ジョニー・ヘッカー

ジョニー・ヘッカー
Johnny Hecker
refer to caption
ラムズ時代(2016年)
カロライナ・パンサーズ #10
ポジション パンター
生年月日 (1990-02-08) 1990年2月8日(34歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワシントン州ボセル
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 227 lb =約103kg
経歴
大学 オレゴン州立大学
ドラフト外 2012年
初出場年 2012年
初出場チーム セントルイス・ラムズ
所属歴
2012 - 2021 セントルイス・ラムズ
ロサンゼルス・ラムズ
2022 - カロライナ・パンサーズ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
第56回 (2021)
オールプロ選出(4回)
2013年、2015年、2016年、2017年
プロボウル選出(4回)
2013年、2015年、2016年、2017年
その他受賞・記録
NFL 2010年代オールディケイドチーム
NFL 通算成績
(2019年終了時点)
パント 608回
ヤード 28,600ヤード
平均 47.0ヤード
最長 78ヤード
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ジョニー・ヘッカー(Johnny Hekker 1990年2月8日- )はワシントン州ボセル出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLカロライナ・パンサーズに所属している。ポジションはパンター。スーパーボウルにおけるパントキックの最長記録保持者。

経歴

プロ入り前

オレゴン州立大学では、2011年のユタ大学戦で6回のパントを蹴り、平均52.5ヤードを記録した。その一方、ウィスコンシン大学戦では逆風があったわけではないのにミスキックにより、マイナス4ヤードのパントを記録している[1]

セントルイス/ロサンゼルス・ラムズ

2012年ドラフト外フリーエージェントでセントルイス・ラムズと契約を結んだ。プレシーズンでトム・マローンとのポジション争いに勝った[2]

第2週には3回のパントで163ヤード、ネット平均でも48.7ヤードの陣地を挽回し、NFL週間最優秀新人選手にノミネートされた。この試合では66ヤードのパントを蹴っている[3]

第4週のシアトル・シーホークス戦ではフェイクフィールドゴールで、ダニー・アメンドーラへの2ヤードのタッチダウンパスを成功させた[4][5]1970年のNFL、AFL統合以降でラムズのパンターがタッチダウンパスを決めたのは初であった。

第5週のアリゾナ・カージナルス戦では7回のパントで398ヤード、平均56.9ヤードを記録、ドニー・ジョーンズが持っていた1試合でのラムズ記録56.0ヤードを更新した[6]。この試合で彼は敵陣20ヤード以内に3回蹴りこみ、2回は60ヤード以上のパントとなった。また、この試合で彼はパトリック・ピーターソンのリターンタッチダウンを阻止している[6]。この活躍でNFC週間最優秀選手スペシャルチーム部門に選ばれた[7]。また、週間最優秀新人選手候補にもノミネートされた[8]

第10週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦ではフェイクパントを2回行い、パスで40ヤードを獲得した。この週もNFL最優秀新人選手候補にノミネートされた[9]

2013年プロボウルに選出された[10]。この年、それまでアンディ・リーが2011年に作ったネット平均でのNFL記録である44.0ヤードを更新する44.2ヤードを記録した[11]

2014年10月19日のシアトル・シーホークス戦ではランニングバックのベニー・カニングハムへのパスを投じた。[12][13] 12月5日には6年18000万ドルでラムズと契約延長した。これはパンター史上最大の契約となった。[14] このシーズンは、80回のパントで、3,721ネットヤード、平均46.51ヤードだった。[15]

2015年ヘッカーはリーグトップの平均ネットヤードを記録した。[16][17]

2016年、ヘッカーは20ヤード以内に収めたパントの回数が51回という記録を樹立し、また自身の持つ平均パントネットヤード記録を46.0ヤードと更新した。[18] 2016年シーズンは98回のパント、4,680ネットヤード、平均47.76ヤードの成績だった。[19]

