バルチック・チェーン・ツアー

バルチック・チェーン・ツアー
概要
開催時期 8月
開催地域 バルト三国
英語名 Baltic Chain Tour
分野 ロードレース
カテゴリー UCIヨーロッパツアー2級
形態 ステージレース
歴史
初回開催年 1955-87年、2011年-
開催回数 32回(2022年時点)
初代優勝者  Harijs Japiņš (1955) (LAT)
直近優勝者  ライト・アーム(英語版) (EST)
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2012年の総合上位3選手
2012年のレースでリトアニアの首都ヴィリニュスを走る選手たち

バルチック・チェーン・ツアー英語: Baltic Chain Tour)は、UCIヨーロッパツアー(カテゴリー2.2)[1]のステージロードレースである。バルト三国エストニアラトビアリトアニア)で独立運動の一環として行われたデモ活動であるバルトの道を記念して設立されたものである。バルト三国を中心としたレースであるが、2013年のレースはフィンランドラハティがスタート地点となった。

バルチック・チェーン・ツアーは長い歴史を持つレースであり、初回開催は1955年で1987年まで続けられた。2010年11月4日、ラトビアの首都リガにおいて、バルト三国の自転車連盟会長が、この伝統あるレースを復活させる契約に署名し[2]、2011年からレースが再開されている。

資金難のため、2019年は未開催となった[3]

歴史

この地域でのサイクリングレースの歴史は古く、1889年にはリガからエストニアの首都タリンまでの国際レースが開催されている[4]。第1回のバルチック・チェーン・ツアーは1955年に開催され、最初の4年間はラトビアとリトアニアでのレースであったが、1959年からエストニアもコースに加えたレースとなった。この頃は5月に開催されており、その後に行われる「東のツール・ド・フランス」とも呼ばれていたピース・レースの準備レースとして、多くの選手が参加していた。2011年再開後のレースは8月に開催されているが、これは「バルトの道運動」を記念したためである。現時点での最多勝者は、エストニアのAntas Vjaravasで、1959年、1962年および1964年に優勝している[5]

2011年再開後の総合優勝

優勝者 チーム
2011 Erki Pütsep  エストニア Alpha Baltic–Maratoni.lv
2012 ゲディミナス・バグドナス  リトアニア リトアニア・ナショナルチーム
2013 Philipp Walsleben ドイツの旗 ドイツ BKCP–Corendon
2014 Mathieu van der Poel オランダの旗 オランダ BKCP–Corendon
2015 Andriy Kulyk  ウクライナ Kolss BDC Team
2016 マリス・ボグダノヴィッチ(英語版)  ラトビア Rietumu–Delfin
2017 ハーマン・ダール(英語版)  ノルウェー Team Sparebanken Sør
2018 エミルス・リエピンシュ(英語版)  ラトビア ONE Pro Cycling
2019 未開催
2020 ゲルト・ヨーア(英語版)  エストニア CFC Spordiklubi
2021 ローレンス・ピティ(英語版) ニュージーランドの旗 ニュージーランド グルパマ・FDJ・コンチネンタルチーム
2022 ライト・アーム(英語版)  エストニア グルパマ・FDJ・コンチネンタルチーム

脚注

  1. ^ Baltic Chain Tour homepage
  2. ^ Estonian Public Broadcasting
  3. ^ “Baltic Chain Tour 2019 is cancelled” (2019年7月18日). 2019年12月9日閲覧。
  4. ^ Estonian Olympic Committee In Estonian
  5. ^ Delfi.ee In Estonian

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • バルチック・チェーン・ツアー (balticchaintour) - Facebook
  • バルチック・チェーン・ツアー (@BalticChainTour) - X(旧Twitter)
  • バルチック・チェーン・ツアー - YouTubeチャンネル