山田彩人

(やまだ あやと、1967年 -)は、日本小説家推理作家東京都生まれ。千葉県柏市在住。東京都立墨田川高等学校中退。

20代半ばのころにシナリオライター養成講座に通い、その後アニメのシナリオライターとしてデビューする。そのアニメがゲーム化された際にはゲーム版のシナリオも担当した。その後もシナリオライターを続けていたが、集団のなかではなく自分一人で書きたいものを書いてみたいという思いが次第に高まっていき、小説家を志す[1]

2011年、『眼鏡屋は消えた』で第21回鮎川哲也賞を受賞して小説家デビュー。選考委員の島田荘司は「本格ミステリとして素晴らしいうえに、ユーモアを交えた文章力があった」と評した[2]

作品リスト

単行本

  • 眼鏡屋は消えた(2011年10月 東京創元社 ISBN 978-4-488-02483-3 / 2014年9月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-44011-4)
  • 幽霊もしらない(2012年9月 東京創元社 ISBN 978-4-488-02308-9)
  • 少女は黄昏に住む(2013年3月 東京創元社 ISBN 978-4-488-02713-1)
    • 収録作品:ボールが転がる夏 / 毒入り缶コーヒー事件 / たぶんポオに捧ぐ / 吹雪のバスの夜に / 密室の鍵は口のなか
  • 今宵、喫茶店メリエスで上映会を(2014年8月 角川文庫 ISBN 978-4-04-101628-2)
  • 皆殺しの家(2018年11月 南雲堂

アンソロジー

「」内が山田彩人の作品

  • ベスト本格ミステリ2014(2014年6月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-299016-5)「ボールが転がる夏」

脚注

  1. ^ 山田彩人「デビュー作家 私の履歴書」『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年12月
  2. ^ 2011年度の鮎川哲也賞贈呈式ひらかる
第21回鮎川哲也賞
1990年代
2000年代
2010年代
  • 第20回 安萬純一『ボディ・メッセージ』 / 月原渉『太陽が死んだ夜』
  • 第21回 山田彩人『眼鏡屋は消えた』
  • 第22回 青崎有吾『体育館の殺人』
  • 第23回 市川哲也『名探偵の証明』
  • 第24回 内山純Bビリヤードハナブサへようこそ』
  • 第25回 受賞作なし
  • 第26回 市川憂人『ジェリーフィッシュは凍らない』
  • 第27回 今村昌弘屍人荘の殺人』 / 一本木透『だから殺せなかった』(優秀賞)
  • 第28回 川澄浩平『探偵は教室にいない』
  • 第29回 方丈貴恵『時空旅行者の砂時計』
2020年代
  • 第30回 千田理緒『五色の殺人者』 / 弥生小夜子『風よ僕らの前髪を』(優秀賞)
  • 第31回 受賞作なし
  • 第32回 真紀涼介『勿忘草をさがして』(優秀賞)
  • 第33回 岡本好貴『帆船軍艦の殺人』
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
国立図書館
  • 日本