ノール・アビアシオン

ノール 1500 グリフォン
ノール262
ノール CT.20標的機

ノール・アビアシオンNord-Aviation 、北方航空事業)は、かつてフランスに存在した航空機メーカーである。

1954年にSFECMAS (la Société Française d’Etude et de Constructions de Matériel Aéronautiques Spéciaux) とSNCAN (Société nationale de constructions aéronautiques du Nord:北方航空機製造公社)の統合により設立された。

ノール・アビアシオンはシュド・アビアシオン(Sud-Aviation:南方航空事業)と1970年に合併し、アエロスパシアルになった。さらに国際的なコンソーシアムのエアバスブリティッシュ・エアロスペース、DASAと作り、最終的には2000年7月10日にドイツのDASAとスペインのCASAと合併して共同会社EADSとなった。EADSはエアバスの親会社である。

双発ターボプロップ機のノール262や超音速ターボ・ラムジェットエンジン実験機のノール 1500 グリフォンのように多様な機体が開発された。

機体リスト

  • ノール ノレクリン - SNCAN時代の1945年に初飛行。小型連絡機。ノール・アビアシオンになってからも発展型の開発が行われた。
  • ノール NC.850シリーズ(英語版) - 1947年に初飛行。民間向け軽飛行機。元はSNCACでの開発機種で、ノール・アビアシオンになってからも発展型の開発が行われた。
  • ノール ノラトラ - SNCAN時代の1949年に初飛行。双発双胴式の大型輸送機。425機製造。
  • ノール ゲルフォー(英語版) - 1954年に初飛行。デルタ翼研究機。3機のみ製造。元はSFECMASでの開発機種。
  • ノール ノレルフェ(英語版) - 1954年に初飛行。ヘリコプター実験機、2機のみ製造。
  • ノール 1500 グリフォン - 1955年に初飛行。ラムジェット実験機、1機のみ製造。
  • ノール CT20(英語版) - 1957年に初飛行。無人標的機。元はSFECMASでの開発機種。
  • ノール 3202(英語版) - 1957年に初飛行。フランス陸軍軽航空団向け基本練習機、101機製造。
  • ノール 3400(英語版) - 1958年に初飛行。フランス陸軍軽航空団向け観測機、152機製造。
  • ノール CT41(英語版) - 1959年に初飛行。無人標的機。
  • ノール 260(英語版) - 1960年に初飛行。双発ターボプロップ旅客機、9機製造。
  • ノール 262 - 1962年に初飛行。双発ターボプロップ旅客機。110機製造。
  • ノール 500 - 1968年に初飛行。VTOL実験機。2機のみ製造。

関連項目

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