ベルベリン

ベルベリン
識別情報
CAS登録番号 633-66-9
PubChem 2353
ChemSpider 2263 チェック
KEGG C00757
ChEMBL CHEMBL12089 ×
  • O1c2c(OC1)cc5c(c2)c4cc3ccc(OC)c(OC)c3c[n+]4CC5
  • InChI=1S/C20H18NO4/c1-22-17-4-3-12-7-16-14-9-19-18(24-11-25-19)8-13(14)5-6-21(16)10-15(12)20(17)23-2/h3-4,7-10H,5-6,11H2,1-2H3/q+1 チェック
    Key: YBHILYKTIRIUTE-UHFFFAOYSA-N チェック
  • InChI=1/C20H18NO4/c1-22-17-4-3-12-7-16-14-9-19-18(24-11-25-19)8-13(14)5-6-21(16)10-15(12)20(17)23-2/h3-4,7-10H,5-6,11H2,1-2H3/q+1
    Key: YBHILYKTIRIUTE-UHFFFAOYAJ
特性
化学式 C20H18NO4+
モル質量 336.36122 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ベルベリン(berberine)とはキハダ(ミカン科)やオウレンキンポウゲ科)などの植物に含まれるベンジルイソキノリンアルカロイドの1種。ベルベリンという名前は、メギ科メギ属の属名(Berberis)に由来する。

対アニオンの種類の違いにより、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、タンニン酸ベルベリンなどが知られる。いずれも抗菌・抗炎症・中枢抑制・血圧降下などの作用があり、止瀉薬として下痢の症状に処方されるほか、目薬にも配合される。タンニン酸ベルベリンを除いて強い苦味がある。

腸管出血性大腸菌O157などの出血性大腸炎、細菌性下痢症では、症状の悪化や治療期間の延長をきたすおそれがあるため原則として禁忌である。

ベルベリンの抗炎症作用はNF-κB遺伝子の不活性化等に基づくとされる[1]。動物実験では、糖尿病性腎症の発症・進展抑制効果が示唆された。

ベルベリン含有植物

  • オウレン(黄連)- 根茎はベルベリンを含み、生薬に用いられる。
  • オウバク(黄柏)
  • オレゴングレープ - 根にベルベリンを含み、ハーブとして用いられる。
  • ヒドラスチス
  • ヒイラギナンテンモドキ

なお、オウゴン(黄芩)の主成分はバイカリンであり、ベルベリンではない。また、ダイオウ (大黄)も異なる。

ベルベリン含有漢方薬


出典

  1. ^ “1日せいぜい30円の下痢薬が糖尿病性腎症に有効か、透析の最大要因に一石”. Medエッジ (2015年5月17日). 2015年5月19日閲覧。(2015年5月18日時点のアーカイブ)

関連項目

  • 表示
  • 編集