第35諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)

第35諸兵科連合軍
創設 1942年7月10日
所属政体 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシアの旗 ロシア
所属組織 ロシア陸軍
部隊編制単位
兵科 諸兵科連合
兵種/任務/特性 諸兵科連合作戦
人員 10,000人[1]
所在地 アムール州ベロゴルスク
上級単位 東部軍管区
主な戦歴 第二次世界大戦
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 アレクサンドル・サンチク中将
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第35諸兵科連合軍(だい35しょへいかれんごうぐん、ロシア語: 35-я общевойсковая армия)は、ロシア陸軍。東部軍管区隷下。

ソビエト連邦による満洲侵攻ブチャの戦いに参加した。

概要

第二次世界大戦

1941年7月22日、第二次世界大戦の影響に伴い、赤軍の第18狙撃軍団を基幹に第35軍としてロシア・ソビエト連邦社会主義共和国で創設された[2]

1945年8月、満洲で降伏した日本軍の武装解除に参加し、戦争犯罪の可能性も指摘されたが戦後に解隊された[2]

冷戦

1969年6月25日、ソ連地上軍の第29軍団を基幹に第35諸兵科連合軍としてアムール州で再編された[3]

1992年12月26日、ソビエト連邦の崩壊ロシアの独立に伴い、創設されたロシア陸軍に編入した。

ロシアのウクライナ侵攻

北部・キーウ戦線

キーウ攻勢」、「チェルノブイリの戦い」、「イヴァンキウの戦い」、「キーウの戦い (2022年)」、「ブチャの戦い」、および「イルピンの戦い」も参照

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻では、第5諸兵科連合軍、第29諸兵科連合軍、第36諸兵科連合軍と合同でベラルーシから攻勢を開始し、北部キーウ州チェルノブイリ、イヴァンキウ、ブチャイルピンを占領したが、第38独立親衛自動車化狙撃旅団が壊滅して4月上旬にキーウ州から撤退した[4]。ブチャでは第64独立自動車化狙撃旅団が戦争犯罪の可能性も指摘された[5]

北東部・イジューム戦線

ウクライナ北東部攻勢」および「イジュームの戦い (2022年)」も参照

2022年4月下旬、北東部ハルキウ州イジューム地区に再配置されて攻勢を開始したが、5月に第64独立親衛自動車化狙撃旅団が全滅したとドイツ在住ロシア人のセルゲイ・サムレニー記者が報告した[6][7]。6月上旬にはロシアの軍事ブロガーでルガンスク人民共和国兵士のアンドレイ・モロゾフが損害で兵士が100人未満となり、第35諸兵科連合軍が全滅したと報告した[8][1]

南部・ザポリージャ戦線

2023年6月中旬、再編されて南部ザポリージャ州ベルジャーンシク地区に再配置されていたが、ウクライナ軍のミサイル攻撃で野戦司令部が破壊され、セルゲイ・ゴリャチェフ参謀長が戦死して死傷者20人の損害を出した[9][10]

編制

  • 第54司令部旅団(ロシア語版)ベロゴルスク
  • 第38独立親衛自動車化狙撃旅団(ロシア語版、英語版)(エカテリノスラフカ)
  • 第64独立親衛自動車化狙撃旅団(クニャゼ=ヴォルコンスコエ)
  • 第69独立親衛援護旅団(ロシア語版、英語版)(バブストヴォ)
  • 第165親衛砲兵旅団(ロシア語版)
  • 第107親衛弾道ミサイル旅団(ロシア語版、英語版)ビロビジャン
  • 第71親衛対空ミサイル旅団(ロシア語版)
  • 第35NBC防護連隊
  • 第318独立通信連隊
  • 第82独立整備大隊
  • 第4729防空ミサイル基地
  • 第643防空指揮所
  • 第714指揮情報センター
  • 第63スペツナズ中隊

著名な出身者

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Мы часто пишем, что проверить достоверность информации в условиях войны невозможно. Пример — судьба российской 35-й армии Ее «похоронили» из-за поста в LiveJournal (уже удаленного) Meduza
  2. ^ a b 第35軍 ヴォロネジ州立大学公式サイト
  3. ^ 第35諸兵科連合軍 The Luftwaffe, 1933-45
  4. ^ ウクライナ軍、露アムール州から到着した露軍機械化旅団の殲滅を報告 ウクルインフォルム
  5. ^ Підрозділи ЗС РФ, що окуповували Київщину Truth Hounds
  6. ^ Russia's Butchers of Bucha brigade has already suffered 'heavy losses' in Donbas amid claims Putin sent them to their deaths so they could never give evidence at war crimes trial デイリー・メール
  7. ^ セルゲイ・サムレニー Twitter
  8. ^ Russian Offensive Campaign Assessment, June 3 戦争研究所
  9. ^ ウクライナ南部担当将官解任 反転攻勢受け「上層部と対立」―ロシア 時事ドットコム
  10. ^ Войска теряют голову ノーヴァヤ・ガゼータ