第54回皐月賞

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第54回皐月賞
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会(JRA)
競馬場 中山競馬場
施行年 1994年
施行日 4月17日
距離 芝2000m
格付け GI
出走条件 サラブレッド系4歳牡・牝(指定)
負担重量 定量
天候
馬場状態
優勝馬 ナリタブライアン
優勝騎手 南井克巳
優勝調教師 大久保正陽栗東
優勝馬主 山路秀則
優勝生産者 早田牧場新冠支場(新冠町
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映像外部リンク
1994 皐月賞
レース映像 jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画

第54回皐月賞(だい54かいさつきしょう)は、1994年4月17日に施行された競馬競走である。ナリタブライアンが優勝した。年齢は全て旧表記にて表記

レース施行時の状況

共同通信杯4歳ステークススプリングステークスを優秀な内容で優勝した前年の最優秀3歳牡馬・ナリタブライアンがクラシックの最有力候補と目され、その対抗馬としてデビューから3連勝したエアチャリオット、弥生賞でエアチャリオットを破ったサクラエイコウオーステートジャガー産駒の重賞馬として話題を集めたメルシーステージなどが有力馬として挙げられた。中でもナリタブライアンの評価は高く、皐月賞出走前からすでに三冠馬候補と評価する者もいた。なお、ラジオたんぱ杯3歳ステークス、シンザン記念と重賞を2連勝したナムラコクオーも有力馬の一頭であったが、故障により出走することができなかった。

トライアルの結果

第31回弥生賞
着順 競走馬名 騎手 タイム 着差
1 サクラエイコウオー 牡4 小島太 2.01.3
2 エアチャリオット 牡4 横山典弘 2.01.7 2馬身1/2
3 ナムラコクオー 牡4 上村洋行 2.01.7 ハナ
若葉ステークス
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 オフサイドトラップ 牡4 安田富男 2.02.7
2 トニーザプリンス 牡4 坂井千明 2.02.8 1/2馬身
第43回スプリングステークス
着順 競走馬名 性齢 騎手 タイム 着差
1 ナリタブライアン 牡4 南井克巳 1.49.1
2 フジノマッケンオー 牡4 田中勝春 1.49.7 3馬身1/2
3 イブキダイハーン 牡4 上村洋行 1.49.7 1馬身1/2

(レース内容) ナリタブライアンは内枠(発馬機内の内寄りの枠)を引いたことから馬群に包まれることを避けるために序盤は最後方につけ、第3コーナーからまくりをかけて優勝した。

出走馬と枠順

枠番 馬番 競走馬名 騎手 オッズ 調教師
1 1 ナリタブライアン 牡4 南井克巳 1.6(1人) 大久保正陽
2 カズサハリケーン 牡4 浜野谷憲尚 174.6(15人) 鹿戸幸治
2 3 メルシーステージ 牡4 河北通 10.4(4人) 小野幸治
4 イイデライナー 牡4 岸滋彦 81.0(10人) 大久保正陽
3 5 エアチャリオット 牡4 横山典弘 6.4(2人) 伊藤正徳
6 ドラゴンゼアー 牡4 加藤和宏 143.0(12人) 中尾謙太郎
4 7 サクラスーパーオー 牡4 的場均 47.9(9人) 平井雄二
8 トニーザプリンス 牡4 坂井千明 32.3(7人) 沢峰次
5 9 サクラエイコウオー 牡4 小島太 10.4(3人) 境勝太郎
10 アイネスサウザー 牡4 柴田善臣 32.6(8人) 本郷一彦
6 11 インターマルス 牡4 鹿戸雄一 57.7(11人) 武邦彦
12 フジミハミルトン 牡4 橋本広喜 257.5(17人) 中尾銑治
7 13 トラストカンカン 牡4 柴田政人 144.7(13人) 河野通文
14 サムソンビッグ 牡4 田所秀孝 158.8(14人) 鹿戸幸治
15 オフサイドトラップ 牡4 安田富男 13.3(5人) 加藤修甫
8 16 フジノマッケンオー 牡4 武豊 14.8(6人) 中村好夫
17 イナズマタカオー 牡4 大崎昭一 87.1(12人) 日迫良一
18 マイネルゼウス 牡4 木幡初広 336.1(18人) 稲葉隆一

