播磨灘物語

ポータル 文学
ポータル 文学

播磨灘物語』(はりまなだものがたり)は、司馬遼太郎歴史小説。1973年5月から1975年2月にかけ、「読売新聞」に連載された。

豊臣秀吉軍師として知られる黒田官兵衛(孝高、如水)の生涯を描く。友人として竹中半兵衛も描かれる。

あらすじ

黒田官兵衛が仕える御着城小寺政職の勢力は、播磨から備前にかけあったが中世的な家風が漂い、中央(京周辺)で台頭する織田信長に対しては否定的であった。信長の時代の到来を予知した官兵衛は、小寺家を信長の勢力圏に組み入れるよう奔走する。だが次第に当の小寺家には疎まれてゆく。そんな中、織田方の重臣荒木村重が叛旗を翻す。

村重に小寺家がなびくことをおそれ、官兵衛は村重を説得しようと有岡城に向かうが、投獄されてしまう。ここで官兵衛は、自分の知恵の無力さ、はかなさを感じ、出獄したころには身も心も変わっていた。天下統一に向け動く秀吉の重臣として新たな人生が始まる。

刊行書誌

  • 『播磨灘物語』講談社(全3巻)、1975年、新版1982年
  • 『播磨灘物語』講談社文庫(全4巻)、1978年、改版2004年
  • 『日本歴史文学館13 司馬遼太郎 「播磨灘物語」』講談社、1986年 
  • 『司馬遼太郎全集 33・34』(文藝春秋、1983年)、全集第2期・最初の巻
司馬太郎の作品
長編小説
短編小説
  • 白い歓喜天
  • 大坂侍
  • 最後の伊賀者
  • 果心居士の幻術
  • おお、大砲
  • 一夜官女
  • 真説宮本武蔵
  • 花房助兵衛
  • 幕末
  • 新選組血風録
  • 鬼謀の人
  • 酔って候
  • 豊臣家の人々
  • 王城の護衛者
  • 喧嘩草雲
  • 故郷忘じがたく候
  • 人斬り以蔵
  • 馬上少年過ぐ
  • 木曜島の夜会
  • おれは権現
  • 軍師二人
  • アームストロング砲
  • ペルシャの幻術師
  • 侍はこわい
  • 花妖譚
戯曲
  • 花の館
  • 鬼灯
  • 司馬遼太郎 全舞台
その他の作品
映画作品
ドラマ作品
大河ドラマ
  • 竜馬がゆく
  • 国盗り物語
  • 花神
  • 翔ぶが如く
  • 徳川慶喜
  • 功名が辻
TBS大型時代劇スペシャル
新春ワイド時代劇
その他
ラジオ
紀行・ドキュメンタリー
関連項目
カテゴリ
  • 司馬太郎
  • 小説
  • 映画
  • テレビドラマ
  • 街道をゆく