探偵はバーにいる

曖昧さ回避 この項目では、東直己の『ススキノ探偵シリーズ』第1作の小説について説明しています。同シリーズを原作とする日本映画のシリーズについては「探偵はBARにいる」をご覧ください。
探偵はバーにいる
著者 東直己
発行日 1992年
発行元 早川書房
ジャンル 推理小説ハードボイルド
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判
次作 バーにかかってきた電話
コード ISBN 4-15-203515-3
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探偵はバーにいる』(たんていはバーにいる)は、東直己による日本ハードボイルドミステリ

「ススキノ探偵シリーズ」の第1作で、作者のデビュー作。2011年に映画化された『探偵はBARにいる』の原作は次作『バーにかかってきた電話』である。映画の『探偵はBARにいる3』では本作の要素がいくつか取り入れられている。

あらすじ

ススキノのバー〈ケラー・オオハタ〉を根城にして仕事を受ける探偵兼便利屋の〈俺〉の元にある依頼が舞い込む。

行方不明になった半同棲状態の恋人を探して欲しいという気乗りのしないものだったが、調べ始めると、その失踪した女が先頃起こったデートクラブ殺人と関係があることが分かる。

登場人物

〈俺〉
本作の主人公。ススキノのバー〈ケラー・オオハタ〉を起点に仕事をする便利屋。28歳。ススキノで起きる小さなもめ事(客のツケの回収など)の解決に手を貸したり、トランプ博打で日銭を稼ぐ。
高田
北海道大学大学院生空手の使い手。
原田 誠
北海道大学の学生。22歳。〈俺〉の6年後輩。研究室の助手から〈俺〉の噂を聞き、行方不明になった恋人の調査を依頼する。
諏訪 麗子
原田と半同棲状態の恋人。野幌にある道央女子短期大学家政科2年。
工藤 啓吉
28歳。デートクラブで起こった殺人事件の被害者。ピンサロ〈蜜の園〉の元ウェイター。
松尾
北海道日報の記者。
美恵子
〈俺〉の恋人。美容師。
西田
北海道大学の講師。
岡本 / 多田
〈ケラー・オオハタ〉のバーテンダー
佐々木(おやじさん)
64歳。ススキノの〈五条会館〉の1階にあるおでん主体の小さな居酒屋〈勇〉の店主。10年ほど前に妻を亡くし、大手ホテルの総支配人の職を辞した。
ヒロ
〈勇〉の店員。暴走族の真似事をしていた少年で、現在は佐々木の子分。
モンロー
デートクラブの女。生きる活力を与えるような笑顔の持ち主。
ハル(東海林 正治)
モンローのヒモ。浪費家。橘連合菊志会の使い走りをしていた。
アキラ
客引き
大野
ゲイバー〈トム・ボーイ・パーティ〉のマネージャー。デートクラブ〈シルバー・キャッツ〉もやっている。
桐原 満夫
橘連合菊志会川村一家丘上組桐原組組長。38歳。俳句が趣味で、俳号は宗緑。
アイダ / ミツル
桐原組組員。

出典

東直己 『探偵はバーにいる』 早川書房ハヤカワ・ミステリワールド〉 ISBN 4-15-203515-3

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