飢餓同盟

飢餓同盟
作者 安部公房
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 書き下ろし
刊本情報
出版元 大日本雄弁会講談社
出版年月日 1954年2月
総ページ数 263
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飢餓同盟』(きがどうめい)は、安部公房の長編小説である[1]

概要

同作は、1954年(昭和29年)に大日本雄弁会講談社より発表された263ページに及ぶ作品[2][3]

同作は、安部公房にとって初の書き下ろし小説となった作品である[4]

あらすじ

山あいの地方都市・花園町を舞台に、疎外された爪弾きものたちが革命のために秘密結社「飢餓同盟」を結成し、権力に対する夢を地熱発電の開発に託した。しかし、その計画は町長やボスたちに横取りされてしまう。そのように、町全体が一つの大きな病棟のようなところで、渦巻いて崩壊していく飢餓同盟の野望を追いつつ、彼らの生への執着を描いた[2][5]

脚注

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  1. ^ “飢餓同盟(キガドウメイ)とは - 飢餓同盟の読み方 Weblio辞書”. www.weblio.jp. 2020年11月24日閲覧。
  2. ^ a b “飢餓同盟(きがどうめい)の意味 - goo国語辞書”. goo辞書. 2020年11月24日閲覧。
  3. ^ “飢餓同盟 - 国立国会図書館リサーチ”. 2020年11月24日閲覧。
  4. ^ 鳥羽耕史「安部公房研究 : 初期の政治・芸術運動を中心として」早稲田大学 学位請求論文甲第2115号、2005年、NAID 500000345264、2021年6月20日閲覧 
  5. ^ “安部公房 『飢餓同盟』 | 新潮社”. www.shinchosha.co.jp. 2020年11月24日閲覧。
安部公房の作品
小説

終りし道の標べに - デンドロカカリヤ - 夢の逃亡 - 壁 - バベルの塔の狸 - 赤い繭 - 洪水 - 魔法のチョーク - 事業- 飢えた皮膚 - 闖入者 - 水中都市 - R62号の発明 - 飢餓同盟 - 奴隷狩 - 盲腸 - 棒 - けものたちは故郷をめざす - 夢の兵士 - 鉛の卵 - 第四間氷期 - 使者 - 透視図法 - 石の眼 - チチンデラ ヤパナ - 無関係な死 - 砂の女 - 他人の顔 - 榎本武揚 - 時の崖 - 終りし道の標べに - カーブの向う - 人間そっくり - 燃えつきた地図 - 箱男 - 密会 - ユープケッチャ - 方舟さくら丸 - カンガルー・ノート - 飛ぶ男

戯曲

制服 - どれい狩り - 快速船 - 幽霊はここにいる - おまえにも罪がある - 友達 - 榎本武揚 - 棒になった男 - 未必の故意 - 愛の眼鏡は色ガラス - 緑色のストッキング - ウエー 新どれい狩り

評論・随筆

東欧を行く ハンガリア問題の背景 - 猛獣の心に計算器の手を - 砂漠の思想 - 裁かれる記録 映画芸術論 - 内なる辺境 - 発想の周辺 - 手について - 反劇的人間 - 笑う月 - 都市への回路 - 死に急ぐ鯨たち

詩集

無名詩集

テレビ・ラジオドラマ

煉獄 - お化けが街にやって来た - お気に召すまま - 吼えろ! - 虫は死ね - 審判 - こんばんは21世紀 - 目撃者

映画

おとし穴 - 砂の女 - 燃えつきた地図 - 友達

関連項目

安部真知 – 安部公房スタジオ

関連カテゴリ

安部公房 - 小説 - 戯曲 - 原作映画作品

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