知夫里島

知夫里島
赤禿山
赤ハゲ山[1](アカハゲ山[2]
所在地 日本の旗 日本 島根県
所在海域 日本海
座標 北緯36度01分 東経133度02分 / 北緯36.017度 東経133.033度 / 36.017; 133.033
面積 13.7[3] km²
海岸線長 27.0[3] km
最高標高 324.5 m
最高峰 赤ハゲ山(アカハゲ山)
知夫里島の位置(島根県内)
知夫里島
知夫里島
知夫里島 (島根県)
島根県の地図を表示
知夫里島の位置(日本内)
知夫里島
知夫里島
知夫里島 (日本)
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 プロジェクト 地形
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知夫里島(ちぶりじま[3])は、日本隠岐諸島に属する島の一つ。隠岐4島の中で最も南に位置している。島根県内唯一の村である隠岐郡知夫村の主島であり、村役場が置かれている。

概要

西ノ島西ノ島町)、中ノ島(海士町)と共に隠岐諸島西部の島前三島(どうぜんさんとう)を構成する。面積は13.4㎢であり、東京都墨田区とほぼ同じ広さである[4]

主要産業は、水産、畜産、観光業である[4]

人口は約620人(2022年1月時点)[5]で、島後を含む隠岐諸島の有人島4島の中では最も人口が少ない。しかし、島留学や定住支援、子育て支援に力を入れたことで、2018年に全国1位の人口増加率となっている[4]

2013年9月9日、隠岐4島として、西ノ島、中ノ島、島後島と共に世界ジオパークに登録される[6][7]

地勢

  • 面積 13.7km2[3]
  • 周囲 約27km[3]
  • 人口 624人(2022年1月時点)[5]


交通

知夫里島の空中写真。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
2015年撮影の11枚を合成作成。

本土の七類港(島根県松江市)からの知夫里島来居港への直行便は朝の1便のみで、それ以外の便は西郷港(島後・隠岐の島町)や別府港(西ノ島町)、菱浦港(海士町)を経由する。 知夫里島来居港から本土へは境港(鳥取県境港市)への直行便はあるが、七類港への直行便は無く、来居港から隠岐観光・島前町村組合の島前内航船で別府港または菱浦港まで渡り、フェリーや超高速船ジェットホイールに乗り換える。

空路の場合は、知夫里島へは、米子鬼太郎空港(鳥取県)から七類港発の隠岐汽船フェリー利用が最短での上陸となる。島後の隠岐空港から西郷港へ行き、隠岐汽船で別府港か菱浦港(海士町)を経由して島前内航船に乗り換えることもできる。

島内では村営バスやタクシーが利用できる[1]ほか、レンタカーが4台用意されている[5]

文化・暮らし

主な催事

  • お大師参り
弘法大師の命日にちなみ村の神社やお堂等を巡拝し、接待を受ける。各接待所では、各地域ごとに異なる特色のある料理が振る舞われる[8]
  • 野だいこん祭
  • 知夫里島どっさり祭
  • 蛇巻き(じゃあまき)
村内7つの集落にある荒神さんとよばれる社のそばの木に巻き付けてある藁で作られた蛇。蛇は豊作の神様として、また、邪悪なものを防ぐ神様とされている[9]
  • 一宮神社大祭
  • さざえつかみ取り
  • 皆一踊り(みないちおどり)
毎年旧暦8月15日に天佐志比古命神社で開催される五穀豊穣と家内安全を祈願する踊り[10]

観光名所

国指定名勝[11]。NHK朝の連続ドラマ「だんだん」のロケ地にもなっている[4]
  • 赤ハゲ山[1](アカハゲ山[2]
標高325メートル。山頂の展望台から島前カルデラを一望することができる[11]
  • 名垣(みょうがき)
かつて畑作と放牧を年ごとに切り替えるための仕切りとして使用された石垣[11]。赤ハゲ山にみられる名垣は全長1000mにもなる[12]
  • 島津島(しまづしま)
知夫里島からお松橋を渡ることでアクセス可能な無人島。渡津神社、白壁を有する[13]
  • 白壁(しらかべ)[13]
白色の岩脈(粗面岩)により形成された岸壁[13]
  • 天佐志比古命神社(あまさしひこのみことじんじゃ)別名 一宮神社(いっくうじんじゃ)
大国主命を祀っており、延喜式神名帳にも記載されている由緒ある神社[14]
島津島にあり、海上交通の神様として五十猛神が祀られている神社[15]
  • 松養寺
後醍醐天皇が隠岐に流された際に泊まられたという言い伝えがある寺[16]

