北ンデベレ語

北ンデベレ語
isiNdebele saseNyakatho
話される国 ジンバブエの旗 ジンバブエ
ボツワナの旗 ボツワナ
地域 北マタベレランド州
南マタベレランド州
ノースイースト地区 (ボツワナ)
話者数 1,572,800人
言語系統
ニジェール・コンゴ語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 ジンバブエの旗 ジンバブエ
統制機関 なし
言語コード
ISO 639-1 nd
ISO 639-2 nde
ISO 639-3 nde
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北ンデベレ語 (きたンデベレご、北ンデベレ語: isiNdebele saseNyakatho英語: Northern Ndebele) は、ニジェール・コンゴ語族ベヌエ・コンゴ語群(英語版)バントゥー語群ングニ諸語に属す、ジンバブエ南西部で話される言語である。南アフリカ共和国南ンデベレ語は近縁だが異なる言語である[1]

歴史

現在の北ンデベレ人(英語版)(古くは英国人から: Matabeleと呼ばれた)の中核を成すクマロ人(英語版) は、当初クワズール・ナタール州に住んでいたが、1822年シャカ王率いるズールー人から攻撃を受け、ムズィリカズィ  (Mzilikazi に従って北の南アフリカ高原地帯に逃げた。1837年、多くはさらに北に逃げ、ジンバブエマタベレランド(英語版): Matabeleland)に定着してンデベレ王国(ドイツ語版)を築いた。この人々の言語が北ンデベレ語である。一方、高原地帯のプレトリア北東に残った人々の言語が南ンデベレ語である[1]。両言語は分岐から1世紀も経っていないが、音韻文法で違いが現れている。

「en:First Matabele War」、「en:Second Matabele War」、および「ローデシア紛争」も参照

現在、ンデベレ人はジンバブエの 14% を占め[2]母語話者人口としてはショナ語に次いで多く、国の16の公用語の1つである。

音韻

ズールー語コサ語と同様、吸着音を持つ。母音は a, e, i, o, u の 5 個である[1]

文法

SVO型である。このうち、述語のみが必須である[1]

参考文献

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 湯川恭敏「二つのンデベレ語」(PDF)『熊本大学社会文化研究』第2巻、37-51頁、2004年。ISSN 1348-530X。https://web.archive.org/web/20160304132939if_/http://reposit.lib.kumamoto-u.ac.jp/bitstream/2298/2472/1/KJ00000692268.pdf 
  2. ^ “Zimbabwe”, The World Factbook, CIA, (2008), https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/zi.html 2008年7月2日閲覧。 

外部リンク

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