林陽子

曖昧さ回避 元バレーボール選手の「林蓉子」とは別人です。

林 陽子(はやし ようこ)は、日本弁護士フェミニスト。国連女子差別撤廃委員会委員長、「公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター」理事長。女性にかかわる問題に長年取り組んでいる。

女性問題に対する取り組み

女性の権利問題に長年取り組んでいる。

  • 林が所属するアテナ法律事務所は、学生時代より親交のあった林弁護士と加城弁護士が共同で2006年に設立。両弁護士は弁護士として駆け出しのころ、日本で働く外国人女性のシェルターをボランティアでともに支援。現在は、林弁護士は内閣府男女共同参画会議「女性に対する暴力専門調査委員会」委員や国連女性差別撤廃委員会委員に就任、加城弁護士は職場のハラスメント研究所所長を兼任するというように、女性の権利問題に関する活動、その関連事件に継続的に取り組んできている。『ロイヤーズマガジン』(2010年11月号)
  • 2000年4月20日の朝日新聞関西版・家庭面で痴漢と誤認逮捕された男性が、起訴され裁判で争い、無罪を勝ち取るまでの苦闘の様子が描かれていた記事に『痴漢を警察に突き出しやすい環境が整ってきたのは歓迎すべきことだ。(中略) 今回の事件の場合、結果として無実だったのに28日間も拘留されていたという点が一般的に見てひどい、と思われるかもしれないがそれはほかの刑事事件でも誤認逮捕されれば同じ事になる。痴漢についてだけたかだか痴漢と考えないでほしい。 被害者には今回の事件報道にたじろがないで、卑劣な犯罪はもっと告発していってほしいと思う』とコメントした。
  • 2002年男女共同参画会議の中で『調教ゲームや強姦ビデオなどの製造販売が、犯罪組織の資金源になっている』[1]と発言した。
  • 2008年11月号の情報誌「アイユ」[2]」((財)人権教育啓発推進センター発行)において、東郷良尚(日本ユニセフ協会)・若宮啓文らとの座談会(世界人権宣言60周年記念座談会)に出席。
  • この中で、選択的夫婦別姓制度導入を支持する[3]。「結婚によって自分の姓を奪われないことも人権。」と述べる[4]
  • 2008年1月、国連女子差別撤廃委員会の委員に就任。2015年2月からは同委員長を務める。2016年、「慰安婦の真実」国民運動が、外務省に即時解任を求める署名を提出[5]
  • 2023年7月5日、「公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター」理事長に就任した[6]

略歴

著書・訳書

  • 『女性差別撤廃条約注解』[10]〈共著、国際女性の地位協会編、尚学社、1992年)ISBN 9784915750229
  • 『働く女たちの裁判』(共著、学陽書房、1996年)ISBN 9784313840768
  • 『女性への暴力・・・アメリカの文化人類学者が見た日本の家庭内暴力と人身売買』(共訳、シャーマン・バビオー著、明石書店、1996年)ISBN 9784750308814
  • 『日本における差別と人権(第4版)』[10]〈共著、解放出版社、2002年)ISBN 9784759260656
  • 『実務 ジェンダー法講義』(共著、民事法研究会、2007年)ISBN 9784896284119

脚注

  1. ^ 第12回男女共同参画会議女性に対する暴力に関する専門調査会議事要旨
  2. ^ 「人権とーく」世界人権宣言60周年記念座談会(前編) 東郷良尚さん・林陽子さん・若宮啓文さん(「アイユ」2008年11月号)
  3. ^ 未来館ニュース、Vol.34、2009年.
  4. ^ 「民法改正速やかに 選択的夫婦別姓など実現へ集会」 しんぶん赤旗、2015年4月3日
  5. ^ 国連日本人委員長を「即時解任せよ」慰安婦問題「不当見解」 「国民運動」が外相宛に署名提出
  6. ^ “理事長就任ご挨拶”. 公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター. 2024年2月8日閲覧。
  7. ^ 女子差別撤廃委員会委員選挙投票結果
  8. ^ 女子差別撤廃委員会委員選挙投票結果
  9. ^ 林陽子弁護士の女子差別撤廃委員会委員長選出
  10. ^ a b 吉峯康博 (2008年). “国連『女性差別撤廃委員会』の委員に 林 陽子 弁護士が就任されました!”. 2009年9月19日閲覧。

外部リンク

  • 日弁連 国際機関就職支援 インタビュー 林 陽子 会員(2009年3月3日)


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