ヒメウズラ

曖昧さ回避 この項目では、ヒメウズラという種について説明しています。雛鳥については「ウズラ」をご覧ください。
ヒメウズラ
ヒメウズラの雄
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ亜目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
: ウズラ属 Coturnix
: ヒメウズラ C. chinensis
学名
Coturnix chinensis Linnaeus1766
和名
ヒメウズラ
英名
Blue-breasted Quail

ヒメウズラ (姫鶉、学名:Coturnix chinensis 英名King quail)は、キジ目キジ科ウズラ属に分類される鳥類の一種である。

形態

キジ科最小種のひとつ。体長は7-10cmほどで、ウズラの半分ほどの大きさ。頭が小さくて体が丸く、尾が短い。オスはやや青みがかった灰色で、顔は白く、頭と背の部分にかけて黒のまだら模様がある。胸から腹にかけては赤茶色をし、喉部分に白と黒のはっきりとした月の輪状の模様があるものとブルーフェースと言って月の輪状の模様がないものがある。メスは頭と背の部分にかけて褐色の地に黒の細かいまだら模様があり、胸から腹に掛けては模様がない。ただし、色変わり種としてホワイト、ブラウン、シルバー、シナモン、パイド等様々な羽色が存在し、同じつがいから様々な羽色のヒナが誕生することもある。ヒナのうちは虹彩がないが成長と共にオスは腹部橙色に変化し、首に三日月のような模様が出る。メスは黒いまま変化がない。だが、一部の種類は変化しない場合もある。生後6週ほどで色変わりして大人の羽色となるため、孵化直後黄色であっても、しばらく成長すると白となるなどの羽色の変化がある。鳴き声はウズラと比較して小さく、この点からしてもペットとして好まれる要因となっている。オスは求愛の際にメスの頭の羽をむしることがある。また、ヒメウズラを飼育する人はウズラーと呼ばれる事がある。

分布

東南アジアオーストラリア。茂みや農耕地などの草地に生息し、地上で昆虫類や穀類などを採餌する地鳥。つがいで行動し、メスが抱卵する。卵には柄つきとそうでないものがあり、ベージュの無地で2cmほど。薄い茶色で表面に小さな斑点がある。ウズラとも生殖行為は行うが、自然交配は不可。

ウズラと異なりヒメウズラは国内の野生種はなく、家禽よりペットとして飼育される。このため国内で流通しているヒメウズラは抱卵することが少なく、孵化には孵化器を使う必要がある。飛翔能力も低いことが多い。

  • 成鳥:メス
    成鳥:メス
  • 左から鶏卵、 通常のウズラの卵、 白色のウズラの卵、 ヒメウズラの卵
    左から鶏卵、
    通常のウズラの卵、
    白色のウズラの卵、
    ヒメウズラの卵
  • ヒメウズラの卵と 生後10日のヒナ
    ヒメウズラの卵と
    生後10日のヒナ
  • 色々な色のヒナ 成鳥になるときに羽の色が変わるので、このままの色彩で生育する訳ではない
    色々な色のヒナ
    成鳥になるときに羽の色が変わるので、このままの色彩で生育する訳ではない


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