弓弦城殺人事件

弓弦城殺人事件
著者 カーター・ディクスン
発行日 1933年
ジャンル 推理小説
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 文学作品
次作 黒死荘の殺人
コード OCLC 19837937
ウィキポータル 文学
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弓弦城殺人事件』(ボウストリングじょうさつじんじけん、The Bowstring Murders )は、1933年に発表されたカーター・ディクスン[1]ジョン・ディクスン・カー)の長編推理小説。登場人物のテヤレイン教授とジョージ・アンストラザー卿は、ヘンリー・メリヴェール卿ものの『赤後家の殺人』にも登場する。

題名

弓弦城は早川書房版(ハヤカワ・ポケット・ミステリとハヤカワミステリ文庫)の章題と本文で「ボウストリング」とルビがふられている。

あらすじ

15世紀に建てられた弓弦城は幽霊が出るという噂があり、歴史マニアのジョージ・アンストラザー卿と友人のマイクル・テヤレインが訪問する。ところが、住人たちは皆、何か隠しているような変人ばかり。そして、到着したその夜に、甲冑室で荘の主人レイル卿が殺害されているのが発見される。甲冑室には娘のパトリシアがいたほかは、誰も出入りした者はいなかった。また、時を移さず、女中のドリス・マンドオが殺害されているのが発見される。ドリスは妊娠していたが、相手が誰なのかは口をつぐんでいた。犯罪学者のジョン・ゴーントが事件の謎に挑む。

登場人物

  • ジョージ・アンストラザー卿 - 弓弦城を訪れた準男爵。
  • マイクル・テヤレイン - 弓弦城を訪れた大学教授。準男爵の友人。
  • レイル卿ヘンリイ・スタイン- 弓弦城の主人。密室状態の甲冑室で死体となる。
  • アイァリーン- レイル卿の妻。
  • パトリシア- レイル卿の娘。密室状態の甲冑室に隠れていたのを発見される。
  • フランシス- レイル卿の息子。
  • ドリス・マンドオ- レイル卿と夫人に仕える女中。
  • ブルース・マシイ - レイル卿の秘書。
  • ジョン・ゴーント- 本作の探偵役。著名な犯罪学者。

提示される謎

  • 密室(殺された被害者以外にもう一人、別の人物がいる部屋)

脚注

  1. ^ 一部は「カー・ディクスン」名義。
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長編・中編小説
アンリ・バンコラン・シリーズ
  • グラン・ギニョール
  • 夜歩く
  • 絞首台の謎
  • 髑髏城
  • 蝋人形館の殺人
  • 四つの兇器
ギデオン・フェル・シリーズ
ヘンリー・メリヴェール・シリーズ
歴史ミステリ
  • エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件
  • ニューゲイトの花嫁
  • ビロードの悪魔
  • 喉切り隊長
  • 恐怖は同じ
  • 火よ燃えろ!
  • ハイチムニー荘の醜聞
  • 引き潮の魔女
  • ロンドン橋が落ちる
  • 深夜の密使
  • ヴードゥーの悪魔
  • 亡霊たちの真昼
  • 死の館の謎
  • 血に飢えた悪鬼
ノン・シリーズ
ジョン・ロードとの合作長編
  • エレベーター殺人事件
連作
  • 殺意の海辺
短編集
カー短編全集
  • 1.不可能犯罪捜査課(マーチ大佐シリーズを含む)
  • 2.妖魔の森の家(ギデオン・フェル、ヘンリー・メリヴェール・シリーズを含む)
  • 3.パリから来た紳士(マーチ大佐、ギデオン・フェル、ヘンリー・メリヴェール・シリーズを含む)
  • 4.幽霊射手
  • 5.黒い塔の恐怖
  • 6.ヴァンパイアの塔
  • グラン・ギニョール(アンリ・バンコラン・シリーズと重複)
エイドリアン・コナン・ドイルとの合作短編集
  • シャーロック・ホームズの功績
アンソロジー
  • 世界短編傑作集5(マーチ大佐シリーズ「見知らぬ部屋の犯罪」を収録)
  • 51番目の密室 世界短篇傑作集(ヘンリー・メリヴェール・シリーズ「魔の森の家」を収録)
その他
ラジオ・ドラマ集
  • ヴァンパイアの塔(短編集と重複)
  • 幻を追う男
評伝
  • コナン・ドイル(原題:The Life of Sir Arthur Conan Doyle)
カテゴリ
  • ジョン・ディクスン・カー