トゥパック・ワルパ
トゥパック・ワルパ(英: Tupac Huallpa、ケチュア語: Tupaq Wallpa=幸福で高貴な者、1510年頃 -1533年、在位:1533年)は、名目上インカ帝国の14代皇帝。父は11代皇帝ワイナ・カパック(Huayna Capac)。兄に12代ワスカル(Huascar)、13代アタワルパ(Atahualpa)、弟に15代マンコ・インカ・ユパンキ(Manku Inka Yupanki)がいる。ただし一説によると、マンコ・インカ・ユパンキはワイナ・カパックの子ではなく下級貴族出身ともいう。
ペルーのスペイン征服期においてコンキスタドールのフランシスコ・ピサロによって擁立された、傀儡インカ皇帝である。実質的に最後の皇帝であったアタワルパの死後、スペインの征服者たちは、現地人にインカによる統治がまだ続いていると思わせるため、傀儡としてトゥパック・ワルパをインカの支配者に任命し、荘厳な承認式を挙げ即位させた。彼と彼の親族は、スペイン人が彼を利用してペルーを統治し、彼の国の金銀財宝を収奪していることを知らなかった。
即位後間もない1533年、ハウハにおいて、天然痘により死亡した。そのため、歴代インカ皇帝に入れない見解もある。
関連項目
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クスコ王国 |
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インカ帝国 (第2王朝 / 上王朝) | ||||||
スペイン占領下 |
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新インカ帝国(英語版) (ビルカバンバ亡命政府) |
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1 歴代皇帝に数えないことがある。 |