WS-20 (エンジン)

WS-20(渦扇-20)は、中国瀋陽飛機工業集団(AVIC)が開発したターボファンエンジンである。

WS-20は、2008年頃にIl-76に搭載されている画像が公開された[1]。名称は多くのメディアでWS-20と報道されているが、2013年5月に開催された中国航空宇宙推進技術サミットの資料ではWS-188とされていた。この会議はAVICが共催しているため資料の内容はほぼ公式とされる[2]。その資料によればエンジンはWS-10のコアを流用しており、推力は12トン、搭載機としてはY-20輸送機のほか、C919旅客機が挙げられており、2015年より生産となっていた[3]アヴィエーションウィーク&スペーステクノロジーは、Y-20向けには出力不足、C919には効率が低すぎると称している[2]。2015年10月26日にはY-20の試作5号機に搭載されていたことが報じられている[4]

2023年3月に公開された画像にWS-20を搭載し、中国空軍の正規塗装を施されたY-20が確認されたことからY-20Bが既に就役したことが示唆された[5][6]

脚注

  1. ^ 外媒揭秘中国飞行试验研究院试飞团
  2. ^ a b China Developing Four High-Bypass Turbofans
  3. ^ CHINA AEROSPACE PROPULSION TECHNOLOGY SUMMIT
  4. ^ 鲲鹏翼下生旋风:谈涡扇20版运20的成功首飞
  5. ^ “Chinese WS20 engine likely entering operational service” (英語). Janes.com (2023年3月23日). 2023年5月31日閲覧。
  6. ^ “China Brings New WS-20 Turbofan Engines Into Service For Y-20 Transports: A Major Boost to Airlift Capabilities”. Military Watch Magazine (2023年3月24日). 2023年5月31日閲覧。
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