『FALLING INTO YOU 』(フォーリング・イントゥ・ユー=あなたに落ちていく)は、1996年 3月11日 に発売されたセリーヌ・ディオン のアルバム。英語盤では4枚目、通算21枚目である。本国ではFalling into You と表記されるが、日本盤では全て大文字で表記される。
グラミー賞 最優秀アルバム賞や、グラミー賞最優秀ポップボーカルアルバム賞など、世界中で多くの賞を受賞した。またディオンは1997年 4月17日 にモナコ で行われたWorld Music Awards に出席し、Best-selling Canadian female singer、Best-selling artist (全ジャンル)、Best-selling Pop artistの三つの賞を受賞した。1996年には2500万枚を販売し、これまで世界中で3200万枚以上を販売した[1] 。
音楽性 このアルバムでディオンは人気に火が点き、彼女の音楽のさらなる可能性を示した。このアルバムにはオーケストラ・フリル、アフリカ詠唱、バイオリン、スペインギター、トロンボーン、カバキーニョ、サクソフォーンなどの楽器で新しい音を引き出し、そこから様々なジャンルの曲を収録するなど、より大衆受けするアルバムとしての傾向がある。打楽器が多用されたタイトルトラックと「リヴァー・ディープ、マウンテン・ハイ」(ティナ・ターナー のカヴァー)、ピアノなどの古典楽器に依存はしているもののソフト・ロックである「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ 」(ジム・スタインマン の曲のリメイク)とエリック・カルメン のリメイク「オール・バイ・マイセルフ 」、映画「アンカーウーマン」の主題歌に使用されたバラード「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー 」などシングルも多種多様である。「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」は1996年のアカデミー賞 最優秀主題歌賞とグラミー賞 にノミネートされ、ディオンは双方の授賞式に出席し歌を披露した。またこのアルバムには アレサ・フランクリン の「(ユー・メイク・ミー・フィール・ライク)ア・ナチュラル・ウーマン」とマリー・クレール・デュバルドの「フォーリング・イントゥ・ユー」のカヴァーがそれぞれ収録されている。
「イフ・ザッツ・ホワット・イット・テイクス 」、「アイ・ドント・ノウ」、「フライ」はそれぞれフランス語アルバム「フレンチ・アルバム 」の収録曲で、歌詞を英語に編曲したものである。
プロモーション その後ディオンは1996年 のアトランタオリンピック 開会式で10万人以上のスタジアムの観衆と、世界中の35億人のテレビ視聴者の前で「パワー・オブ・ザ・ドリーム 」を歌い、彼女の世界の檜舞台での地位はさらに高まった。またその時セリーヌ・ディオンは、カナダ人選手を応援するため臨時にカナダチームに寄付した。アジアとオーストラリアのいくつかのFALLING INTO YOUの限定版にこの歌のライヴ音源が収録されている。スタジオ音源はベストアルバム「ザ・スペシャル・ベスト」に収録されている。
そしてディオンはこのアルバムをサポートアルバムにライブツアー「FALLING INTO YOU ツアー」を行った 。
シングル 1995年、日本での1位獲得シングル「トゥ・ラヴ・ユー・モア 」が発売され[2] 、100万枚以上を売り上げた[3] 。その結果セリーヌ・ディオンは、日本のオリコン シングルチャートにおいて洋楽アーティストとして12年ぶりに首位を獲得したアーティストとなった。[4] 。1996年には、アメリカ1位獲得シングル「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー 」が発売される。その他、このアルバムからのヒットシングルとしては「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ 」や「オール・バイ・マイセルフ 」があり、どちらともビルボードホット100 においてトップ5を記録している[5] 。また、北米とアジア以外ではタイトルトラックがビコーズ・ユー・ラヴド・ミー以後このアルバムからの最初のシングルとして発売されている。他にもこのアルバムからは4つのシングルが発売された。