レース結果

着順 枠番 馬番 競走馬名 タイム 着差
1 1 1 ナリタブライアン R1.59.0
2 4 7 サクラスーパーオー R1.59.6 3馬身1/2
3 8 16 フジノマッケンオー R1.59.7 3/4馬身
4 3 6 ドラゴンゼアー R1.59.7 クビ
5 4 8 トニーザプリンス R1.59.8 1/2馬身
6 5 10 アイネスサウザー R2.00.0 1馬身1/2
7 7 15 オフサイドトラップ R2.00.6 3馬身1/2
8 5 9 サクラエイコウオー R2.00.6 アタマ
9 8 17 イナズマタカオー R2.00.8 1馬身1/2
10 1 2 カズサハリケーン R2.00.9 クビ
11 2 4 イイデライナー R2.01.1 1馬身1/4
12 6 12 フジミハミルトン R2.01.2 1/2馬身
13 2 3 メルシーステージ R2.01.4 1馬身1/4
14 8 18 マイネルゼウス R2.01.5 クビ
15 6 11 インターマルス R2.01.5 アタマ
16 3 5 エアチャリオット R2.01.6 3/4馬身
17 7 14 サムソンビッグ R2.01.7 クビ
18 7 13 トラストカンカン R2.02.5 5馬身

レース展開

サクラエイコウオーが逃げ、非常に速いペースで推移した。1番人気のナリタブライアンは先行策から第4コーナーで先頭に並びかけると後方から追い込んだサクラスーパーオーおよびフジノマッケンオーの追撃をかわし中山競馬場2000mのコースレコードで優勝した。

データ

1000m通過タイム 58.8秒(サクラエイコウオー)
上がり4ハロン 48.3秒
上がり3ハロン 36.1秒
優勝馬上がり3ハロン 35.8秒

払戻金

単勝式 1 160円
複勝式 1 120円
7 790円
16 350円
枠連 1-4 1240円
馬連 1-7 2850円

達成された記録

  • ナリタブライアンは4歳馬ながら中山競馬場芝2000mのコースレコードを0.5秒更新した。加えて、皐月賞が正式に芝2000mで施行されて以来、初めてタイムを2分切って勝利を飾った事にもなった。
  • 馬主の山路秀則、調教師の大久保正陽は前年のナリタタイシンに続き、2年連続で皐月賞を制覇した。

レースにまつわるエピソード

  • ナリタブライアンはスプリングステークスに続き内枠となったが、レース前に南井が馬場を下見したところコース内側の馬場状態が良かったため、馬場の内側を先行策する作戦がとられることになった。
皐月賞勝ち馬
1930年代
1940年代

第2回 ウアルドマイン / 第3回 セントライト / 第4回 アルバイト / 第5回 ダイヱレク / 第6回 クリヤマト / 第7回 トキツカゼ / 第8回 ヒデヒカリ / 第9回 トサミドリ

1950年代

第10回 クモノハナ / 第11回 トキノミノル / 第12回 クリノハナ / 第13回 ボストニアン / 第14回 ダイナナホウシユウ / 第15回 ケゴン / 第16回 ヘキラク / 第17回 カズヨシ / 第18回 タイセイホープ / 第19回 ウイルデイール

1960年代

第20回 コダマ / 第21回 シンツバメ / 第22回 ヤマノオー / 第23回 メイズイ / 第24回 シンザン / 第25回 チトセオー / 第26回 ニホンピローエース / 第27回 リュウズキ / 第28回 マーチス / 第29回 ワイルドモア

1970年代
1980年代
1990年代
2000年代

第60回 エアシャカール / 第61回 アグネスタキオン / 第62回 ノーリーズン / 第63回 ネオユニヴァース / 第64回 ダイワメジャー / 第65回 ディープインパクト / 第66回 メイショウサムソン / 第67回 ヴィクトリー / 第68回 キャプテントゥーレ / 第69回 アンライバルド

2010年代

第70回 ヴィクトワールピサ / 第71回 オルフェーヴル / 第72回 ゴールドシップ / 第73回 ロゴタイプ / 第74回 イスラボニータ / 第75回 ドゥラメンテ / 第76回 ディーマジェスティ / 第77回 アルアイン / 第78回 エポカドーロ / 第79回 サートゥルナーリア

2020年代

第80回 コントレイル / 第81回 エフフォーリア / 第82回 ジオグリフ / 第83回 ソールオリエンス / 第84回 ジャスティンミラノ