ボンバ米
ボンバ米(スペイン語: arroz bomba、カタルーニャ語: arròs bomba)は短粒種の米である。主にスペイン東部で栽培されている。パエリアやその他のバレンシア料理で一般的に使われており、そしてしばしばバレンシア米と呼ばれる。アミロペクチンを含む為に短粒である。
特徴
ボンバ米はインドの品種を起源とし、中東経由でイベリア半島に持ち込まれたと考えられている[1]。アミロースを多量に含むので、調理するとパラッとした仕上がりになる。真珠のような白色と揃った堅さの短粒種である。ボンバ米は、はぜることなく2倍から3倍の体積の水を吸収できるという特徴があり、調理時には類似の品種よりも多量の水が必要である。また、調理しても粒立ちが良く残る。
ボンバ米はスペインで最も高価な米品種であり、特にデノミナシオン・デ・オリヘン(DO、原産地呼称)であるムルシア州カラスパーラ(英語版)と同州モラターリャ(英語版)のものが高価である。その他の著名な産地としては、バレンシア州バレンシア県シリャ(英語版)、同州アリカンテ県ペゴ(英語版)、カタルーニャ州ジローナ県パルス(英語版)(パルス米)がある。[2]