2017年9月11日、ラムズと2年契約を延長させ、2022年までの契約を結んだ。[20] 第2週のワシントン・レッドスキンズ戦ではジョシュ・レイノルズへの28ヤードのフェイクパントパスを決めた。[21] 12月19日には自身4度目のプロボウルに選出された。[22] このシーズンは65回のパント、3,113ネットヤード、平均47.89ヤードを記録した。[23] このシーズン、ラムズは11勝5敗でプレーオフに進出したため、自身初となるポストシーズンの試合に出場した。アトランタ・ファルコンズとのワイルドカードゲームでは、5回のパント、218ヤード、平均43.6 ヤードをマークした。チームは26–13で敗れた。[24]

2018年第2週のアリゾナ・カージナルス戦ではグレッグ・ズーラインの怪我によりプレースキッカーとしてエクストラポイントキックとフィールドゴールを決めてチームの34–0の勝利に貢献した。[25] このシーズン、ヘッカーはフェイクパントとして2回のパスを成功させ19ヤードを獲得した。[26]

チームは地区優勝を果たし、プレーオフではダラス・カウボーイズニューオーリンズ・セインツを破り第53回スーパーボウルに進出した。セインツとのNFCチャンピオンシップゲームではサム・シールズへの12ヤードパスを成功させ、試合のチーム初得点に絡んだ。[27] ニューイングランド・ペイトリオッツとのスーパーボウルでは、65ヤードのパントキックを記録し、それまでライアン・アレンが持っていたスーパーボウル記録を更新した。ヘッカーは9回のパントで417ヤードを記録した。チームは3-13で敗れ、スーパーボウルリング獲得とはならなかった。

2019年シーズンはキャリアで4番目の数字となるパント平均47.4ヤードという成績であった。

2020年シーズンではキャリア3度目となるスペシャルチームの月間MVPに選ばれた。このシーズンはパント3,099ヤードという記録を残した。

2021年シーズンは、パント2,252ヤードという成績を残した。チームは3年ぶりにスーパーボウルに進出した。シンシナティ・ベンガルズと対戦した第56回スーパーボウルでは先発出場し、6回パントを蹴った。チームも23-20で勝利し、スーパーボウルリングを3年越しに獲得した。

シーズンオフにラムズからリリースされた[28]

カロライナ・パンサーズ

2022年3月18日にカロライナ・パンサーズと契約した[29]

