Google パーソンファインダー

Google パーソンファインダー
URL google.org/personfinder
タイプ 人道援助
運営者 Google
収益 なし
開始 2010年1月15日 (14年前) (2010-01-15)

Google パーソンファインダー（グーグル パーソンファインダー、英語: Google Person Finder）は、Googleが提供するウェブアプリケーションである[1]。自然災害が発生した場合、家族や知人等の消息が不明な際に名前や携帯電話番号を入力することで安否情報の登録や確認、検索を可能とするサービスである[1]。

概要

2010年に発生したハイチ地震発生後、Googleのエンジニアグループが開発した[2]。同年1月15日、Googleの社員のチームがアメリカ合衆国国務省と協力しオンラインのPeople Finderガジェットを作成し、行方不明者に関する情報を送信したり、データベースを検索することを可能とした[3]。同日は英語、フランス語、クレオール語で利用可能であった[3]。

アメリカ同時多発テロ事件およびハリケーン・カトリーナの以前の対応努力と同様、多くの異なる組織が行方不明者のリストを含むサイトを作成し、情報が互換性のない情報サイロに散らばるという懸念に繋がった[4]。PFIFを使用して、Google パーソンファインダーはCNNやマイアミ・ヘラルド（英語版）、ニューヨーク・タイムズが運営するレジストリを含むこれらのサイトから多数のデータを集約した[5][6]。

ハイチ地震に伴うGoogleの取り組みによって、Google クライシスレスポンスチームが結成された[2]。

2012年8月30日、パーソンファインダー体験版を常設した[7]。

展開

当初Google パーソンファインダーは通常時、Googleのサイトの多言語のクライシスレスポンスのページに埋め込まれており、同ページには衛星画像や避難所の場所、道路状況、停電情報などの様々な災害対応ツールが含まれた[8]。2011年の東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）では、Picasaのユーザーが避難所にて、被災者のリストをGoogle パーソンファインダーに手動でシステム入力し、提出することを可能としたプラットフォームを開始した[2]。

主な実例は以下の通り。

  • 2010年
    • 1月 - ハイチ地震（72時間以内に発動）[2]
    • 2月 - チリ地震（1日以内に発動）[2]
    • 7月 - パキスタン洪水（被災地がインターネットに接続不可であり、失敗と見なされた）[2]
  • 2011年
    • 2月 - カンタベリー地震（3時間以内に発動）[2]
    • 3月 - 東北地方太平洋沖地震（東日本大震災、1時間以内に発動）[2]
    • 10月 - トルコ東部地震（1時間以内に発動）[2]
  • 2013年
  • 2015年4月 - ネパール地震[13]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “震災から5年、グーグルは「まだまだ走り続ける」（未来形） (1/3)”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2016年3月9日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i “Google gives '20%' to Japan crisis”. CNN Money. CNN (2011年3月17日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  3. ^ a b “Staying connected in post-earthquake Haiti”. Official Google Blog. Google (2010年1月15日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  4. ^ “Information on Haiti Is Getting Siloed”. ニューヨーク・タイムズ (2010年1月17日). 2020年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  5. ^ “Using Google's Haiti Missing Persons Widget”. npr (2010年1月17日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  6. ^ “Google Centralizes Haiti People Finder; News Sites Share Data”. Poynter Online. The Poynter Institute (2010年1月18日). 2010年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月10日閲覧。
  7. ^ “パーソンファインダー体験版が常時、お試しいただけるようになりました”. Google Japan Blog. Google (2012年8月30日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  8. ^ “Google Extends Japan Information, Relief Online Tools”. PCWorld. IDG (2011年3月17日). 2021年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  9. ^ “Where to find helpful information about the Boston Marathon explosions”. Yahoo! News. Yahoo! (2013年4月15日). 2013年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  10. ^ “Live Blog: Yaan earthquake”. South China Morning Post (2013年4月21日). 2013年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  11. ^ “Google Person Finder: Tropical Cyclone Phailin”. Google. 2013年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  12. ^ “Google Person Finder: Typhoon Yolanda”. Google. 2013年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。
  13. ^ “Google launches Person Finder for 2015 Indo-Nepal Earthquake”. Biharprabha News (2015年4月25日). 2021年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月20日閲覧。

外部リンク

  • Google パーソンファインダー (安否情報)
  • パーソンファインダー (安否情報): 日本