入江陵介

入江陵介
2012年のロンドンオリンピック
選手情報
フルネーム 入江陵介
国籍 日本の旗 日本
泳法 背泳ぎ
所属 イトマン東進
生年月日 (1990-01-24) 1990年1月24日(34歳)
生誕地 大阪府の旗大阪府大阪市天王寺区
身長 178 cm
体重 64kg
血液型 A型
獲得メダル
競泳
日本の旗 日本
オリンピック
2012 ロンドン 男子200m背泳ぎ
2012 ロンドン 男子400mメドレーリレー
2012 ロンドン 男子100m背泳ぎ
ユニバーシアード
2009 ベオグラード 男子100m背泳ぎ
2009 ベオグラード 男子200m背泳ぎ
2009 ベオグラード 男子400mメドレーリレー
2011 深圳 男子50m背泳ぎ
2011 深圳 男子200m背泳ぎ
2011 深圳 男子400mメドレーリレー
世界水泳選手権
2009 ローマ 男子200m背泳ぎ
2011 上海 男子200m背泳ぎ
2011 上海 男子100m背泳ぎ
2013 バルセロナ 男子400mメドレーリレー
世界短水路選手権
2014 ドーハ 男子100m背泳ぎ
セッテコリ杯
2012 ローマ 男子200m背泳ぎ
2012 ローマ 男子100m背泳ぎ
パンパシフィック水泳選手権
2014 ゴールドコースト 男子100m背泳ぎ
2018 東京 男子100m背泳ぎ
2014 ゴールドコースト 男子200m背泳ぎ
2018 東京 男子200m背泳ぎ
2014 ゴールドコースト 男子400mメドレーリレー
2018 東京 男子400mメドレーリレー
2018 東京 混合400mメドレーリレー
2010 アーバイン 男子200m背泳ぎ
アジア競技大会
2010 広州 男子100m背泳ぎ
2014 仁川 男子100m背泳ぎ
2006 ドーハ 男子200m背泳ぎ
2010 広州 男子200m背泳ぎ
2014 仁川 男子200m背泳ぎ
2010 広州 男子400mメドレーリレー
2010 広州 男子50m背泳ぎ
2014 仁川 男子50m背泳ぎ
2018 ジャカルタ 男子50m背泳ぎ
2022 杭州 男子50m背泳ぎ
2018 ジャカルタ 男子100m背泳ぎ
2018 ジャカルタ 男子200m背泳ぎ
2014 仁川 男子400mメドレーリレー
2018 ジャカルタ 男子400mメドレーリレー
2018 ジャカルタ 男子400m混合メドレーリレー
東アジア大会
2009 香港 男子50m背泳ぎ
2009 香港 男子100m背泳ぎ
2009 香港 男子200m背泳ぎ
2009 香港 男子400mメドレーリレー
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東京辰巳国際水泳場(2020年2月16日撮影)

入江 陵介(いりえ りょうすけ、1990年1月24日 - )は、日本競泳の選手である。「イトマン東進」所属。2012年ロンドンオリンピック100m背泳ぎ銅メダリスト、200m背泳ぎ銀メダリスト、400mメドレーリレー銀メダリスト。身長178cm。血液型はA型。マネージメントはアミューズ