知夫里島に属する周辺の無人島・岩礁

  • 薄毛赤島(うすげあかしま)[17]
  • 来居大島(くりいおおじま)[17]
  • 俵島(たわらじま)[17]
  • 弁天島(べんてんじま)[17]
  • 鵜島(うじま)[17]
  • 渡り神(わたりがみ)[17]
  • 船島(ふなじま)[17]
  • 笠島(かさじま)[17]
  • イカリ島(いかりじま)[17]
  • 神島(かんじま)[17]
  • 浅島(あさじま)[17]
  • 黒島(くろしま)[17]
  • 沖ノ島(おきのしま)[17]
  • 島津島(しまづしま)[13]
  • 大波加島(おおばかじま)[17]
  • 小波加島(こばかじま)[17]
  • 根居島(ねいじま)[17]
  • 竹島(たけしま)[17]
  • 御鳥居島(おおとりいじま)[17]
  • 仁夫シャクリ(にぶしゃくり)[17]
  • 鈴島(すずしま)[17]
  • 正ヶ島(じょうがしま)[17]
  • ウデ島[17]
  • くそ島(現在は消失)

脚注

出展

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 村営バス等の運行について 知夫村役場(2023年2月4日閲覧)
  2. ^ a b アカハゲ山(園地)島根県庁自然環境課(2023年2月4日閲覧)
  3. ^ a b c d e 離島の概要 知夫里島 国土交通省(2023年2月4日閲覧)
  4. ^ a b c d "島根県の「小さな島」が3年連続で人口増の裏側 人口635人の村でいったい何が起きたのか?".東洋経済オンライン(2019年12月17日)
  5. ^ a b c 「島根・隠岐 620人の離島 ラーメン店上陸:特産ワカメ使い カリスマ職人が地域おこし」『朝日新聞』夕刊2023年2月4日(社会・総合面)同日閲覧
  6. ^ “隠岐ジオパークとは?”. 隠岐ジオパーク推進協議会. 2015年1月24日閲覧。
  7. ^ “世界ジオパーク:島根・隠岐諸島が認定 国内6地域目”. 毎日新聞. (2013年9月9日). http://mainichi.jp/feature/news/20130910k0000m040111000c.html 2015年1月24日閲覧。 
  8. ^ 知夫村文化財保護審議会/編『知夫里島のお大師参りについて』知夫村教育委員会、2016年
  9. ^ 隠岐歴史民俗研究会『隠岐の国散歩』ハーベスト出版、1998年、132貢
  10. ^ 隠岐歴史民俗研究会『隠岐の国散歩』ハーベスト出版、1998年、128貢
  11. ^ a b c "日帰りで知夫の絶景満喫".山陰中央新報ニュース(2022年11月7日)
  12. ^ 知夫村小中学校教育会『郷土学習資料集 ちぶ』知夫村小中学校教育会、38貢
  13. ^ a b c d e "知夫里島・「白壁」「赤壁」を同時観光 豊かな文化、大地の営み 25日ウォーク&クルーズ".山陰中央新報(2024年5月16日)
  14. ^ 隠岐歴史民俗研究会『隠岐の国散歩』ハーベスト出版、1998年、124貢
  15. ^ 知夫村小中学校教育会『郷土学習資料集 ちぶ』知夫村小中学校教育会、100貢
  16. ^ 隠岐歴史民俗研究会『隠岐の国散歩』ハーベスト出版、1998年、126貢
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 知夫村誌編纂委員会『知夫村誌』知夫村、1996年、5-15貢

参考文献

  • 『新修 知夫村誌』知夫村誌編纂委員会/編、知夫村、1996年。
  • 『知夫村誌』知夫村誌編纂委員会/編、知夫村、1960年。
  • 『隠岐の国散歩』隠岐歴史民俗研究会/編、ハーベスト出版、1998年。
  • 『郷土学習資料集 ちぶ』知夫村教育委員会/編、知夫村教育委員会。

外部リンク

  • 知夫里島観光協会
  • 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会
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印は架橋などにより本土・沖縄本島と陸続となったが、引続き離島振興法などに指定されている島嶼。
印は本土・沖縄本島と橋で繋がらない有人島と架橋されている島嶼。印は一般利用可能な定期航路・航空路等を有しない未架橋の島嶼。
印は過去に離島振興法などに指定されていた島嶼あるいは法令上で無人指定離島として扱われる島嶼。
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