12ドイム臼砲

12ドイム臼砲とはオランダの臼砲である。 数人で運搬可能な軽臼砲青銅の鋳物でできた砲口装填式滑腔砲である。仰角は固定で射程の調節は火薬の量で調節していた。

ドイムとはオランダ独自の単位で実質的にはメートル法の1センチメートルと同じである。 幕末の日本に多数が輸入され十二栂臼砲(じゅうにぼきゅうほう)と呼ばれていた。 戊辰戦争で活躍した後、明治になると陸軍の装備となり各鎮台に4門ずつ配備された。 明治23年に正式装備から外され退役して倉庫で眠っていたが日露戦争では再び持ち出され大量に保管されていた砲弾が12センチ迫撃砲の砲弾として再利用されている。

大山巌がこの砲を元に日本初の国産火砲である弥助砲(十二斤綫臼砲)を作った。なお、大山が設計したために弥助砲と呼ばれる砲はもう一種あり、四斤山砲の改良型である長四斤山砲がそれである。

スペック

関連項目

野砲(師団砲兵)
野砲榴弾砲
山砲騎砲
重砲(重砲兵)
移動/固定式火砲
固定式火砲
明治
  • 十九糎加農
  • 二十四糎臼砲
  • 二十四糎加農
  • 十二糎速射加農
  • 九糎速射加農
  • 改正二十三口径二十四糎加農
  • 改正二十六口径二十四糎加農
  • 三十口径二十七糎加農
  • 三十六口径二十七糎加農
大正・昭和
輸入火砲・列車砲
  • 加式二十七糎加農
  • 斯式二十七糎加農
  • 加式十二糎速射加農
  • 馬式十二糎速射加農
  • 安式二十四糎加農
  • 斯加式九糎速射加農
  • 斯加式十二糎速射加農
  • 斯加式二十七糎加農
  • 克式砲塔十五糎加農
  • 参式砲塔十五糎加農
  • 克式十糎半速射加農
  • 九〇式二十四糎列車加農
野戦重砲(野戦重砲兵)
榴弾砲・加農
臼砲
  • 十二栂臼砲
  • 十三栂臼砲
  • 二十栂臼砲
  • 二十九栂臼砲
  • 十二斤臼砲
  • 九八式臼砲
迫撃砲・投射器
噴進砲
高射砲
高射機関砲
対戦車砲
歩兵砲
無反動砲
空挺砲
戦車砲
舟艇砲