来歴

  • 1990年、0歳のベビースイミングから水泳を始める。小学2年生から兄・晋平が通うイトマンスイミングスクール玉出校に通い始め、中学に入ってから本格的に背泳ぎに転向。
  • 2005年3月4日、中学卒業直前に100メートルと200メートルの背泳ぎ 2種目で日本中学記録(当時)を樹立。
  • 2005年、高校1年で高校総体の200メートル背泳ぎで優勝。
  • 2006年4月、日本選手権で、200メートル背泳ぎで日本高校新記録(当時)を樹立。
  • 2006年8月カナダのビクトリアで行われたパンパシ水泳で、200メートル背泳ぎを4位で泳いだ。
  • 2006年12月ドーハで行われたアジア大会で、男子200メートル背泳ぎで優勝。
  • 2007年1月28日兵庫県で開催された「KONAMI OPEN 2007」で、男子200メートル背泳ぎで日本高校新記録(当時)を樹立。
  • 2007年4月、日本選手権で、200メートル背泳ぎを高校新記録(当時)で初優勝。
  • 2007年11月24日、イトマン招待で、400メートルメドレーリレー第一泳者として男子100メートル背泳ぎの高校新記録(当時)を樹立。
  • 2008年1月27日、兵庫県で開催された、「KONAMI OPEN 2008」で、男子200メートル背泳ぎで自身初のアジア・日本新記録(当時)を樹立。
  • 2008年4月19日日本選手権水泳競技大会男子200メートル背泳ぎで派遣標準記録を突破して優勝した為、北京オリンピックへの出場が内定。
  • 2008年6月7日、ジャパンオープン男子200メートル背泳ぎで「KONAMI OPEN 2008」で樹立したアジア・日本新記録(当時)を更新。
  • 2008年8月15日北京オリンピック男子200メートル背泳ぎで5位入賞。
  • 2008年11月、短水路ワールドカップ200メートル背泳ぎで3連勝し、全てのレースで日本記録を更新[1]
  • 2009年1月25日、兵庫県で開催された、「KONAMI OPEN 2009」で、男子200メートル背泳ぎで二年連続のアジア・日本新記録(当時)を樹立。
  • 2009年2月21日、ジャパンオープン男子200メートル背泳ぎの短水路日本新記録(当時)を樹立。
  • 2009年4月、日本選手権50メートル・100メートル背泳ぎで苦手な短距離で宮下純一の持っていた日本記録をともに破ったが、同じレースを泳いだ古賀淳也に上を行かれ、いずれも2位に終わった。得意の200メートル背泳ぎでは自身の持つ日本新記録(当時)を樹立し、この種目3連覇、ロクテの持つ世界記録(当時)まであと0.08秒と迫った[2]。そして三種目ともに派遣標準記録を突破したため世界選手権の代表権を獲得した。
  • 2009年5月、競泳の日豪対抗で、9日には100メートル背泳ぎで日本記録(当時)を樹立し、ピアソルの持つ世界記録にあと0.02秒まで迫った。10日には200メートル背泳ぎでロクテの持っていた世界記録より1秒以上速いタイムを記録した[3]。しかし、着用していたデサント社製の水着が、「水着に空気をためる効果を発揮する構造を作ってはいけない」という規定に触れたとして国際水泳連盟に認可されなかったため、世界新記録に公認されなかった[4]日本水泳連盟は入江の記録を日本新記録として公認しており、日本記録が世界記録を上回ることになった。
  • 2009年7月、世界水泳選手権の200メートル背泳ぎで日豪対抗の記録を上回る日本新記録を樹立し銀メダルを獲得。ピアソルが世界新記録で優勝。
  • 2010年8月、パンパシフィック選手権の200メートル背泳ぎで銅メダルを獲得。
  • 2010年11月、アジア競技大会の50メートル背泳ぎで銀メダル、100・200メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで金メダルを獲得。
  • 2011年7月、世界水泳選手権の100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得。200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得。
  • 2012年4月、株式会社ナガセに入社。
  • 2012年4月、ロンドンオリンピック、男子100メートル・200メートル背泳ぎで五輪出場決定。
  • 2012年7・8月、ロンドンオリンピック、男子100メートル背泳ぎで銅メダル、男子200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得。400メートルメドレーリレーでも銀メダルを獲得。
  • 2013年7・8月、世界選手権に出場。個人種目では全て4位に終わるも400メートルメドレーリレーで銅メダルを獲得。
  • 2014年8月、パンパシフィック選手権では100メートル背泳ぎで金メダルを獲得、200メートル背泳ぎ・400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得。
  • 2014年9月、アジア競技大会の50メートル背泳ぎと400メートルメドレーリレーで銀メダル、100・200メートル背泳ぎで金メダルを獲得。
  • 2014年12月、世界短水路選手権の100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得。200メートル背泳ぎでは4位(短水路日本新)、400メートルメドレーリレーで7位(短水路日本新)、50メートル背泳ぎでは15位という結果だった。
  • 2016年8月、リオ五輪に出場。100メートル背泳ぎで7位、200メートル背泳ぎで8位、4×100メートルリレーで5位、メダル獲得ならず。
  • 2017年、米ノースカロライナ州に活動拠点を移す。
  • 2018年8月、パンパシフィック選手権では100m背泳ぎ・200m背泳ぎ・400mメドレーリレー・混合400mメドレーリレーで4つの銀メダルを獲得。
  • 2019年7月、アミューズとパートナーシップ契約を締結[5]
  • 2021年7月、2020年東京オリンピックでは競泳日本選手団の主将を務める[6]男子100メートル背泳ぎでは準決勝に進出したがタイムが53秒21(全体の9位タイ)で0秒01差で決勝進出を逃した[6]
  • 2024年3月22日、2024年パリオリンピック代表選考会で、この日までに出場した全選考対象種目に於いて日本水泳連盟が定めた条件をクリアできなかったため、5大会連続でのオリンピック出場の道を絶たれた[7]
  • 2024年4月3日、現役引退を発表した[8]

