千葉サラブレッドセール

千葉サラブレッドセール(ちばサラブレッドセール、Chiba Thoroughbred Sale)とは、千葉県両総馬匹農業協同組合が主催する競走馬(2歳馬)のトレーニングセールである。

概要

毎年5月に船橋競馬場で行われる。上場馬はセール開始前に1400m外回りダートコースで2ハロンのタイム計測を行う[1]

2011年までは1歳馬のセールも行われていたが、2012年より廃止され、2歳馬のみのセールとなっている。2009年から社台ファームのバックアップが開始されると、上場馬の過半数を同ファームの生産馬が占めるようになり、血統レベルも向上している[1]

歴史

  • 1996年 - 千葉県富里市場にて「両国3歳市場」として創設[2]
  • 2003年 - 開催地を船橋競馬場に移転。総売上額が1億円を突破[2]
  • 2009年 - 社台ファームによる市場のバックアップが開始[2]
  • 2010年 - 総売上額が5億円を突破[2]
  • 2015年 - ディープインパクト産駒の牡馬「ムーンレディの2013」(エイシンフラッシュの半弟、後のマツリダバッハ)がセール史上最高価格の1億9,000万円(税別)で落札。また、総売上額が歴代1位の12億4,260万円(税別)を記録[2]
  • 2019年 - 総売上額が10億6,550万円(税別)を記録し、4年ぶり2度目の10億円超えを達成。売却率が歴代最高の93.3%を記録[2]
  • 2020年 - 新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、船橋競馬場でのセールを中止。セール上場予定馬の内66頭は6月8日に開催された楽天サラブレッドオークションで入札され、58頭が落札。総売上額は8億1,860万円(税別)[2]
  • 2021年 - JBIS特設サイトでのオンラインオークションとして開催。ディープインパクト産駒の牡馬「プレミアステップの19」(後のドーブネ)を藤田晋氏がセール史上最高価格を更新する4億7,010万円(税別)で落札[3]。総売上額が13億8,960万円(税別)、売却率が100%となり、セール史上最高価格・総売上額・売却率のすべてが過去最高を更新した。[2]
  • 2022年 - 前回に続き船橋競馬場での実馬展示・セリの開催を見送り、オンラインオークション形式で実施する。
  • 2023年 - 2019年以来4年ぶりに船橋競馬場を会場に実馬展示形式のセリが再開。オンラインビットとの「ハイブリッドビット」方式で開催された[4]

主な出身馬

上記以外では、2024年にヴィクトリアマイルを制したテンハッピーローズも2020年セール(新型コロナウイルス感染症拡大のため開催中止)に上場を予定していた(その後、代替開催された楽天サラブレッドオークションで落札)。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “【千葉サラブレッドセール2019(2歳)】が開催!(写真&動画、結果概要や吉田市場長コメントなど)”. 馬市.com (2019年5月17日). 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h “千葉サラブレッドセールについて”. 馬市.com. 2019年8月20日閲覧。
  3. ^ “ディープインパクトの忘れ形見がセリ史上5位の4億7010万円 千葉サラブレッドセール”. スポーツ報知 (2021年5月21日). 2021年9月4日閲覧。
  4. ^ 千葉サラブレッドセールで1億円ホースが2頭!(サンケイスポーツ)/【千葉サラブレッドセール】ダンサーデスティネイションの21 最高額1億1000万円(スポーツニッポン)

外部リンク

  • 千葉県両総馬匹農業協同組合/関東軽種馬生産育成協会 - 千葉サラブレッドセールの主催者
社台ファーム
人物

吉田照哉(代表) - 吉田千津(代表夫人) - 吉田哲哉(副代表)

施設
クラブ法人
その他

千葉サラブレッドセール

ノーザンファーム
人物

吉田勝己(代表) - 吉田和美(代表夫人) - 吉田俊介(副代表) - 中島文彦 - 木實谷雄太 - 松本康宏 - 米本昌史

施設
クラブ法人
その他

ノーザンレーシング - ノーザンファーム繁殖牝馬セール

追分ファーム
人物

吉田晴哉(代表) - 吉田安恵(代表夫人) - 吉田正志(副代表)

施設
クラブ法人
グループ共通
関連項目

吉田善哉(創業者) - 吉田和子(創業者夫人) - 東京ホースレーシング - ノーザンテースト - サンデーサイレンス

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