高橋幸八郎
高橋 幸八郎 (たかはし こうはちろう、1912年6月1日 - 1982年7月2日)は、日本の歴史学者。専門は西洋経済史・フランス史。
人物
福井県今立郡河和田村(現在の鯖江市河和田町)の地主の家に生まれる。東京大学の卒業論文「英仏協商の展開(1904-1906年)」では国際関係史を主題に選び実証的な研究を行うが、のちに理論的な側面に関心を強め、社会経済史へと方向を転回していく。
マルク・ブロックやジョルジュ・ルフェーヴルと手紙を通じて親交を深め、とりわけ後者からは長きに渡って薫陶を受ける。
英語圏で展開された「封建制から資本主義への移行論争(フランス語版)(ドッブ・スウィージー論争)」[注釈 1]において日本の経済史家の立場から論陣を張り、イギリス史の大塚久雄と並んで戦後歴史学の立役者とされる。
後半生は国際歴史学会理事、土地制度史学会代表理事などを務め、歴史家相互の対話促進や後進の育成に尽力した。
経歴
- 1929年 第一高等学校文科甲類進学
- 1932年 東京帝国大学文学部西洋史学科入学[1]
- 1934年 東京帝国大学文学部西洋史学科卒業
- 1941年 京城帝国大学赴任
- 1947年 東京大学社会科学研究所赴任
- 1952年 フランス政府招聘客員教授(〜53年)
- 1973年 東京大学社会科学研究所を定年退官
- 1982年 死去
脚注
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注釈
- ^ 英語版記事「資本主義の歴史(英語版)」も参照。
出典
- ^ 『官報』第1593号、昭和7年4月23日、p.701
主要著作
単著
共編著
共訳書
- ジョルジュ・ルフェーヴル『一七八九年 フランス革命序論』(岩波書店、1975年)
関連項目
参照文献
参考文献
- 「高橋幸八郎教授略歴,業績目録 (経済史研究とその国際交流--社会科学研究所25年間の回顧とともに)」東京大学社会科学研究所 / 東京大学社会科学研究所 編「社會科學研究」24(2) 1972年 p188~199
外部リンク
- 1973年春 - 高橋定年退官時の集合写真。近藤和彦の個人ページより。
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