縦結び

縦結び

縦結び(Granny knot)とは、ロープの端と端をつなげる結び方のひとつ。女結びともいう[1]

結び方

縦結びは次のように結ぶ。

まず、結ぶ紐の端と端を1度絡める。つまり、片方を他方にひと結びする。続いて同じことをもう一度繰り返すが、紐を絡める向きをさきほどと同じ向きになるようにする。あとは紐を引いて結び目を締めれば縦結びとなる。

特徴・用途

縦結びを結ぶときに紐の絡め方の向きを1回目と2回目でかえると横結びとなるが、縦結びは横結びと比べて強度が低くほどけやすい(詳細は本結び#横結びと縦結びを参照)。そのため縦結びは横結びと比べると使われる機会は少ないが、一度結ぶと結び目が固定される横結びと違って、一度結んだあと再度2つの端を引いて締めつけることができるため、手術の際の結紮などでは用いられることがある[1]。また、台湾朝鮮半島ではよく用いられている[2]

  • 横結び
    横結び
  • 縦結び
    縦結び

参考文献

  • ジェフリー・バドワース著、乙須敏紀訳 『結びのテクニック』 産調出版、2001年。ISBN 978-4882822363。
  • 和田守健 『ロープの結び方』 舵社、2003年。ISBN 978-4807215119。

注釈

  1. ^ a b 寺島裕夫「基本臨床手技第7回:結紮(糸結び)」『レジデント』2009年、2巻、10号、p131
  2. ^ 額田巌 『結び目の謎』 中央公論社1980年、165頁。