選手としての特徴

高校時代にはクォーターバックとしてプレーしていた経験から、パントキックを蹴ると見せかけて、ヘッカー自らパスを投じるフェイクパントをみせることがある。前述の通り、ルーキーイヤーにはタッチダウンパスも記録している。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Matt Hinton (2011年9月10日). “Video: Oregon State launches a negative-4-yard punt, and it goes downhill from there”. rivals.com. 2012年12月4日閲覧。
  2. ^ “8月17日発表のNFL選手契約”. アメフトNewsJapan (2012年8月18日). 2012年12月4日閲覧。
  3. ^ “Week 2 Nominees”. nfl.com. 2012年12月4日閲覧。
  4. ^ “シーホークス逆転TD出ず QBウィルソン 3インターセプト”. TSP SPORTS (2012年9月30日). 2012年12月4日閲覧。
  5. ^ “K Hekker to WR Amendola, 2-yd, pass, TD, 4th down conversion 0”. nfl.com (2012年10月1日). 2012年12月4日閲覧。
  6. ^ a b Tyson Langland (2012年10月10日). “St. Louis Rams: Punter Johnny Hekker Sets Record, Plus More NFC West News”. bleacherreport.com. 2012年12月4日閲覧。
  7. ^ “ラムズ勢が2週連続MVP、今度はPヘッカー -スペシャルチーム-”. NFL JAPAN (2012年10月11日). 2012年12月4日閲覧。
  8. ^ “Week 5 Nominees”. nfo.com. 2012年12月4日閲覧。
  9. ^ “Week 10 Nominees”. nfl.com. 2012年12月4日閲覧。
  10. ^ “プロボウル選出メンバー発表 -スペシャルチーム-”. NFL JAPAN (2013年12月28日). 2013年12月30日閲覧。
  11. ^ Bernie Miklasz (2013年12月30日). “Hekker sets NFL punting record”. ST.LOUIS POST-DISPATCH. 2014年4月6日閲覧。
  12. ^ Seattle Times staff (2014年10月19日). “Johnny Hekker pass on fake punt keeps Seahawks offense off the field”. The Seattle Times. http://blogs.seattletimes.com/seahawks/2014/10/19/johnny-hekker-pass-fake-punt-keeps-seahawks-offense-off-the-field/ 2014年10月20日閲覧。 
  13. ^ “Seattle Seahawks at St. Louis Rams – October 19th, 2014” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  14. ^ “Rams punter Johnny Hekker nets record contract extension”. Sporting News (2014年12月5日). 2019年1月24日閲覧。
  15. ^ “Johnny Hekker 2014 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  16. ^ “2015 NFL Kicking & Punting” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  17. ^ “National Football League Stats - by Player Position - NFL.com”. www.nfl.com. 2017年9月14日閲覧。
  18. ^ Michael David Smith (2016年12月6日). “Rams' Johnny Hekker having the greatest punting season ever”. 2017年9月14日閲覧。
  19. ^ “Johnny Hekker 2016 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  20. ^ Knoblauch, Austin (2017年9月11日). “Johnny Hekker agrees to 2-year extension with Rams”. NFL.com.[リンク切れ]
  21. ^ “Washington Redskins at Los Angeles Rams – September 17th, 2017”. Pro-Football-Reference.com. 2017年10月28日閲覧。
  22. ^ “NFL announces 2018 Pro Bowl rosters”. NFL.com (2017年12月19日). 2017年12月26日閲覧。
  23. ^ “Johnny Hekker 2017 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  24. ^ “Wild Card – Atlanta Falcons at Los Angeles Rams – January 6th, 2018” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2018年1月28日閲覧。
  25. ^ “No Greg The Leg, no problem: Rams turn to Hekker and 2-point conversions” (英語). ESPN.com. http://www.espn.com/blog/nfcwest/post/_/id/130638/no-greg-the-leg-no-problem-rams-turn-to-hekker-and-2-point-conversions 2018年10月5日閲覧。 
  26. ^ “Johnny Hekker Stats”. 2022年4月12日閲覧。
  27. ^ “WATCH: Rams punter Johnny Hekker completes fake punt pass” (英語). SI.com. 2019年1月24日閲覧。
  28. ^ Jackson, Stu (2022年3月16日). “Rams release punter Johnny Hekker”. TheRams.com. 2022年12月4日閲覧。
  29. ^ Gantt, Darin (2022年3月18日). “Panthers agree to terms with punter Johnny Hekker”. Panthers.com. 2022年12月4日閲覧。

外部リンク

  • 通算成績と情報 NFL.com, or ESPN, or Pro-Football-Reference (英語)


カロライナ・パンサーズ 2023
クォーターバック

ランニングバック

ワイドレシーバー

  • 17 D・J・チャーク
  • 88 テラス・マーシャル・ジュニア
  • 15 ジョナサン・ミンゴ
  • 11 イミア・スミス=マルセッテ
  • 86 マイケル・ストラチャン
  • 19 アダム・シーレン

タイトエンド

  • 84 スティーブン・サリバン
  • 80 イアン・トーマス
  • 82 トミー・トレンブル
オフェンシブライン
  • 56 ブラッドリー・ボーズマン C
  • 79 イケム・イクワヌ T
  • 66 ナッシュ・ジェンセン G
  • 61 リッキー・リー T
  • 68 ケイド・メイズ C
  • 72 テイラー・モートン T
  • 74 デビッド・シャープ T

