インドの旗 2009年2月20日
上映時間 140分[1]
製作国 インドの旗 インド
言語 ヒンディー語
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デリー6』(原題:Delhi-6)は、2009年に公開されたインドミュージカルドラマ映画ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ(英語版)が監督を務め、アビシェーク・バッチャンソーナム・カプールオム・プリワヒーダ・レフマン(英語版)リシ・カプールアトゥル・クルカルニーディーパク・ドブリヤルディヴィヤ・ダッタ(英語版)アディティ・ラーオ・ハイダリー(英語版)が出演している[2]。ストーリーはメーラが幼少期を過ごしたオールドデリーチャンドニー・チョーク(英語版)を舞台としている[3]。タイトルの「6」はチャンドニー・チョークの郵便番号「110006」の短縮形である。第57回国家映画賞(英語版)ナルギス・ダット賞 国民の融和に関する長編映画賞(英語版)を受賞した。

あらすじ

キャスト

アビシェーク・バッチャン
ソーナム・カプール
ワヒーダ・レフマン
リシ・カプール
オム・プリ
ディヴィヤ・ダッタ
  • ローシャン - アビシェーク・バッチャン
  • ビットゥー - ソーナム・カプール
  • アンナプルナ - ワヒーダ・レフマン(英語版)
  • アリ - リシ・カプール
  • マダンゴパール - オム・プリ
  • ジャレビ - ディヴィヤ・ダッタ(英語版)
  • ファティマ - ターンヴィー・アーズミー(英語版)
  • ゴバール - アトゥル・クルカルニー
  • ラマ・ブーア - アディティ・ラーオ・ハイダリー(英語版)
  • ヴィムラ - スプリヤー・パータク(英語版)
  • マンドゥ - ディーパク・ドブリヤル
  • ハジ・サルマーン - K・K・ライナ(英語版)
  • ジャイ・ゴパール - パワン・マルホートラ
  • ローシャンの祖父 - アミターブ・バッチャン
  • ボビー - ヴィナヤク・ドヴァル
  • ララ・バイラム - プレーム・チョープラー(英語版)
  • ランヴィジャイ警部 - ヴィジャイ・ラーズ(英語版)
  • タントリック・ババ - アキレンドラ・ミシュラ(英語版)
  • スレーシュ - サイラス・サフカール(英語版)
  • シャシ - ギータ・ビスト
  • クマール・カルシュレスタ - ダヤ・シャンカル・パーンデー(英語版)
  • ラッジョ - シェーバ・チャッダ(英語版)

製作

キャスティング

企画の初期段階では、メーラが新作映画のために新人を起用することが報じられていた[4]アーミル・カーンの甥イムラン・カーン(英語版)の起用が噂されていたが、彼は『Jaane Tu... Ya Jaane Na』に出演した[5]。その後、主役にリティク・ローシャンが検討されたが、すぐにランビール・カプールと交代した[6][7]。また、アクシャイ・クマールからもオファーを断られた。メーラは『デリー6』の主役の候補には常にアビシェーク・バッチャンが念頭にあったと語っている。アビシェークのスケジュール調整に時間がかかったが、最終的に彼が主役に起用された[8]。ヒロイン役にはソーナム・カプールが起用され[9]リシ・カプールターンヴィー・アーズミー(英語版)の出演も決まった。2009年2月20日に正式に製作が始まり[10]、アビシェークが演じるローシャンの祖父母役としてアミターブ・バッチャンワヒーダ・レフマン(英語版)が出演している[11]

撮影

プロダクションデザイナーには『Aks』『Rang De Basanti』に引き続きサミール・チャンダ(英語版)が起用され、彼はラージャスターン州サンバール・レイク・タウン(英語版)にオールドデリーの街並みを再現した。また、ジャーマー・マスジドはデジタル処理で背景に追加されている[12]。編集はメグナ・アスシットとメーラの妻バルティが担当したが、メーラはインタビューで「アスシットは編集に参加していない」と語っている[13]

音楽

詳細は「デリー6 (サウンドトラック)(英語版)」を参照

音楽監督にはA・R・ラフマーンが起用され[14]、作詞はプラスーン・ジョーシー(英語版)が担当している。楽曲は2009年1月14日のインディアン・アイドル4(英語版)コンペティションで発表された[15]。アビシェークとソーナムをフィーチャーした「Masakalli」がリリースされたが、これは映画には登場していない。メーラはこれについて、「この曲は映画の一部でありませんでした。『デリー6』のような映画に、平和の歌を誰が入れようと思うだろう?それは偶然起こりました。私が脚本のプレクライマックスに差し掛かった時、立ち往生しました。そこで、私は物語をフィナーレに導くための永続性のリンクの必要性を感じたのです」と語っている[16][17]

公開

当初、公開は2009年2月13日を予定していたが、ラフマーンの不在により完成が遅れ、2月19日にニューデリーでプレミア上映が行われ、翌20日に公開された[18]