収録曲 アジア版ボーナストラック # タイトル 作詞・作曲 時間 15. 「(ユー・メイク・ミー・フィール・ライク)ア・ナチュラル・ウーマン」 ジェリー・ウェクスラー、ジェリー・ゴフィン 、キャロル・キング 3:40 16. 「トゥ・ラヴ・ユー・モア」 フォスター、マイルズ 5:28
ヨーロッパ/オーストラリア版ボーナストラック # タイトル 作詞・作曲 時間 8. 「(ユー・メイク・ミー・フィール・ライク)ア・ナチュラル・ウーマン」 ウェクスラー、ゴフィン、キング 3:40 14. 「ユア・ライト」 ノヴァ 5:12
カナダ版ボーナストラック # タイトル 作詞・作曲 時間 15. 「ユア・ライト」 ノヴァ 5:12
スペイン/南米版ボーナストラック # タイトル 作詞・作曲 時間 15. 「(ユー・メイク・ミー・フィール・ライク)ア・ナチュラル・ウーマン」 ウェクスラー、ゴフィン、キング 3:40 16. 「Sola Otra Vez 」 カルメン、ラフマニノフ、マニー・ベニート 5:12
アジア限定版ボーナスCD # タイトル 作詞・作曲 時間 1. 「パワー・オブ・ザ・ドリーム 」 フォスター、ケネス・エドモンズ、リンダ・トンプソン 4:31 2. 「ユア・ライト」 ノヴァ 5:12 3. 「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ」(クラシック・パラダイス・ミックス) スタインマン 8:15 4. 「パワー・オブ・ラヴ」(ライヴ) キャンディー・デルージュ、グンター・メンデ、メアリー・スーザン・アップルゲート、ジェニファー・ラッシュ 4:45 5. 「リヴァー・ディープ、マウンテン・ハイ」(ライヴ) スペクター、バリー、グリニッチ 3:29
初回オーストラリア限定版ボーナスCD # タイトル 作詞・作曲 時間 1. 「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」 ウォーレン 4:33 2. 「アイ・ドント・ノウ」 ガルドストン、ゴールドマン 4:38 3. 「愛をふたたび 」 ゴールドマン 4:14 4. 「バレー」 ゴールドマン 4:25 5. 「パワー・オブ・ザ・ドリーム」 フォスター、エドモンズ、トンプソン 4:31
発売日 地域 日付 レーベル 規格 品番 オーストラリア 1996年3月8日 ソニー・ミュージック、エピック 、550 CD 4837922 ヨーロッパ 1996年3月11日 ソニー・ミュージック、コロムビア アメリカ 1996年3月12日 エピック、550 67541 カナダ ソニー・ミュージック、コロムビア 日本 1996年3月14日 ソニー・ミュージック・ジャパン、エピック、550 ESCA-6410 オーストラリア 1997年1月20日 ソニー・ミュージック、エピック、550 2枚組CD 6629669 韓国 ソニー・ミュージック、コロムビア CP2K-1784 ヨーロッパ 2009年10月2日 88697593672
参考文献 ^ “everyhit.co.uk”. Global All-Time Top 20 Albums . 2007年4月2日 閲覧。 ^ “セリーヌ・ディオンwithクライズラー&カンパニーのシングル売り上げランキング”. オリコン . 2010年8月27日 閲覧。 ^ “年度別ミリオンセラー一覧 1995年”. 日本レコード協会 . 2010年3月26日 閲覧。 ^ “Dion, Céline page 269”. Who's Who of Canadian Women 1999–2000 . University of Toronto Press (2010年9月1日). 2010年9月1日 閲覧。 ^ “Celine Dion > Chart History > Billboard Hot 100”. Billboard . Nielsen Business Media, Inc. (2010年9月29日). 2010年9月29日 閲覧。 スタジオアルバム
ライブアルバム 『セリーヌ・ディオン・アン・コンセール』 『ア・ロランピア』 『パリ・ライヴ』 『オ・クール・デュ・スタード』 『ア・ニュー・デイ…ライヴ・イン・ラス・ヴェガス』 『Taking Chances ワールド・ツアー:ザ・コンサート』 『セリーヌ・ユヌ・スール・フォワ/ライヴ2013』 ベストアルバム
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