ディフェンシブライン

  • 95 デリック・ブラウン DT
  • 93 ラブライアン・レイ DE
  • 91 ニック・サーマン DE
  • 99 シャイ・タトル NT
  • 96 デショーン・ウィリアムズ DE
  • 71 クリス・ワームリー DE
ラインバッカー
  •  0 ブライアン・バーンズ OLB
  • 58 タエ・デービス ILB
  • 97 イートア・グロス=マトス OLB
  • -- ジャデベオン・クラウニー OLB
  • 54 カム・グルギア=ヒル ILB
  • 98 マーキス・ヘインズ OLB
  • D・J・ジョンソン OLB
  • 40 ディオン・ジョーンズ ILB
  • 46 エク・レオタ OLB
  • 49 フランキー・ルブ OLB

ディフェンスバック

  • 24 ボン・ベル S
  • 21 ジェレミー・チン FS
  • 27 アレックス・クック SS
  • 42 サム・フランクリン・ジュニア SS
  • 20 シャキール・グリフィン CB
  • 24 C・J・ヘンダーソン CB
  • 13 トロイ・ヒル CB
  •  8 ジェイシー・ホーン CB
  • 26 ドンテ・ジャクソン CB
  • 29 デショーン・ジェイミソン CB
  • 22 ジェイミー・ロビンソン FS
  • 25 ゼイビア・ウッズ FS

スペシャルチーム

  • 10 ジョニー・ヘッカー P
  • 44 J・J・ジャンセン LS
  •  4 エディー・ピネイロ K
リザーブリスト
  • 94 ヘンリー・アンダーソン DE (IR)
  • 90 アマレ・バルノ OLB (IR)
  • 32 ディカプリオ・ブートル CB (IR)
  • 53 クローディン・シェレラス ILB
  • 70 ブレイディ・クリステンセン G (IR)
  • 63 オースティン・コルベット G (IR)
  • 81 ヘイデン・ハースト TE (IR)
  • 67 ジャスティン・マクレイ G (IR)
  • 45 ジョバンニ・リッチ FB
  •  5 ラビスカ・シュナルト IR
  •  7 シャック・トンプソン OLB (IR)
  • 43 ルイジ・ビレイン OLB (IR)
  • 57 チャンドラー・ウッテン OLB (IR)
  • 62 チャンドラー・ザバイア G (IR)

練習生

  • 77 ディオンテ・ブラウン G
  • 41 スペンサー・ブラウン RB
  • 18 ジェイレン・キャンプ WR
  • 33 タリク・コーエン RB
  • 65 J・D・ディレンゾ T
  • 43 エース・エリー LB
  • 41 マシアス・ファーリー FS
  • 69 ゲイブ・ジャクソン G
  • 31 ラマー・ジャクソン CB
  • 85 ジョーダン・マシューズ WR
  • 37 A・J・パーカー CB
  • 78 ジェイデン・ピービー DE
  • 48 クリス・ピアース TE
  • 87 キャム・シムズ WR
  • 76 バダラ・トラオレ T
  • 92 レイクアン・ウィリアムズ DE
  • 83 デレック・ライト WR


Roster December 27, 2023現在
  • Depth chart
  • Transactions

アクティブ 51名 インアクティブ 14名
練習生 16名 (+免除1名)

NFL2010年代オールディケードチーム
クォーターバック
ランニングバック
ワイドレシーバー
タイトエンド
オフェンシブライン
ディフェンシブライン
ラインバッカー
ディフェンスバック
  • パトリック・ピーターソン(英語版)
  • ダレル・リーヴィス
  • リチャード・シャーマン
  • エリック・ベリー(英語版)
  • アール・トーマス
  • エリック・ウィードル(英語版)
  • クリス・ハリス(英語版)
  • タイラン・マシュー(英語版)
スペシャルチーム
ヘッドコーチ