或る剣豪の生涯

或る剣豪の生涯
Samurai Saga
監督 稲垣浩
脚本 稲垣浩
製作 田中友幸
出演者 三船敏郎
司葉子
宝田明
音楽 伊福部昭
撮影 山田一夫
編集 黒岩義民
配給 東宝
公開 日本の旗 1959年4月28日
上映時間 111分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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或る剣豪の生涯』(あるけんごうのしょうがい)は、1959年4月28日に公開された時代劇映画。監督は稲垣浩、主演は三船敏郎[1]エドモン・ロスタンシラノ・ド・ベルジュラックのストーリーを下地に製作された映画で[2]石田三成の重臣の一人、駒木兵八郎の悲恋の物語である[3]。 同じ稲垣浩監督、三船や司らの出演で製作が予定されていた『日本誕生』の製作が遅れ、急遽製作された[4]

あらすじ

太閤秀吉の死から1年。徳川の勢力拡大に豊臣方将兵の緊張感は増すばかり。石田三成十人槍の一人、駒木兵八郎もそんな一人だ。鼻が人一倍大きく容貌魁偉なれど、文武両道に優れた彼には一人の乳兄妹がいた、 京洛一の美女と噂される烏丸卿の養女・千代姫である。あるとき千代姫が密かに兵八郎を訪ね、恋人の苅部十郎太が三成十人槍に加わるので力になってくれと頼みこむ。兵八郎も千代姫に心を寄せていたが、 如何せん容貌に自信もなく、姫の想いに沿おうと誓う。やがて兵八郎と十郎太は刎頚之友となり、兵八郎は恋に未熟な十郎太のため、代筆をしたり、恋の指南役をすることに。  そして遂に1600年。関ヶ原の戦いが起こる。しかし赤星左近(平田昭彦)の裏切りで、三成十人槍も次々と戦死。兵八郎は十郎太を庇いつつ逃亡を図るが、十郎太は深手を負っており、自ら河に身を投じる。  それから十年。千代姫は亡き十郎太の想い出だけを胸に、嵯峨野の寺院に隠れ住んでいた。時折、彼女の元に訪れ、勇気づける兵八郎だが、徳川の落ち武者狩りは近くまで進んできており・・・。

スタッフ

配役

[5]

脚注

  1. ^ キネマ旬報1959年5月下旬号 p.92
  2. ^ “或る剣豪の生涯”. 三船プロ公式. 2022年8月14日閲覧。
  3. ^ “或る剣豪の生涯”. 日本映画情報システム 文化庁. 2022年8月14日閲覧。
  4. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 41, 『日本誕生』撮影秘話/川北監督に訊く
  5. ^ クレジット表記方法、順番は公式サイトに従う、また、公式サイトにも表記の無い俳優名は掲載していない。

外部リンク

  • 或る剣豪の生涯 東宝公式
  • 或る剣豪の生涯 映画DB
稲垣浩監督作品
1920年代
  • 天下太平記(1928年)
  • 放浪三昧(1928年)
  • 源氏小僧(1928年)
  • めくら蜘蛛(1929年)
  • 続万花地獄 第二篇(1929年)
  • 鴛鴦旅日記(1929年)
  • 相馬大作 武道活殺の巻(1929年)
  • 絵本武者修行(1929年)
1930年代
  • 諧謔三浪士(1930年)
  • 瞼の母(1931年)
  • 元禄十三年(1931年)
  • 一本刀土俵入(1931年)
  • 弥太郎笠(1932年)
  • 旅は青空(1932年)
  • 時代の驕児(1932年)
  • 国定忠治 旅と故郷の巻(1933年)
  • 国定忠治 流浪転変の巻(1933年)
  • 国定忠治 霽れる赤城の巻(1933年)
  • 直八子供旅(1934年)
  • 利根の川霧(1935年)
  • 富士の白雪(1935年)
  • 関の弥太ッぺ(1935年)
  • 大菩薩峠 第一篇 甲源一刀流の巻(1935年)
  • 大菩薩峠 鈴鹿山の巻・壬生島原の巻(1935年)
  • 股旅千一夜(1936年)
  • 出世太閤記(1938年)
  • 地獄の蟲(1938年)
  • 尊王村塾(1939年)
1940年代
  • 宮本武蔵(1940年)
  • 宮本武蔵 剣心一路(1940年)
  • 海を渡る祭礼(1941年)
  • 江戸最後の日(1941年)
  • 宮本武蔵 一乗寺決闘(1942年)
  • 独眼龍政宗(1942年)
  • 無法松の一生(1943年)
  • 狼火は上海に渡る(1944年)
  • 東海水滸伝(1945年)
  • 最後の攘夷党(1945年)
  • おかぐら兄弟(1946年)
  • 壮士劇場(1947年)
  • 手をつなぐ子等(1948年)
  • 忘れられた子等(1949年)
1950年代
1960年代
1970年代
  • 待ち伏せ(1970年)