人物

  • 大阪府大阪市天王寺区出身。大阪市立大江幼稚園、大阪市立天王寺小学校大阪市立天王寺中学校近畿大学附属高等学校を経て、2008年4月近畿大学法学部に入学。近畿大学附属高等学校時代の成績は常にトップクラスで、3年間オール5の成績を収めた。そのルックスとともに文武両道を立派にこなすエリートとしてマスメディアで報じられることが多い[9]
  • ペットボトルをおでこに乗せ、背泳ぎを出来ることからテレビ朝日の中継ではバランス王子と呼ばれることもある。
  • 幼少期からピアノを習っており[10]、特技のひとつである。高校進学時は水泳を選んで競泳選手になるか、ピアノを選んで音楽家になるかで迷ったという。母親からは「音楽家に育てたい」と言われたが、結果として水泳を選択した。
  • 高橋優とはプライベートで親交があり、ロンドンオリンピックの自身の公式の応援歌として、『旅路の途中』(『陽はまた昇る』カップリング曲)を採用している。入江はこの他にAAA、EXILEMrs. GREEN APPLEのファンであり、オフの日にはよくライブに行っている。
  • 将来の夢はアナウンサー・スポーツキャスターになることである[11]
  • これまでは背泳ぎ専門だったが、2014年6月に開催されたジャパンオープン2014に個人メドレー200mにも出場した[12]萩野公介らは不在だったとはいえ、優勝を飾った[13]

自己ベスト

泳法 距離 水路 記録 樹立日 大会名 備考
背泳ぎ 50m 長水路 24秒79 2009年8月1日 第13回世界水泳選手権
背泳ぎ 100m 長水路 52秒24 2009年9月5日 第85回日本学生選手権水泳競技大会 日本記録
背泳ぎ 200m 長水路 1分52秒51 2009年7月31日 第13回世界水泳選手権 日本記録
背泳ぎ 50m 短水路 23秒21 2021年10月16日 第63回日本選手権(25m)
背泳ぎ 100m 短水路 49秒66 2021年10月17日 第63回日本選手権(25m)
背泳ぎ 200m 短水路 1分48秒77 2014年12月7日 第12回世界短水路選手権 元日本記録

