シロバナノヘビイチゴ
シロバナノヘビイチゴ | |||||||||||||||||||||||||||
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福島県燧ケ岳 2011年7月 | |||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Fragaria nipponica Makino (1912)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) |
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シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺・白花蛇苺[3]、学名: Fragaria nipponica )は、バラ科オランダイチゴ属の多年草。別名、モリイチゴ[1][3]、ヤクシマシロバナヘビイチゴ[1]。
分布と生育環境
日本では、本州の東北地方南部から中部地方まで、および屋久島に分布する[3]。山地帯から高山帯下部の、日当たりの良い深山の高原や草地に自生する[3]。アジアでは、済州島、樺太に分布する。
特徴
多年生の草本[3]。高さは10 - 30センチメートル (cm) [3]。根茎は肥厚し、枝はよく分枝し、長い匍匐枝を伸ばし、地をはう。
葉は根生して叢生し、長い葉柄をもった三出複葉で3小葉からなる[3]。小葉は倒卵形から長楕円形で長さ2 - 4 cm[3]、各小葉は側脈が目立ち、縁には鋭い鋸歯があり、裏面には伏毛がある。葉柄と花茎に開出毛がある。
花期は5 - 7月[3]。株の中心から1本の長い花茎を出し、細い花茎の先端に白い5弁の花を少数つける[3]。小花柄の毛はやや斜上し、果時には湾曲して下向きに果実(果床)をつける。花は白色で径15 - 20ミリメートル (mm) [3]、円い花弁は5個で、萼片、副顎片も5個になる。雄蕊は黄色で長さ3 - 4 mmになる。花後は花托が大きく膨らみ、径1 cmの球形から卵形の偽果(集合果)となって赤熟し、食用になる[3]。
食用
赤く熟した集合果(偽果)を生食する[3]。一般に広く栽培されているイチゴ(オランダイチゴ)に近い種であり、食味はおいしいと評される[3]。実は小さいため、数多く採取しないと量を得るのはむずかしいが、ジャムや果実酒に加工してもよいといわれている[3]。
脚注
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fragaria nipponica Makino シロバナノヘビイチゴ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月8日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Fragaria nipponica Makino var. yakusimensis (Masam.) Masam. シロバナヘビイチゴ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年7月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 高橋秀男監修 2003, p. 169.
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎ほか編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』平凡社、1982年。
- 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』山と溪谷社、1988年。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
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