評価

ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ

Rotten Tomatoesには5件のレビューが寄せられ支持率40%、平均評価5.2/10となっている[19]ザ・テレグラフ(英語版)プラティム・D・グプタ(英語版)は「圧倒的なオーディオビジュアルの噴出」により映画は必見の価値があると批評している[20]ザ・タイムズ・オブ・インディアのニキャット・カズミは3/5の星を与え、「『デリー6』のメッセージとパーフェクト・デシのインド感覚のために映画を観て下さい」と批評している[21]ニューデリー・テレビジョン(英語版)アヌパマ・チョープラーは、「『デリー6』は野心的で善意があるが、良い意図が必ずしも良い映画として翻訳される訳ではない」と批評し、貴重な失敗だったと述べている[22]CNN-IBN(英語版)ラジーヴ・マサンドは『デリー6』は『Rang De Basanti』のような偉大な映画ではなく、クライマックスは満足のいく内容ではなかったと批評している[23]ヒンドゥスタン・タイムズ(英語版)のサシ・バリガは3/5の星を与え、「メーラの心は確かに正しい場所にある。しかし、彼は自分自身を許せなかった……そして、私たちは少しでも楽しめただろうか?」と批評している[24]Rediff.comのアーサー・J・ペイズは、映画の革新的なスタイルとストーリーラインを称賛した[25]

出典

  1. ^ “Delhi-6”. BBFC. 2009年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月16日閲覧。
  2. ^ “Rakeysh Mehra's Delhi-6 to star Hrithik Roshan and Om Puri”. m IndiaFM. 2009年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  3. ^ “Abhishek Bachchan to do three Rakeysh Mehra films”. m IndiaFM. 2006年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  4. ^ Rakeysh Mehra to cast newcomers in his next? Archived 26 September 2008 at the Wayback Machine.
  5. ^ Aamir Khan's nephew in DELHI 6? | Bollywood News – Yahoo! India Movies Archived 7 September 2008 at the Wayback Machine.
  6. ^ “Ranbir Kapoor replaces Hrithik Roshan”. Radiosargam.com. 2007年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月4日閲覧。
  7. ^ “Hrithik back in Delhi-6”. Humsurfer.com. 2012年1月6日閲覧。
  8. ^ “Dilli 6 belonged to Abhishek Bachchan”. Hindustan Times. 2011年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月4日閲覧。
  9. ^ “Sonam’s next with Abhishek”. The Times Of India (India). (2007年11月7日). http://articles.timesofindia.indiatimes.com/2007-11-07/news-interviews/27961435_1_sonam-kapoor-second-film-rakeysh-om-prakash-mehra 2007年11月7日閲覧。 
  10. ^ “Dilli 6 takes off finally”. Inhome.rediff.com (2007年12月20日). 2012年1月6日閲覧。
  11. ^ “Mumbaimirroe.com: Profile on Delhi-6”. 2012年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月6日閲覧。
  12. ^ Deepanjana Pal (2013年9月). “Places Other Than This”. The Big Indian Picture. 2013年12月6日閲覧。
  13. ^ “I’m dying to see what I’ve done in ‘Delhi 6', says Rakeysh Mehra”. Thaindian.com. 2009年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  14. ^ Bhandari, Rohini. “A.R. Rahman Golden globe call”. Businessofcinema.com. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  15. ^ “'Delhi-6′ Audio Release Function On Indian Idol 4”. indianfilmdom.com. 2009年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  16. ^ “Dove song in movie was not planned”. Movies.indiainfo.com (2009年11月9日). 2009年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月6日閲覧。
  17. ^ “Delhi-6 music out on 14th January”. Rahmaniac.wordpress.com (2009年1月10日). 2012年1月6日閲覧。
  18. ^ “Release of ‘Delhi 6' postponed”. samayliv.com. 2009年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月4日閲覧。
  19. ^ “Delhi-6”. Rotten Tomatoes. IGN Entertainment, Inc. 2009年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月11日閲覧。
  20. ^ Gupta, Pratim D. (2009年2月21日). “Sights & sounds of an address”. The Telegraph. 2009年9月19日閲覧。
  21. ^ Azmi, Nikhat (2009年2月19日). “Review of Delhi-6 at Times”. The Times of India (India). http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/movie-reviews/hindi/Delhi-6/movie-review/4154202.cms 2009年2月25日閲覧。 
  22. ^ Chopra, Anupama (2009年2月19日). “Delhi-6 movie review at NDTV”. movies.ndtv.com. NDTV. 2009年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月25日閲覧。
  23. ^ Masand, Rajeev. “Masand's Movie Review: Delhi-6, a film with heart”. ibnlive.com. CNN-IBN. 2009年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月6日閲覧。
  24. ^ Baliga, Shashi (2009年2月20日). “6 degrees of confusion”. Hindustan Times. 2009年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月25日閲覧。
  25. ^ Pais, Arthur J. (2009年2月19日). “Rediff.com review of Delhi-6”. rediff.com. Rediff. 2009年2月25日閲覧。

外部リンク