加藤唯史

加藤 唯史(かとう ただし、本名:加藤 正[1]1949年2月17日[1] - 2017年10月15日[2])は、日本漫画家北海道函館市出身[1]

概要

北海道函館西高等学校卒業後上京、新聞配達のアルバイトの傍ら、渡米を志し英会話学校に通う。しかしその1年後、棚下照生のアシスタントとなり、3年間務めた[1]

1973年に貸本雑誌『劇画No.1』(東考社)掲載の『妖かしの森』にてデビュー[1]。当時のペンネームは本名の加藤正だった[1]。その後は少年誌で執筆し、後に青年誌で連載を持つようになる。『ザ・シェフ』は後にドラマ化も果たすほどのヒット作となる[3]

週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載していた『ロン先生の虫眼鏡』は、当時同誌で『がきデカ』などが連載されていたせいか、同誌の「唯一の良心」と言われていた。同作はのちに『月刊少年チャンピオン』(秋田書店)へ移籍した。

2017年10月15日に病死したが、遺族の意向によりその事実は2019年5月まで伏せられていた[2]

作品一覧

  • サテライトの虹(原作:秋吉薫)『週刊少年ジャンプ集英社 1976年
  • 闇の逃亡医(原作:高山紀芳)『週刊少年ジャンプ』集英社 1977年
  • ロン先生の虫眼鏡(原作:光瀬龍)『週刊少年チャンピオン』秋田書店 1978年
  • ボクとクロッペ 双葉社
  • ペガサス、ペガサス!、赤旗日曜版連載
  • ホットDOC(原作:きむらはじめ小学館 1984年
  • だめだよ!木原ちゃん(原作:矢島正雄)集英社 2000年
  • ザ・シェフ(原作:剣名舞)『漫画ゴラク日本文芸社 1985年
    • ザ・シェフ〜新章〜(原案:剣名舞)『別冊漫画ゴラク』日本文芸社 2004年
    • ザ・シェフ・ファイナル(原案:剣名舞)『別冊漫画ゴラク』日本文芸社 2012年
  • KACHIRI 日本文芸社 1995年
  • ヤメ検弁護士シャチ 日本文芸社
  • 占師サダム(加藤宗(たかし)名義)『漫画ゴラク』不定期連載
  • プロジェクトX 挑戦者たち 「82億食の奇跡」 魔法のラーメン〈日清カップヌードル宙出版 2003年
  • グルメ探偵りょうじ 『食漫』日本文芸社 2009年

アシスタント

脚注

  1. ^ a b c d e f 『ニッポン漫画家名鑑』p101、102 データハウス
  2. ^ a b “訃報 加藤唯史先生、逝去のおしらせ”. 日本文芸社 (2019年5月24日). 2019年5月25日閲覧。
  3. ^ “ザ・シェフ」の加藤唯史が2017年に死去”. コミックナタリー. (2019年5月25日). https://natalie.mu/comic/news/332905 2020年2月18日閲覧。 

外部リンク

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