メディア出演

テレビ番組

出典

  1. ^ “入江、日本新3連発で3連勝 短水路W杯・背泳ぎ” (日本語). 朝日新聞. (2008年11月29日). http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200811290103.html 2008年11月29日閲覧。 
  2. ^ “【競泳日本選手権】「心・技・体」進化する若きエース入江”. 産経新聞. (2009年4月19日). https://web.archive.org/web/20090424231837/http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090419/oth0904192057021-n1.htm 2009年4月20日閲覧。 
  3. ^ “入江が男子200背で世界新 初の1分52秒台”. 共同通信 (2009年5月10日). 2009年5月13日閲覧。
  4. ^ “入江の世界記録公認されず 国際水連、水着「認可外」”. 朝日新聞. (2009年6月22日). http://www.asahi.com/sports/update/0622/TKY200906220259.html 2009年6月23日閲覧。 
  5. ^ “競泳選手 入江陵介とのパートナーシップ契約締結に関するお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年1月22日閲覧。
  6. ^ a b “男子100背泳ぎ入江陵介0秒01差で決勝逃す 53秒21で全体9位タイ”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/swimming/news/202107260000432.html 2021年7月26日閲覧。 
  7. ^ 「【全結果 6日目】竹原秀一が内定 入江陵介は5大会連続ならず」『NHK SPORTS』日本放送協会、2024年3月22日。2024年3月24日閲覧。
  8. ^ 「入江陵介 涙の引退表明「やりすぎたね、よくやったと言ってあげたい」…五輪4大会連続出場の34歳、18年の日本代表に節目」『スポーツ報知』、2024年4月3日。2024年4月4日閲覧。
  9. ^ 日刊スポーツ入江が勉強のノルマ!宅建&FP資格取る(2009年8月6日記事)
  10. ^ a b “元競泳日本代表・入江陵介が大ファンのMrs. GREEN APPLE大森元貴と対談『スイッチインタビュー』”. TV LIFE web. ワン・パブリッシング (2024年4月3日). 2024年4月8日閲覧。
  11. ^ 2012年8月17日放送分の日本テレビスッキリ!!』内で語った。その際、加藤浩次は「各局の人事部が動き始めました」と言った。
  12. ^ SEIKO競泳リザルト速報サービス ジャパンオープン2014 50m 男子200m個人メドレー予選 スタートリスト(2016年8月12日確認)
  13. ^ “入江、背泳ぎだけじゃない!専門外200個人メドレーV”. スポニチアネックス. https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/06/22/kiji/K20140622008414470.html?feature=related 2014年7月16日閲覧。 

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、入江陵介に関連するカテゴリがあります。
日本の旗日本選手権水泳競技大会 男子50m背泳ぎ優勝者
1930年代
1940年代
1950年代
  • 51 芦田拓郎
  • 52 芦田拓郎
  • 53 ヨシノブ・オヤカワ(英語版)
  • 54 長谷景治
1990年代
  • 99 中村健太郎
2000年代
2010年代
2020年代
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日本の旗日本選手権水泳競技大会 男子100m背泳ぎ優勝者
1910年代
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1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
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  • 62 ジェド・グラーフ(英語版)
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  • 64 福島滋雄
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1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
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  • 15 入江陵介
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  • 18 入江陵介
  • 19 入江陵介
2020年代
  • 20 入江陵介
  • 21 入江陵介
  • 22 入江陵介
  • 23 入江陵介
日本の旗日本選手権水泳競技大会 男子200m背泳ぎ優勝者
1920年代
1930年代
1950年代
1960年代
1970年代
  • 70 星野浩二
  • 71 原博美智
  • 72 本多忠
  • 73 山本敏光
  • 74 山本敏光
  • 75 ジョン・ネーバー
  • 76 スティーブ・ハーディ(英語版)
  • 77 松本彰
  • 78 高橋剛
  • 79 松本彰
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
  • 10 入江陵介
  • 11 入江陵介
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  • 15 入江陵介
  • 16 入江陵介
  • 17 萩野公介
  • 18 入江陵介
  • 19 入江陵介
2020年代
  • 20 入江陵介
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  • 23 竹原秀一
 
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男子
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男子
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代表取締役社長:中西正樹、代表取締役会長:大里洋吉
ミュージシャン
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俳優・タレント・モデル・声優(女性)
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