ルーキーチャンピオンレース

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ルーキーチャンピオンレース
概要
開催時期 3月
開催地域 持ち回り
分野 競輪
形態 一発勝負
主催者 持ち回り
歴史
初回開催年 1990年
開催回数 48
初代優勝者 海田和裕
直近優勝者 篠田幸希(2024年)
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ガールズ フレッシュクイーン
概要
開催時期 3月
開催地域 持ち回り
分野 競輪
カテゴリー FII
形態 一発勝負
主催者 持ち回り
歴史
初回開催年 2019年
開催回数 6
初代優勝者 梅川風子
直近優勝者 畠山ひすい(2024年)
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ルーキーチャンピオンレース(NC。通称・若鷲賞)は、競輪の若手選手の育成を目指して行われている、男子選手による単発レースの題名である。こでは併せて、同じ趣旨で行われる、女子選手による単発レースであるガールズ フレッシュクイーン(GFQ)についても記述する。

日本競輪選手養成所を卒業し、競輪選手資格検定にも合格したことでJKAよりプロである競輪選手として登録された者のうち、新人戦である「競輪ルーキーシリーズ」を経て(養成所早期卒業者を除く)、先輩選手に混じって本格的にレースデビューしてから、「ルーキーチャンピオンレース」(男子)では最初の半年間、「ガールズ フレッシュクイーン」(女子)では最初の2年間、それぞれにおける競走成績や審査基準などを踏まえて出場正選手と補欠選手をそれぞれ選抜し、新人選手ナンバーワンをかけて争う一発勝負のレースである。優勝者の中には後のGIタイトルホルダーとなった者もおり、特に男女とも第1回優勝者である海田和裕梅川風子はのちGIタイトルホルダーとなった。このうち、「ルーキーチャンピオンレース」(男子)については『若鷲賞』とも呼ばれている。

開催地は各競輪場の持ち回りであるが、現在は日本競輪選手養成所の候補生募集が年1回であり(新人戦を経たあとの)本格デビューが基本的に毎年7月以降であるため、「ルーキーチャンピオンレース」「ガールズ フレッシュクイーン」ともに3月に開催される。「ルーキーチャンピオンレース」は3月に開催されるいずれかの記念競輪(GIII)最終日(4日目)第6レースまたは第9レースにて、「ガールズ フレッシュクイーン」は3月下旬に開催されるウィナーズカップ最終日(4日目)にて、特別レース(企画レース)として実施される。なお、「ルーキーチャンピオンレース」では過去に第35回がオールスター競輪(GI)2日目7Rに内包されて実施されたこともあった。

ルーキーチャンピオンレース

65 - 100期と、101期以降の奇数期となる男子選手が対象。基本的に毎年7月以降に本格デビューした選手の中から同年12月までの半年間の競走成績により、開催時の在籍級班が上位の者から、運営調整部会において品性、技能ともに優秀な出場正選手9名・補欠選手2名を選抜する。なお、同一級班の場合は、選考期間における平均競走得点上位者から順次選抜する(選考期間における平均競走得点が同点であった場合は、選考期間における選考用賞金獲得額上位者を上位とする)[1]

但し、以下に該当する場合は選考から除外されるほか、正選手・補欠選手として選考されたあとでも以下に該当した場合は出場を取り消される[1]

  • 選考期間における出走回数が18未満(オリンピック等への出場や日本自転車競技連盟公認の選手強化合宿訓練参加による公休がある場合は別途審議)
    • 天災その他施行者の責めに帰することができない理由により、広域かつ相当期間の開催中止があった場合は、運営調整部会で審議の上、「特別競輪等出場選手の選抜方法に関する申し合わせ」の規定に準じて、最低出走回数を減じることがある。
  • 選考期間中の失格が2回以上
  • 選手選考時において「競輪に係る業務の方法に関する規程」第134条に定める出場あっせん保留、身体検査未受検による出場あっせん保留の措置を受けている場合
  • 本レースの開催月において「競輪に係る業務の方法に関する規程」第135条に定める出場あっせん停止、第142条に定める出場あっせんをしない処置、または日本競輪選手会より自粛の措置を受ける場合
  • 本レースを主催する施行者から開催期間に出場あっせん辞退を受けている場合

出場全員がデビューして間がなくS級だけでは揃わないため、例年S級A級混合で行われている。1990年8月11日に第1回が65期生を対象として行われ、のちにタイトルホルダーともなった海田和裕が優勝した。なお、76期生を対象とした第12回までは、それまで行われていた新人戦「新人リーグ」での成績上位9名が出場選手として選抜されていた。出走する全選手の実力が常に拮抗しているものの、車券の上では86期以降の開催から三連勝単式の配当において5万円以下が4回しか出現していないほど過去からの平均払戻額が極めて高くなっている。

