箱根登山鉄道ケ100・ケ200形客車
箱根登山鉄道ケ100・ケ200形客車 | |
---|---|
ケ100形・ケ200形 内装 | |
基本情報 | |
製造所 | ガングロフ |
製造年 | 1995年 |
製造数 | 2両2編成(101+201、102+202) |
運用終了 | 2019年 |
主要諸元 | |
編成 | 2両 |
軌間 | 983mm |
編成定員 | 251人(乗務員1人含) |
車両定員 | 126人(立席定員) 38人(着席定員:ケ100形) 34人(着席定員:ケ200形) |
車両重量 | 8.7t |
全長 | 12,239mm |
全幅 | 2,510mm |
全高 | 3,740mm |
備考 | 数値は[1]に基づく。 |
テンプレートを表示 |
箱根登山鉄道ケ100形・ケ200形客車(はこねとざんてつどうケ100がた・ケ200がたきゃくしゃ)は、箱根登山鉄道(現:小田急箱根)が同社鋼索線用に1995年に投入したケーブルカー車両。
概要
鋼索線の設備更新工事が行われた1995年にスイス・ベルンのガングロフ社にて製造され、同年3月16日に運行を開始。関東のケーブルカー初の2両連結車・日本国内のケーブルカー初の冷房車として登場した。強羅側がケ100形、早雲山側がケ200形となっており、先頭部窓下には編成番号が記され、101-201がHT1編成、102-202がHT2編成を名乗る。塗装は、それまでの小田急ロマンスカーNSEと同じオレンジ+グレーから、HiSEと同じ赤+白になった。
室内にはクロスシートが配され、連結面側のみロングシート(優先席)になっている。吊革も優先席前にのみ設置されている。定員は1両で126名(乗務員含む)、2両での最大乗車人員は251名(乗務員1名含む)となり、登山電車3両分以上の輸送力を誇る。パンタグラフは各車先頭部に1基ずつ搭載され、当初は菱形のものだったが、後年シングルアーム型に変更された。側扉は平行四辺形状のもので、斜めにスライドして開閉する。
検修作業は早雲山駅で行われる。このため早雲山駅構内の線路はピット構造となっている。
なお、設備更新工事では大型車両に更新されることから軌道強化が行われ、巻上機もスイス、フォンロール社(de:Von Roll)製のものに更新されている。
その後、2020年春にかけて鋼索線の設備更新工事が行われる事となり、当形式は2019年(令和元年)12月2日の最終運行をもって引退し[2][3]、翌12月3日に解体のため搬出された。なお、台車のみ翌2020年より運行開始したケ10・ケ20形に流用されている。
脚注
- ^ 車両紹介|箱根登山電車 箱根登山ケーブルカー - 箱根登山鉄道 2018年10月29日閲覧
- ^ 『12月2日箱根登山ケーブルカー現役車両引退 ラストランヘッドマークを掲出します。』(プレスリリース)箱根登山鉄道、2019年11月25日。https://www.hakone-tozan.co.jp/dat/pdf/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%EF%BC%88HP%EF%BC%89.pdf。2019年12月8日閲覧。
- ^ 『ケーブルカー施設更新工事に伴う箱根登山ケーブルカー運転休止のお知らせ』(プレスリリース)箱根登山鉄道、2019年11月19日。https://www.hakone-tozan.co.jp/dat/pdf/%E3%80%90HP%E6%9C%80%E7%B5%82%E6%8F%90%E5%87%BA%E7%89%88%E3%80%91%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%BC%E9%81%8B%E4%BC%91%202.pdf。2019年12月8日閲覧。
外部リンク
- 箱根登山ケーブルカーの特色
- ケ100・ケ200
- 上記2ページは箱根登山鉄道公式サイト内
- ガングロフ公式サイト(ドイツ語)
- ケーブルカー、ロープウェイ搬機については英語ページあり
小田急箱根の車両 | |
---|---|
現有車両 | 鉄道線用:チキ1形(チキテ1形)→モハ1形 - チキ2形(チキテ2形)→モハ2形(モハニ2形) - 1000形「ベルニナ号」 - 2000形「サン・モリッツ号」 - 3000形・3100形「アレグラ号」 - モニ1形 |
過去の車両 |