岩松鷹司

岩松 鷹司(いわまつ たかし、1938年2月11日 - )は日本生物学者愛知教育大学名誉教授、日本動物学会評議員。生殖生物学と発生生物学の専門家。

概要

高知県高知市長浜出身。東京農業大学を卒業後、名古屋大学大学院理学研究科生物学専攻に進学し、山本時男に師事した。

メダカを研究材料として選び、の操作等の微細実験技術を独自に開発し、卵や受精の発生現象に多くの業績をあげた。イクオリンを用いた受精波の可視化などで有名。定年退官時までに発表した論文は180編を超える。

生殖生物学、発生生物学だけではなく、メダカの分類学、形態学にも多くの業績があり、それらは『メダカ学全書』を始めとした多数の著書に結実されている。

趣味として蝶の羽による数点の絵画を手掛けている。

定年退職後、日本めだかトラスト協会の初代会長に就任し、日本各地の野生メダカの保護運動にも取り組んでいる。

2017年秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章[1]

著作リスト

  • 『メダカのたんじょう』 絵:森上義孝 大日本図書 1998年5月 ISBN 4-477-00885-6
  • 『メダカ学全書』 大学教育出版 1998年7月 ISBN 4-88730-287-8
  • 『メダカと日本人』 青弓社 2002年5月 ISBN 4-7872-3201-0
  • 『魚類の受精』 培風館 2004年4月 ISBN 4-563-07778-X
  • 『新版 メダカ学全書』 大学教育出版 2006年11月 ISBN 4-88730-673-3

脚注

  1. ^ “平成29年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. 2023年1月28日閲覧。
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