ガールズ フレッシュクイーン

112期以降の女子選手(いずれも偶数期)が対象[2]。基本的に毎年7月以降の本格デビューから2年未満のガールズケイリン選手のうち、選考期間(毎年7月 - 12月)中の競走成績により、前年度優勝者を除いて平均競走得点上位者から正選手7名・補欠選手1名を選抜する。なお、選考期間における平均競走得点が同点だった場合、①選考期間における選考用賞金獲得額上位者、②選考用賞金獲得額が同額だった場合は選考期間における勝率の上位者、③選考期間における勝率が同率だった場合は選考期間における連対率の上位者、の順で選抜することになっている[3]

ガールズケイリンにおけるGIが導入される前の2022年時点におけるガールズケイリン特別競走の一つであり[4]、レース名称については事前公募の上[5]、「ガールズ フレッシュクイーン」と決定した[6]。格付けはFII。2024年の第6回大会までの優勝者は、同じくガールズケイリン特別競走であった、同年7月に開催されるガールズケイリンフェスティバルの出場権を得ることができた[7](「ガールズケイリンフェスティバル」は2024年をもって終了)。

2019年4月14日高知記念(GIII)第9レースで初開催することが決定した[8]。第1回は112期・114期を対象として行われ、梅川風子が優勝した。

なお、2020年の第2回は、当初はCOVID-19の影響と緊急事態宣言の対象地区に開催場の西武園競輪場が入っていたため一時は開催中止となったが、11月3日防府競輪場第6レースにて改めて行われた[9]2021年の第3回は、当初第2回を開催予定であった西武園で改めて行われた。

2025年3月(2024年度開催)の第7回より、「ウィナーズカップ」最終日に実施する[10]

賞金

近年の各着順における賞金額は、以下の通り。

ルーキーチャンピオンレース
大会 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 8着 9着
第47回(2023年)[11] 125.4万円 62.7万円 44.8万円 37.0万円 31.4万円 28.0万円 24.6万円 22.4万円 20.2万円
第48回(2024年)[12] 136.7万円 68.3万円 48.8万円 40.3万円 34.2万円 30.5万円 26.8万円 24.4万円 22.0万円
第49回(2025年)[13] 142.2万円 71.0万円 50.8万円 41.9万円 35.6万円 31.7万円 27.9万円 25.4万円 22.9万円
ガールズ フレッシュクイーン
大会 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着
第4回(2022年)[14] 38.0万円 19.1万円 12.3万円 10.0万円 9.1万円 8.6万円 8.2万円
第5回(2023年)[15] 41.1万円 20.8万円 13.4万円 10.9万円 9.9万円 9.4万円 8.9万円
第6回(2024年)[16]
第7回(2025年)[16]
43.1万円 21.6万円 13.9万円 11.3万円 10.3万円 9.8万円 9.3万円

過去の優勝者

ルーキーチャンピオンレース
開催日 開催場 出場資格 優勝者
1 1990年8月11日 西武園 65期 海田和裕
2 1990年12月3日 静岡 66期 岡部芳幸
3 1991年8月9日 西武園 67期 吉川和広
4 1991年12月3日 千葉 68期 玉木勝美
5 1992年8月11日 西武園 69期 中村淳
6 1992年12月11日 一宮 70期 吉田哲也
7 1993年8月9日 前橋 71期 那須久幸
8 1993年12月13日 熊本 72期 福永辰二
9 1994年8月9日 玉野 73期 三村学
10 1994年12月6日 千葉 74期 小嶋敬二
11 1995年8月7日 西武園 75期 片山弘城
12 1995年12月4日 前橋 76期 久保田敦
13 1996年12月29日 立川 77期 小野俊之
14 1997年4月8日 名古屋 78期 齋藤秀昭
15 1997年12月29日 立川 79期 八日市屋浩之
16 1998年4月21日 松戸 80期 吉村浩二
17 1999年4月4日 平塚 81期 伊勢崎彰大
18 1999年12月29日 立川 82期 宮越孝治
19 2000年4月18日 京王閣 83期 神田大介
20 2000年12月29日 立川 84期 石毛克幸
21 2001年4月11日 小倉[17] 85期 加藤圭一
22 2002年4月29日 平塚 86期 原真司
23 2003年4月24日 宇都宮 87期 内田慶
24 2004年3月7日 いわき平 88期 永井清史
25 2005年3月7日 松山 89期 明田春喜
26 2006年3月5日 熊本 90期 松岡貴久
27 2007年3月11日 玉野 91期 菅田壱道
28 2008年3月4日 名古屋 92期 稲吉悠大
29 2008年8月31日 向日町 93期 今井裕介
30 2009年4月5日 川崎 94期 関根彰人
31 2009年9月6日 豊橋 95期 芦澤辰弘
32 2010年4月18日 武雄 96期 深谷知広
33 2010年9月26日 岐阜 97期 松岡篤哉
34 2011年6月25日[18] 高知 98期 箱田優樹
35 2011年9月1日 岐阜 99期 猪俣康一
36 2012年3月18日 玉野 100期 井上将志
37 2013年4月6日 川崎 101期 吉澤純平
38 2014年3月8日 松山 103期 野原雅也
39 2015年4月12日 西武園 105期 畑段嵐士
40 2016年4月17日 高知 107期 新山響平
41 2017年3月28日 松阪 109期 酒井拳蔵
42 2018年3月11日 玉野 111期 南潤
43 2019年3月10日 松山 113期 宮本隼輔
44 2020年3月8日 玉野 115期 朝倉智仁
45 2021年3月14日 大垣 117期 山口拳矢
46 2022年3月6日 名古屋 119期 犬伏湧也
47 2023年3月12日 松山[17] 121期 安彦統賀
48 2024年3月10日 松山 123期 篠田幸希
49 2025年3月9日 玉野 125期

