推し、燃ゆ

推し、燃ゆ
著者 宇佐見りん
ジャンル 小説
日本
言語 日本語
形態 小説、文学作品
前作 『かか』
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推し、燃ゆ』(おし、もゆ)は、宇佐見りんの2作目の長編小説。2020年7月に発売された『文藝』秋季号にて発表され、2020年9月に河出書房新社から出版された。

第164回(2020年度下半期)芥川龍之介賞を受賞[1]。21歳での芥川賞受賞は綿矢りさ金原ひとみに次ぐ歴代三番目の若さである[1]。「2021年本屋大賞」では9位を獲得した[2]。2021年5月時点で累計発行部数は50万部を突破している[3]

あらすじ

主人公・あかりは、学校でも家族ともうまくいっていない女子高生。唯一の生きがいは、8歳年上の男性アイドル真幸を"推す(応援する)"こと。ある日、真幸がファンを殴るという事件が発生し、炎上する。

登場人物

  • 主人公 - あかり。家族構成は、姉のひかり、母、父(海外単身赴任中)。
  • 推し - 上野真幸(うえのまさき)。1992年8月15日生まれ兵庫県出身。男女混合アイドルグループの"まざま座"メンバー。
  • 祖母 - 主人公の母方の祖母。夫に先立たれた私を一人残すのかと家族で海外赴任の話を祖母が引き止め、父の単身赴任となった。
  • 成美 - 主人公の学校での友達。

評価

平野啓一郎は、選考委員として本作を芥川賞に推したと言明したうえで、若いにもかかわらず「けざやか」という語を思わせるほど熟達しているが、主題には新味が無いと評した[4]

書誌情報

  • 宇佐見りん 『推し、燃ゆ』 河出書房新社、2020年9月11日発売[5]ISBN 978-4-309-02916-0

オーディオブック

2022年2月8日からオーディオブックサービスのaudiobook.jpで、三澤紗千香の朗読が配信されている[6]。同年のオーディオブック大賞2022で本作が「文芸部門準大賞」を受賞した[7]

脚注

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出典

  1. ^ a b “第164回芥川賞に宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」、直木賞は西條奈加さん「心淋し川」”. 好書好日 (2021年2月10日). 2021年2月17日閲覧。
  2. ^ “本屋大賞”. 2021年5月23日閲覧。
  3. ^ 「宇佐見りん『推し、燃ゆ』が50万部突破! 芥川賞受賞から4ヶ月経過も勢い継続」『PR TIMES』、河出書房新社、2021年5月17日。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000351.000012754.html2021年5月23日閲覧 
  4. ^ 文藝春秋2021年三月号、芥川賞選評
  5. ^ “推し、燃ゆ”. 河出書房新社. 2021年4月23日閲覧。
  6. ^ “推し、燃ゆ|日本最大級のオーディオブック配信サービス audiobook.jp”. audiobook.jp. 2022年2月8日閲覧。
  7. ^ “ユーザーが選ぶ「オーディオブック大賞2022」が決定!『invert 城塚翡翠倒叙集』、『サイコロジー・オブ・マネー』『超訳 カーネギー 人を動かす』が各部門大賞に輝く”. PR TIMES. 2022年10月24日閲覧。

外部リンク

 第164回芥川龍之介賞
 
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1930年代
1940年代
1950年代
 
1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回)
1960年代
1970年代
 
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)
1980年代
  • 第83回 該当作品なし
  • 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
  • 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
  • 第86回 該当作品なし
  • 第87回 該当作品なし
  • 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
  • 第89回 該当作品なし
  • 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
  • 第91回 該当作品なし
  • 第92回 木崎さと子「青桐」
  • 第93回 該当作品なし
  • 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
  • 第95回 該当作品なし
  • 第96回 該当作品なし
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