寒冷紗(かんれいしゃ、米: cheesecloth, 英: (victoria) lawn)は、荒く平織に織り込んだ布である。織り糸には主に麻や綿などが用いられる。
農業分野では、耐候性や耐薬品性などの性能向上のため、合成繊維ビニロン糸、テトロン糸や高強力ポリエステル糸などを使用している[1][2]。
用途
下記の分野で利用されている。
- 農業分野 - 農作物を覆い、寒さ避けや日よけとして用いる。
- 縫製分野 - 衣服の襟や袖口の形状を保つために芯地として用いられる。
- 建築分野 - 漆喰を施工する際、下地補強などに用いられる。
- 製本分野 - 製本を行う際、本の表紙や背を補強するために用いられる。
- 食品分野 - 出汁をとる際やチーズを作る際、漉し布として用いられる。
- 美術分野 - 銅版画の印刷の際、版面の余分なインクを拭き取るために用いられる[3]。
脚注
[脚注の使い方]
- ^ “寒冷紗”. www.stc.toyobo.co.jp. 東洋紡. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “奈良蚊帳の丸山繊維産業株式会社”. 寒冷紗 | 奈良蚊帳の丸山繊維産業株式会社. 丸山繊維産業株式会社. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “寒冷紗”. 造形ファイル. 武蔵野美術大学 (2006-2009). 2015年11月14日閲覧。 “銅版画の印刷の際、版面の余分なインクを拭き取るために用いられる。”
関連項目
外部リンク
- 日本大百科全書(ニッポニカ)『寒冷紗』 - コトバンク
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