ガールズ フレッシュクイーン
開催日 開催場 出場資格 優勝者
1 2019年4月14日 高知 112期・114期 梅川風子(112期)[19]
2 2020年11月3日[20] 防府 114期・116期 久米詩(116期)
3 2021年4月18日 西武園 116期・118期 増田夕華(118期)
4 2022年4月10日 平塚 118期・120期 尾方真生(118期)
5 2023年4月9日 高知 120期・122期 小泉夢菜(122期)
6 2024年4月14日 高知 122期・124期 畠山ひすい(122期)
7 2025年3月23日 伊東温泉 124期・126期
8 2026年3月22日 防府 126期・128期

脚注

  1. ^ a b “第121回生ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)について” (PDF). KEIRIN.JP(JKA) (2023年1月30日). 2023年1月30日閲覧。
  2. ^ 但し、ガールズケイリン1期生である102期においては、同選手のみが選考対象となっていた2012年の第1回ガールズグランプリが実質のルーキーチャンピオンレースであったと言える。
  3. ^ “『第5回ガールズ フレッシュクイーン』出場予定選手の決定!”. KEIRIN.JP(JKA) (2023年2月28日). 2023年3月12日閲覧。
  4. ^ “ガールズケイリン特別競走でMINMIとのコラボ曲である新テーマソングが起用!”. ガールズケイリン情報配信サイト (2019年12月17日). 2019年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月17日閲覧。
  5. ^ “ガールズケイリン新人選手特別レースの名称募集!”. ガールズケイリン情報配信サイト (2018年9月3日). 2018年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月3日閲覧。
  6. ^ “ガールズケイリン新人特別レースの名称について”. KEIRIN.JP (2018年10月25日). 2018年10月25日閲覧。
  7. ^ “競輪資料室 グレードレース・ガールズケイリン特別レース等選考基準一覧表(「ガールズケイリンフェスティバル」の項目をクリック)”. KEIRIN.JP. 2021年4月18日閲覧。
  8. ^ “第1回ガールズ フレッシュクイーン開催日程及び開催場の決定について”. KEIRIN.JP (2019年1月30日). 2019年1月30日閲覧。
  9. ^ “10月から3月までの開催について~新型コロナウイルス感染症拡大防止対策~”. KEIRIN.JP (2020年8月17日). 2020年8月18日閲覧。
  10. ^ “◆ レース関係” (PDF). JKA (2022年12月13日). 2022年12月13日閲覧。
  11. ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
  12. ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
  13. ^ ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)(M1N) (PDF)
  14. ^ ガールズ フレッシュクイーン (PDF)
  15. ^ ガールズ フレッシュクイーン (PDF)
  16. ^ a b ガールズ フレッシュクイーン (PDF)
  17. ^ a b ナイター開催で行われた。
  18. ^ 本来は3月20日岸和田で行われる予定だったが、東日本大震災の影響で延期になった。
  19. ^ “『高知競輪開設69周年記念(GIII)レポート』 最終日編”. KEIRIN.JP (2019年4月14日). 2019年4月15日閲覧。
  20. ^ 本来は4月19日西武園で行われる予定だったが、COVID-19の影響と緊急事態宣言の影響で延期になった。

関連項目

外部リンク

  • KEIRIN.JP・ルーキーチャンピオンレース(結果一覧)
  • KEIRIN.JP・ルーキーチャンピオンレース データ分析(出目・配当等)
  • KEIRIN.JP・ガールズ フレッシュクイーン(結果一覧)
  • KEIRIN.JP・ガールズ フレッシュクイーン データ分析(出目・配当等)
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