ビンド・アルトヴィーティの肖像

『ビンド・アルトヴィーティの肖像』
イタリア語: Ritratto di Bindo Altoviti
英語: Portrait of Bindo Altoviti
作者ラファエロ・サンティ
製作年1512年–1515年ごろ
種類板に油彩
寸法60 cm × 44 cm (24 in × 17 in)
所蔵ナショナル・ギャラリー、ワシントンD.C.

ビンド・アルトヴィーティの肖像』(ビンド・アルトヴィーティのしょうぞう, : Ritratto di Bindo Altoviti, : Portrait of Bindo Altoviti) は、1515年頃にイタリア盛期ルネサンス期の画家ラファエロ・サンティによって制作された絵画である。米国ワシントンD.C. のナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

概要

ビンド・アルトヴィーティは、1491年にローマで生まれたフィレンツェ出身の裕福な銀行家であり、芸術が好きな文化人であった。モデルの優雅で、ほとんど女性的なポーズと、光と影の強いコントラストは、ラファエロの作品、とりわけ男性の肖像画に典型的なものではなく、後期ローマ時代のさまざまな様式と形体における画家の実験を示している。ラファエロが、この期間中に綿密に研究したレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の影響は、この特定の作品で著しく明白である。

絵画は、1808年にバイエルンのルートヴィヒ1世に売却されるまで、アルトヴィーティの子孫の所有であった。1936年までアルテ・ピナコテークに所蔵されていたが、その帰属について多くの議論が行われた後、この絵画は「機敏なイギリス人画商」によってナチス・ドイツから持ち出された[1]。サミュエル・ヘンリー・クレスによって取得された肖像画は、その後、ワシントンD.C. のナショナル・ギャラリーの所有に帰した。

脚注

  1. ^ “Archived copy”. 2011年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月13日閲覧。

参考文献

  • David Brown and Jane Van Nimmen. Raphael and the Beautiful Banker: The Story of the Bindo Altoviti Portrait. Yale University Press, 2005.

外部リンク

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  • 国立美術館での絵画のカタログ記録
初期の作品
  • 『聖セバスティアヌス』(1501年-1502年)
  • ソリーの聖母』(1500年–1502年頃)
  • モンドの磔刑』(1502年-1503年)
  • 本を持つ聖母子』(1502年-1503年)
  • 『聖母戴冠』(1502年-1504年)
  • 『若い男の肖像』(1503年-1504年)
  • コネスタビレの聖母』(1504年頃)
  • 騎士の夢』(1504年頃)
  • 『聖母の結婚』(1504年)
  • 『三美神』(1504年–1505年)
  • 『コロンナの祭壇画』(1504年-1505年頃)
  • 『聖ゲオルギウスと竜』(1504年-1505年頃)
  • 『聖ゲオルギウスと竜』(1506年頃)
  • 聖ミカエルと竜』(1503年-1505年頃)
フィレンツェ時代
ローマ時代