千田善

千田 善(ちだ ぜん、1958年10月10日 - )は、日本の国際ジャーナリスト通訳翻訳者セルビアクロアチア語など)、政治学者。元日本共産党中央機関紙特派員。

千田善さんの近影(2022年11月20日撮影)
千田善(2022年11月20日撮影)
千田善さんの近影(2022年11月20日撮影)
千田善(2022年11月20日撮影)

元・サッカー日本代表監督イビチャ・オシム通訳を務めたことで知られる[1]

略歴

岩手県胆沢郡胆沢町(現・奥州市)出身。胆沢町立南都田中学校(現・奥州市立胆沢中学校)、岩手県立水沢高等学校東京大学教育学部卒業。ベオグラード大学政治学部大学院修士課程国際政治専攻中退。専門は国際政治民族紛争異文化コミュニケーション、サッカーなど。

しんぶん赤旗特派員として、ベオグラードセルビア)、リュブリャナスロベニア)を合わせてユーゴスラビアでの生活を10年近く送る。日本と現地を往復しながら、旧ユーゴスラビア地域やパレスティナなどの民族紛争、サッカーと国際政治の関係、ギリシャ・トルコ紛争などを取材。週刊誌や新聞への寄稿、子ども向け図書執筆などとともに、NHKテレビ朝日など、活字メディア以外にも活動の場を広げている。

そのほか、報道各社向けの通訳・翻訳セルビア語クロアチア語ボスニア語モンテネグロ語英語日本語)、外務省研修所講師、一橋大学中央大学法学部、放送大学の非常勤講師を経て、2006年より日本サッカー協会にて代表監督イビチャ・オシムの通訳(セルビア・クロアチア語)を務める[1]

自身も元サッカー選手であり、サッカーに関する造詣も深い。漫画家の吉田戦車は従弟。他の親族にはスクウェア・エニックス取締役の千田幸信がいる。

著書

単著

  • 『ユーゴ紛争 - 多民族・モザイク国家の悲劇』 (講談社講談社現代新書]、1993年) ISBN 9784061491687
  • 『世界に目をひらく』 (岩崎書店、1997年) ISBN 9784265050383
  • 『ユーゴ紛争はなぜ長期化したか - 悲劇を大きくさせた欧米諸国の責任』 (勁草書房、1999年) ISBN 9784326351183
  • 『なぜ戦争は終わらないか - ユーゴ問題で民族・紛争・国際政治を考える』 (みすず書房、2002年) ISBN 9784622070146
  • 『ワールドカップの世界史』 (みすず書房、2006年) ISBN 9784622083191
  • 『オシムの伝言』 (みすず書房、2009年) ISBN 9784622075042
  • 『オシムの戦術』 (中央公論新社、2010年) ISBN 9784120041105

訳書

  • ラットコ・ステボビッチ 『現代サッカー』全2巻 (東日本サッカー・アカデミー) 絶版
  • ジョルジュ・カステラン、アントニア・ベルナール 『スロヴェニア』 (白水社[文庫クセジュ] 2000年) ISBN 9784560058275
  • ジョルジュ・カステラン、ガブリエラ・ヴィダン 『クロアチア』 (白水社[文庫クセジュ] 2000年) ISBN 9784560058282

脚注

  1. ^ a b “元通訳、オシムさんは「人生の師」 訃報に奥州出身・千田善さん”. IWATE NIPPO 岩手日報. 2022年8月21日閲覧。

関連項目

外部リンク

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